世界初の量産型燃料電池車「ミライ」が描く未来とは?【後編】
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
ほとんどいいことばかりを書いてきたが、燃料電池車が本格的に普及するには、まだまだ越えなければならないハードルがいくつもある。
(1)水素を作り、運搬し、貯蔵し、供給するインフラをどう整えるのか? (2)水素や燃料電池のコストを含め、経済原理に乗せられるのか? (3)水素の生成や供給時に消費されるエネルギー(二酸化炭素の排出)は?……。
(1)についてはまだ始動したばかりだが、2015年内に全国で76ヶ所の水素ステーションが開設されることが決定済み。2020年までには都内だけで35ヶ所まで増やすことを計画している。
(2)については、ユーザー目線ではすでに達成されつつある。というのも、東京都でミライを購入した場合、補助金を使うと420.6万円で買えるからだ。燃料電池車であることを差し引いても十分に魅力的な価格である。
ランニングコストも同じで、水素は1kgあたり約1000円。ガソリン価格を140円/Lとすると、18km/L走るガソリン車と同じぐらいになる。
しかし水素ステーションの建設には国から2.2億円、都から1.8億円の合計4億円がでるし、ミライの購入にも国から202万円、都から101万円の合計303万円が支給されるのも事実。こうした大盤振る舞いの補助金がなければ経済原理に乗ることはできない。言い換えれば、燃料電池車はまだまだ親の仕送りに頼っている学生のようなものである。そしてそれを支えているのはわれわれの血税だということを意識しておく必要がある。
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