これぞニッポンのお宝カー、新型スイフトスポーツは4代目にして極まる
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
これぞまさしくニッポンの新お宝スポーツ! 小沢的には天然記念物に指定すべきでは? とすら思いましたよ。それは新型スイスポこと4代目スズキ・スイフトスポーツ(※)。なぜならこのクルマこそ命題である「日本にスポーツカー文化は本当に根付いているのか?」を考えるに良い機会だからして。
小沢は昔から言ってることだけど、スポーツカーをビジネスにするのは実に難しく真の意味ではなかなか成立しない。もちろん日本が生んだ名作スポーツは数々あって、古くはトヨタ2000GTやホンダのS600やS800、最近ではS2000、NSXなどもあるけど、それらが本当の意味でビジネスとして成立したのか? って少々疑問。企業イメージとして無理めに作り続けてきた側面もあって景気が良い時はいいけど不況になると生産中止したりする。懐かしいところではトヨタ・スープラ、MR2やMR-S、ホンダ・ビートやスズキ・カプチーノなどの面白い軽スポーツカーもあったけど、どれもざっくり10年は続かないわけよ。
おそらく我々が胸を張って「日本が生んで定着させたスポーツカー」と言えるのは、日産フェアレディZとマツダ・ロードスターぐらい。両車は20年以上作られ、世界中で愛されてきた。そのほか世界的に純スポーツカー作りでやってきたのはフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、ロータスぐらいで、中でもポルシェはすでにSUVメーカーだし、ロータスも半分ぐらいはエンジニアリング会社で最近中国企業が買収。要するに「走る楽しみをメインにクルマでビジネスする」という壁は実に分厚いわけですよ。
※スズキではグローバルで車名を統一したモデル(日本市場での2代目)を初代とするため、新型は3代目の位置づけとしている。
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