デミオから数えて9年目のマツダ2 マイナーチェンジで何が変わった?
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:マツダ 64
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「デミオ」と名乗っていた頃から数えれば、登場から早9年目を迎えた現行型「マツダ2」が2023年1月、マイナーチェンジを行いました。
マイナーチェンジの方向性はちょっと意表をつかれるものでしたが、いずれにせよマツダ2は、依然として「実力派コンパクトカー」であることは確かです。今回の大幅改良をひとつのきっかけにマツダ2のこれまでを振り返りつつ、「これから買うならどれが狙い目か?」という点について考えてみることにしましょう。
マツダ2の前身である4代目デミオがデビューしたのは2014年9月のこと。クリーンディーゼルエンジンに代表される「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ テクノロジー)」とデザインテーマ「魂動(こどう)」を全面的に採用し、プラットフォームも従来モデルから一新。約7%の軽量化を果たしながら、静的ねじり剛性は22%高められました。
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当初の搭載エンジンは1.3Lガソリンと1.5Lディーゼルターボでしたが、2018年8月にはガソリンエンジンの排気量が1.5Lとなり、そのほかにもさまざまな改良をたびたび実施。2019年7月の一部改良時に車名を「マツダ2」に改め、2021年6月にはガソリンエンジンの圧縮比を高めるという小変更を行っています。
そして今回2023年1月に、ちょっと意外なマイナーチェンジが行われました。
「好きを探せる相棒」という新しい開発コンセプトのもと、前後バンパーやフロントグリルのデザインを変更し、「エアストリームブルーメタリック」および「エアログレーメタリック」という今っぽい新色を採用。さらに「自分らしく、自由な発想で、遊び心を持って」をイメージして開発したという新グレード「15 BD」と「XD BD」を設定。こちらにはボディーカラー11色と内装パネルカラー3色、ルーフカラー3色、ホイールキャップカラー6色が設定され、カラーコーディネートは合計198通りにも及びます。そしてモデル全体のグレード体系も見直された――というのが、今回のマイナーチェンジの大まかな内容です。
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マイナーチェンジを経て、現在販売されているマツダ2のグレードと価格は下記のとおりです。
【ガソリンエンジン車】
●15C|ビジネスユース向け|152万9000円~
●15BD|内外装の豊富なカラバリが選べるグレード|164万7800円~
●15 SPORT|MTも選べるスポーティグレード|200万2000円~
●15 Sunlit Citrus|本革巻きステアリングなどが標準装備される高質感グレード|210万1000円~
【ディーゼルターボエンジン車】
●XD|ビジネスユース向け|190万3000円~
●XD BD|内外装の豊富なカラバリが選べるグレード|199万1000円~
●XD SPORT+|MTも選べるスポーティグレード|232万1000円~
これらのなかから「おすすめグレード」を挙げるとしたら、まずは「ディーゼルターボエンジン搭載車がおすすめ」という話が最初に来るでしょう。最高出力110psの1.5Lガソリンエンジンも決して悪くはないのですが、「今からあえて買う」だけの意義は若干見いだしにくい部分もあります。
しかし2.5L車並みにトルクフルなディーゼルターボエンジンは、同クラスの他社モデルにはない、マツダ2だけの優位点です。そのため「どうせ買うならディーゼルターボが良いのでは?」という結論になるわけです。
そのうえで「XD」「XD BD」「XD SPORT+」のなかからどれを選ぶべきかと考えると、ビジネスユースを想定している「XD」は真っ先に外してしまっていいでしょう。そうすると、残るのは今回新たに設定された「XD BD」と、「XD SPORT+」ということになります。
>>マツダ MAZDA2のユーザー画像はこちらこの2グレードのうちのどちらを選ぶべきかについては、これはもう「各自のお好みで」としか言いようがありません。
マツダ2のディーゼルモデルにスポーツ性を求めるのであれば、16インチの専用アルミホイールやグロスブラックの専用メッシュグリル、赤いラインが入ったブラック基調のシートなどを備える「XD SPORT+」で決まりです。特に、6速ATではなく6MTがいいかもしれません。
しかし「Bセグメントのコンパクトカーはポップな感じのほうが好ましい」と思う人には、3種類のインパネカラーと合計198通りのカラーコーディネートが選べる「XD BD」がハマるでしょう。XD BDはXD SPORT+と比べると標準で付く装備のレベルはやや落ちますが、ほとんどのものはメーカーオプションとして選択できますので、ご自分が必要と思う装備をオプションとして後付けすればいいだけの話です。
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マツダ2のライバルとなるのは、トヨタ「ヤリス」と日産「ノート」、ホンダ「フィット」といった同クラスの新世代国産コンパクトカーです。この3車はどれもマツダ2(旧デミオ)より設計年次が断然新しいため、「便利で経済的な道具」として車を使いたいのであれば、マツダ2ではなくヤリスかノート、あるいはフィットを選んだほうがいいかもしれません。
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特に燃費性能の差は歴然で、マツダ2 15BD(2WD)のWLTCモード燃費が20.3km/Lであるのに対し、ノートXは28.4km/L、フィットe:HEV HOME(FF)は29.0km/L、ヤリス ハイブリッドG(2WD)に至っては35.8km/Lという超絶低燃費をマークするわけですから、これはちょっと勝負になりません。
しかしコンパクトカーというものを「便利で経済的な道具」としてだけでなく、今回のマイナーチェンジでマツダが言っているような「好きを探せる相棒」として見るのであれば、話はちょっと変わってきます。
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マツダ2のインテリアデザインにおけるセンスと質感はいまだトップレベルにあるといえますし、走行安定性やハンドリング性能の部分においてもそれは同様です。そして力強いディーゼルターボエンジンという、ライバルにはないエッジ(優位性)を備えているマツダ2のXD BDおよびXD SPORT+は、「瞬間瞬間の“車に乗ることの歓び”をかみしめたい」と考えている人にとっては、最新世代の他社製コンパクトカー以上の価値が感じられる可能性も大なのです。
ガソリンエンジン搭載車はやや微妙かもしれませんが、もしもマツダ2のディーゼルターボエンジン搭載グレードを検討しているのであれば、そのまま行ってしまっていいでしょう。そしてXD BDのカラーコーディネートについて、ぜひとも楽しく悩んでみてください。
<おわり>
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