スズキ スイフトスポーツはかっ飛ばさなくてもまっ当な実用車=国民車か?
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一 51
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最後に残るのは、「そもそもここまで高性能な小型車を、非マニアがわざわざ買う必要があるのか?」という問題だ。
この問いは、「われわれ素人(一般市民)が日常的に行うスポーツについてどう考えるか?」という問いに似ている。
われわれの多くは、決してその道のプロを目指しているわけでもないのに、週末になると草サッカーや草野球、あるいは釣りや武道の稽古、ダンス等々の各種スポーツに高じる。あるいは毎日ジムに行ったり走ったりする。プロではないので運動などしたところで一銭にもならず、むしろカネが出ていく一方なのだが、それでもやる。
なぜならば、単純に楽しいからだ。そして運動は心と身体に「効く」からだ。
それと同様に「スポーティで出来の良い車に乗る」という行為も、実は心と身体にけっこうよく効くものだ。
特に飛ばさずとも、意のままに走れる車で「ちょっとそこまで」行くのは、そうでない車で行く場合と比べて何倍もストレスフリーであり、爽快な気分になれる。それにより生きる活力が湧いてくる場合すらあるだろう。
「どうせなら、そういった車で日常の用を足したい。だってそのほうが楽しそうだし」と考える人にとっては、スズキ スイフトスポーツ(6AT)は素晴らしい実用小型車すなわち国民車となるだろう。
だがそうではなく「車? 動いて積めればなんでもいいよ」と考える人には、まぁ無用の長物なのかもしれない。個人的には残念だが、他人様の価値観や人生観に口出しすることはできない。
ただ、最後のおせっかいとして「でも近所のスズキディーラーで一度ぐらい試乗してみれば?」とだけは、もしかしたら言うかもしれないのだが。
全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。
【 スイフトスポーツ セーフティパッケージ装着車=199万2600円(FF・6AT) 】
・経済性:★★★★☆(燃費がもっと良ければ満点)
・気持ちよく走れる度:★★★★☆(硬く感じる人もいるかも)
・燃費:★★★☆☆(及第点ぐらいか)
・積載性:★★★☆☆(悪くはない)
・おしゃれ度(外観):★★★★☆(ホットハッチとしては大人っぽい)
・おしゃれ度(内装):★★★☆☆(赤い部分がちょっと多すぎ?)
・総合国民車度:★★★★☆
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