オフロード試乗に見る ランドローバーの哲学
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
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同じコースをレンジローバー・ヴォーグでも走ってみた。車格、ボディサイズともにディスカバリー4を上回るレンジローバーだが、車重はレンジローバーのほうが逆に40kg軽い。ディスカバリー4がヘビーデューティー性を意識したインテグレーテッド・ボディフレーム構造を採用しているのに対し、オンロード性能重視のレンジローバーはモノコックボディを採用しているからだ。ただし、テレイン・レスポンスを含め、4WDはほぼ同じシステムを搭載している。
レンジローバーも“オンロード”モードのままでこのコースを難なくクリアしたが、モーグル路のようなボディが強烈に捻られる場所での剛性感はディスカバリーのほうが上。また、砂利道でのビリビリした振動の抑え込みも、強固なフレームにラバーブッシュを介して上屋を取り付けているディスカバリー4が上だった。このあたりは、オンロード性能を引き上げつつも、依然としてオフロードに軸足を置いているディスカバリー4の面目躍如といったところだろう。
とはいえ、それは世界最高峰の悪路走破性をもつディスカバリー4と比べればの話しであり、レンジローバーにも優れた悪路走破性が備わっていることを今回改めて確認できた。威厳のある外観やため息が出るほど素敵なインテリアを含め、レンジローバーはやはりキング・オブ・4WDである。
オフロードなんか走らないから悪路走破性なんて求めないよ、という人もいるだろう。けれど、カッコだけのスポーツカーがお寒い存在であるように、この種のクルマにとって悪路走破性は本質の一部。買ったその日から徐々に薄れていく感動ではなく、長く乗っているうちに感心したり、愛着が増したり…それがクルマの本質の為せる業だとすれば(僕はそう信じている)、圧倒的な悪路走破性は決して無駄なものではない。ましてや、林道を走った先にある別荘なぞを所有している恵まれた方ならば、いついかなる状況の下でもエントランス前まで、安全かつ確実に自分と家族を運んでくれるタフネスさは、大いに意味のあるものだと思うのだ。
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