ミニバンやSUV向けに開発されたスタッドレス・トランパスTXに試乗した
掲載 更新 carview! 文:岡本 幸一郎/写真:トーヨータイヤ
掲載 更新 carview! 文:岡本 幸一郎/写真:トーヨータイヤ
テストコースでの試乗では、まずTXとMK4αを装着した同じ「トヨタ ヴォクシー」の4WD車を同条件の氷盤路と圧雪路で乗り比べたところ、やはり少なからず違いがあった。氷盤路では、発進、加速、旋回、制動のすべてにおいて、TXのほうがグリップ感が1割ほど高かった。MK4αも剛性感は高く、それなりにグリップも確保されているのだが、TXと厳密に比べるとちょっとしたアクションで縦方向だけでなく横方向にも逃げがち。20km/h程度まではそれほど大きな差はないが、30km/hぐらいなるとだいぶ差がつく。曲がりながらアクセルを踏んだり、ブレーキをかけながら曲がったりすると違いがよくわかる。
立って歩くのが難しいほどツルツルの路面でも、両タイヤでは操舵に対する初期応答性が違って、TXのほうが遅れ感は小さい。また、圧雪路でスラロームを試しても、TXのほうが応答遅れの小さい印象は同じで、狙ったラインをトレースしやすく、全体的にシャープな印象がある。そして決定的に違うのがアイスブレーキ。TXのほうがブレーキを踏んだ瞬間から制動感が強く、ずっと短い距離で停止できてしまった。リアルワールドを想像しても、この差は小さくない。
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