完成度、実用性ともに高いe-ゴルフだが、EV市場の様子見的な対応が気になる
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:篠原 晃一
乗り込む前にエクステリアを確認すると「これがVWのEVである!」という自己主張は控え目。悪くはないけれど、もう少し演出はあってもいいと思う。遠目から見た時、専用のアルミホイールを一瞬「まさかホイールキャップじゃないよね」とか勘違いしてしまう自分の情けなさもあるが、電費を向上させるために空気抵抗を減らすための専用化であることに納得する。
インテリアも同様で基本はガソリン車のゴルフと造形は同じ。マイナーチェンジでレベルアップした純正インフォテインメントシステムである「Discover Pro(ディスカバープロ)」も標準装備される。
今回、試乗時間がその日の最終枠だったこともあり充電量はそれほど多くはなかったのだが、そこから逆算してみるとカタログ値とほぼ同じ距離の約300kmを走れることに驚いた。もちろんあくまでも最初の表示はその時の最大数値で、そこから実際に走り始めると航続可能距離はそのドライバーの走り方に応じて増減する(基本は大きく減っていく)。同業者に聞いても、どうやらその考えはほぼ間違いないようで、日産リーフが400kmの航続距離を謳いながら満充電でも312km以上の数値を見たことがない筆者としては、e-ゴルフの実用性に期待すると同時にJC08モードの建前論にまたもや悩まされることとなった。
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