アルミボディという共通項 アウディR8×ホンダNSX
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
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走りにおける究極の効率を求めるためにアルミを使い、V6を横置きしたNSXは、その後の“R”も含めて走りを磨き続けたことで、ミドルクラスのベストスポーツカーとなった。
では一方で、アウディはアルミのスポーツカーであるR8で何を求めたのか? もちろん走りにおける効率を求めたのは間違いない。もしアルミを使わなければR8は今よりも200kgは重いクルマになったはずだ。ならばホンダもアウディもアルミで走りの効率を高めた…と言いたいが、実はアウディの方がより広い視野でモノを考えている。
アウディが初めてオールアルミボディのA8を世に送り出したのが1994年。これはNSXの誕生から4年後のこと。ホンダがモノコック構造を採用したのに対し、アウディはASFと呼ばれるスペースフレーム構造を採用し、これを発展させてきた。A8はこの後代々ASFとなった他、小型車のA2にも適用し、その後2代目のTTではスチールとのハイブリッドボディも手がけ、最新のASFをR8で用いた。こうした流れには、ASFをブランドのコアテクノロジーへと昇華させる狙いもあったはずだ。アウディは既にクワトロというコアテクノロジーを持ちつつ、デザインやクオリティでプレミアム性をも高めてきた。そうした流れをもう一段強化する要素としてもASFには価値がある。
そう考えるとアウディは何も走りの効率だけでなく、ブランド性を高める要素としてもアルミを使ってきたと言っていい。そして今、目の前にあるR8はその真骨頂といえる1台。直噴FSIユニット、クワトロ、ASFと先進のテクノロジーを数多く纏いつつ、デザインやクオリティでのプレミアム性を謳う。端的には装備的にも不満がないが、その分車重は思ったよりは重い。走りだけを考え装備をもう少し省けば1400kg台も楽勝のはず。でも走りだけでなく、プレミアムも重要と考えるからこそこの重量になる。そう考えればアウディは例えスポーツカーであってもプレミアム、を忘れていない。そしてこちらの方が時代がスポーツカーに求める解に対して、素直に答えている、ともいえる。
比べれば一方のNSXは走りの効率を究極的に求めたがこそ、リアル、なのである。が、それは時代が求める答えはとは、少しズレがあったようにも思える。だから、どちらが真のスポーツカーか? と問われると答えに窮する。なぜならどちらも正しいと思えるからだ。
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