メルセデス初のBEV、EQCはSクラスを彷彿させる上質感だが価格はやはり1000万円オーバーか?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
しかし走らせるほどに色んなことに気付き始めていく。ふむふむと頷けるような丁寧な作り込みがなされていたのだ。まずバッテリーの容量が80kWhというのは、ライバルに比べると控えめだ。I-PACEの90kWhやe-tronの95kWhからすると数値的には見劣りする。しかしながら最高出力では、前後のアクスルに一つずつ備わる合計2つのモーターで300kWを発生しており、これはI-PACEやe-tronと同じ。一方で最大トルクは760Nmと、e-tronの664NmやI-PACEの696Nmを遥かに凌ぐ。
さらに航続距離はNEDCで445~471km、WLTPでは約417kmと言われており、電費はNEDCで20.8~19.7kWh/100km、WLTPで18.7kWh/100kmとされる。一方のI-PACEはWLTPモードで470kmの航続距離と言われ電費は22.0kWh/100km。e-tronはWLTPモードで417km、電費は26.2~22.6kWh/100kmとなるから、電費は頭一つ抜け出ていることになる。
また0-100km/h加速タイムの5.1秒は、e-tronの5.7秒を凌ぎ、I-PACEの4.8秒には及ばない…といった具合だが、オーバーオールで動力性能や燃費を見ると、ライバルと比べてパワーは同等、トルクは最も太く、電費も優れている、といった商品力を備えているわけだ。
しかも感心するのは実際に走らせると、そうしたスペックなどどうでも良いと思えるような、シミジミと良くできているなという印象をひたすら受けること。例えば先に静粛性についても、アウディのe-tronには劣るが、と記したものの、やはり内燃機関のクルマからすれば遥かに静かであることは間違いないし、何より乗り味が高品質感に溢れている。
先にその乗り味走り味はSクラスと同等、とも記したが、そうした評価の一番は乗り心地に優れることだ。車両重量2495kgのヘビー級ともなると、乗り心地は良くなる方向だし、サスペンションの動きも実に豊か。しかも驚きなのは、そうした乗り心地の良さは他のライバル同様にエアサスによって生み出されていると信じて疑わなかったのだが、後で展示物をみるとフロントは通常のメカニカルなサスペンションで、リアがエアサスという組み合わせだったのである。前後エアサスではなくとも、ライバルとは一線を画す心地良さを実現していたのだから驚きだ。
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