VW新型up! GTIはまるでFWD版NDロードスターのようなハンドリングが楽しい
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
「いーから、乗ってみろ」
そんなジャーナリストにとっては身もフタもない言葉を思わず口走らせてしまうのが、up! GTIというクルマの魅力だ。そして理屈抜きに楽しいと感じられるのは、このクルマが乗りもの好きの心を絶妙にくすぐるからだろう。
当たり前のことだがup!がベースとなっているだけに、ボディは全長3.6mと小さい。対して車重は1070kgと意外に重たいのだが、それこそがフォルクスワーゲンの高い安全意識によるものであり(つまりそれだけボディ剛性を高めているのだ)、これをパワフルなエンジンと、引き上げられたシャシー性能が補填して、「GTI」を名乗るに相応しい動力性能を与えた、というのがその筋書きである。
実際up! GTIを運転すると、顔がほころんでしまう。オーバーハングの短いフロントコンパートメントに押し込まれたエンジンは、115ps/200Nmを発揮する1.0TSI。これは格上のポロやゴルフにまで搭載される直列3気筒の直噴ターボユニットであり、ノーマルの75ps/95Nmに対して実に+40ps/+105Nmの出力アップ! となっている。そしてこれを横置きにして6段のマニュアルトランスミッションを介し、フロントの2輪を駆動させる。
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