アメリカのニュースで大騒ぎに…「EVのタイヤ摩耗はエンジン車の4倍以上!」が大げさな理由
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 207
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 207
しかし、そのような使い方で「EVのタイヤ消耗が早い!」と批判するのであれば、比較するべきはスーパースポーツカーなどになるはずです。
スポーツカーでサーキット走行やドリフト走行を楽しんだとき、1日でタイヤがダメになったからといって「スポーツカーのタイヤ消耗は早い」と批判するのは、お門違いではないでしょうか。
とはいえ、EVのタイヤが「同等クラスのエンジン車に対して消耗しやすい」という主張が間違っているとは思えません。
ファミリーカーとして使われるようなEVの場合、一般論として同等クラスのエンジン車(ハイブリッド車含む)より100kg単位で重くなっていることは珍しくありません。
たとえば、日本でもっとも人気のあるEVといえる日産サクラの車両重量は1070~1080kgとなっています。
同クラスの軽自動車である日産デイズのFF車は840~870kgです。
<写真:デイズ>
タイヤサイズは同じ155/65R14(165/55R15)となっていますから、200kgほど重量が増えているぶんだけサクラのほうがタイヤへかかる負担は大きいといえます。
ただし、この程度の重量差でタイヤの消耗が4倍以上になるというのは眉唾でしょう。
<次ページに続く>
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