FRでV8ターボを積む新型フェラーリGTC4は若者向けアドレナリン・マシンだった
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:フェラーリ・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:フェラーリ・ジャパン
GTC4ルッソのパッケージは大人が四人乗ることができるグランド・ツアラーだ。低い車高でフロントスポイラーを壊さないかドキドキしながら走るミッドシップの「488」とは大きな違いで、自由に力強く、好きなところに行けるのが、GTC4ルッソの魅力だ。
これこそ歴代のフェラーリにはなかった新しい価値なのだが、今回試乗したのはV8ターボを積むGTC4ルッソT。しかも二輪駆動のRWDなのでヤンチャなキャラクターが想像できる。「V8でRWDなら価格も安く抑えることができる」と書くとフェラーリは嫌がる。FRのV8ターボはヨンクのV12とは異なるコンセプトで、別のモデルだと主張しているからだ。はたして派生モデルなのか、別のモデルなのか? 水掛け論となりそうなので、早速、トスカーナ地方のワインディングに持ち出して走ってみよう。
まず、駆動方式の違いはタイヤのグリップ限界内なら感じられない。もともとアンダーステアを嫌って後輪駆動風の操縦性を実現したのがフェラーリ独自の四輪駆動システムなので、フィールでは差はない。だが、エンジンのキャラクターとシャシーの走り味はまるで異なる。
ギアボックスはともにDCT(ツインクラッチ)を持つが、シフトアップ&ダウンに最適な4000~5000回転のトルクは2倍ほど異なりそうだ。自然吸気V12の最大トルクは約700Nmだが、4000~5000回転では400Nm前後。一方、低回転域から760Nmという最大トルクを発生するV8ターボは、シフト時の回転域ですでに最大トルクを発揮している。つまり、ギアシフト時に2倍ほどのトルク差があるのだ。
V8ターボでスロットルを踏んだままシフトアップ&ダウンすると、助手席の人は脳震盪を起こすかもしれない。スタイリングは同じでも、V12の高級GTとは、ひと味もふた味も異なっているのだ。
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