アウディのスポーツカーR8とTTは打ち切り!? 新たに追加されたR8の後輪駆動モデルから見える事情とは
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 169
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 169
フェリー・ポルシェ(フェルディナンド・ポルシェの息子)はかつて「最後まで生き残る車はスポーツカー!」と言い切った。しかし、スポーツカーをめぐる環境にはここ数年で予想できなかった様々な変化が起こりつつあるようだ。
アウディは2018年、「R8」に999台の限定でタイプRWS(リア・ホイール・シリーズ)を発売した。このシリーズは即完売したが、昨年のフェイスリフトを機会に再び後輪駆動モデルを「RWD(リア・ホイール・ドライブ)」としてカタログに載せると発表したのだ。しかも、今度は限定生産ではなく、市場が要求する限り提供するという。これまでほとんどの製品でクワトロ(4WD)かFFを標榜してきたアウディは、なぜ象徴的なスーパースポーツカー「R8」の後輪駆動バージョンに力を入れてきたのだろうか?
その背景はまず、R8だけでなく、「TT」などアウディのスポーツカーも転換期を迎えていることが挙げられる。2019年5月に開催された株主総会でブラム・スコット社長はTT およびR8に後継モデルは存在しないと発表した。もう少し正確にいえば、すでに公約している電動化への道筋では、これまでのような高出力内燃エンジンを搭載するスポーツカーはもはや時勢から外れており再考が必要であるという意味である。
一方、R8の開発生産を担当するアウディ・スポーツのディレクターを務めるオリバー・ホフマンも2022年に登場するR8の後継モデルは電動化されるだろうと語っている。そうなると有終の美を飾るという意味で、ピュアエンジン搭載のR8を再びプロモートする必要が出てくる。こうした状況下で、フェイスリフトを機にエントリーグレードともいえる後輪駆動モデルを加えて品揃えを増やしてきたものと考えられるのだ。事実、R8 RWDスパイダーのドイツ価格は15万7000ユーロ(約1970万円)と、クワトロよりも2万2000ユーロ(約275万円)も安い。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
三菱から消えたのは惜しかった……伝統のコンパクトカー[ミラージュ]はなぜ44年の歴史に幕を閉じたのか?
「5週間で3戦」にドライバーも満身創痍……新井大輝が総合優勝で反撃の狼煙 全日本制覇へ攻勢強める
アクアラインで不幸な事故発生……運転手が意識を失ったときに同乗者ができることは?
ホンダ初の市販車はキャブ4連装のミッドシップDOHC! スポーツカーじゃないよ! なんと軽トラなのよ!
祝!日産90周年!「エクストレイル」に記念モデル登場 通常モデルは安全性強化
日産「キックス」仕様向上で安全性と利便性を強化 90周年記念モデルも設定
ニュルのタイムはすでに先代超え『ポルシェ911』初のハイブリッドモデル、5月28日に世界初公開へ
DSオートモビル「DS7」 シックで上質感漂うインテリアの特別仕様車が登場
三菱 軽EV「eKクロス EV」を一部改良 アッシュグリーンの新ボディカラー追加
ルノー「カングー」に最長1年間乗れる!?モニターキャンペーン第2弾は“キャンプ編”
パイオニアが『デリカD:5』や『デリカミニ』用のトゥイーター取付キットを発売
許すまじ!! 自転車のあおり運転が多発中!? ドライバーが身を守る術は?
日産「エクストレイル」仕様向上! 日産90周年記念車も同時に登場、アクセントは「カッパー」
アメリカでハイブリッド勢が大躍進。EV神話のメッキがはがれて…この後どうなる?
新型「ゴルフGTI」欧州発売。大幅改良で魅力アップも…円安で驚愕の700万円超えもあり得る?
超人気モデルの納期「ウン年待ち」は今どうなってる? ランクル、アルヴェル、ジムニー最新事情
【大幅性能アップ】ポルシェ「911」ハイブリッド正式予告。チラ見せ画像とタイムからわかること
今夏、北米で発売予定の新型日産「キックス」新着フォト集! 国内仕様に期待膨らむ!
【稀少モデル】BMWが「M4 CS」発表! 超高速クーペは2000万円強、日本には何台入る?
若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ