アウディの新EV「e-tron GT concept」登場 航続距離に配慮しつつも最高速度240km/h
掲載 更新 carview! 写真:アウディAG
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アウディのEV、e-tronファミリーと言えば、すでに生産が開始されたe-tron SUVと、SUVをクーペルーフとしたe-tron Sportbackが2019年に生産開始予定ですが、ロサンゼルスモーターショーにおいて、第3弾となる4ドアスポーツクーペのEV「e-tron GT concept」が発表されました。
アウディお得意の4ドアクーペといっても、そのスタイルはA7スポーツバックや強化版S7のそれなどと比べてかなりアグレッシブ。コンセプトモデルということを差し引いても、量産モデルでもそれなりの迫力あるスタイルでの登場を期待させます。
全長4960mm×全幅1960m×全高1380mmとボディサイズだけ見ると、S7スポーツバックよりちょっと短く、それなりに幅広く低くなっていて、いわゆるスポーツモデルらしいロー&ワイドなプロポーション。4ドアクーペらしいリアエンドまで続く流麗なルーフラインに、張り出した前後フェンダーの組み合わせはアウディスポーツクーペの定番メニューながら、ちょっと違っているのは、前後ホイールアーチをつなぐサイドシル(前後ドアの下 部分)が張り出したフェンダーと面一(ツライチ)になるまで広げられているところ。
このシル部分を含めフロント及びリヤアクスル間のフロア下全体にはEVの動力源である容量90kWh以上のバッテリーが、パンパンに搭載されていることをアピールするためのスタイルなのだそうです。90kWhというとあまりピンと来ないかもしれませんが、日産リーフのバッテリーが40kWhと言うと、なんとなくイメージしやすいかもしれません。ちなみにe-tron GT conceptの航続距離は、WLTPモードで400km超とのことです。
システム出力は590ps(434 kW)で、前後アクスルそれぞれに電気モーターを搭載。伝家の宝刀クワトロ4輪駆動システムで、市販デビューの暁には大地を盛大に蹴っ飛ばして進んでいくことでしょう。電子制御式となるクワトロ4輪駆動システムは、前後だけでなく左右ホイール間の駆動力配分も行うことで、最適なトラクションを得る、とアウディでは謳っています。
想定される走行性能は、0~100km/h加速が約3.5秒、0-200km/h加速が12秒。最高速度が240km/hに制限されているのは、航続距離を最大化するためと、いかにも車名に「GT」と付く、グランツーリスモらしい奥ゆかしさと言えなくもありません。
出力するだけでなく、回生システムも手が込んでいて、ブレーキ回生以外にも2種類、全部で3種類の回生モードを組み合わせ、最大30%も航続距離を延ばすことができるそうです。ブレーキ回生は通常走行で減速シーンの90%にあたるという0.3G以下の減速では通常ブレーキを使わず、モーター回生ブレーキのみで止まる設定だそう。もちろんハードブレーキング時には、高性能セラミックディスクがガツンと効いてくれることでしょう。
実際購入するとなると気になる充電時については、800Vの充電システムが用意できる環境なら、80%まで約20分で充電できるそうです。また、非接触充電もできるそうですが、駐車フロアに充電パッドを施設して…とこれまたそれなりの投資が必要になることでしょう。
こちらのコンセプトモデルの量産モデルは、“約2年後”。気になる方は、それまでにガレージの準備から始めておくことをおススメします。
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