新型シトロエンC3登場、ビジオドライブの誘惑
掲載 更新 carview! 写真:編集部
掲載 更新 carview! 写真:編集部
シトロエンのBセグハッチ「C3」が2002年の誕生以来、初めてのフルモデルチェンジを受けた。発表の舞台に選ばれたのは「横浜美術館」。新型C3とは“柔らかな光が注ぐモダンな空間”という共通ワードで結ばれている。
新型C3のコンセプトは、VISIONとDRIVEの造語からなる「VISIODRIVE(ビジオドライブ)」。そのハイライトはフロントシート上部まで広がる「ゼニス・ウィンドウ」だ。前後長1350mm×幅1430mmというガラスエリアは、圧倒的な開放感と視界をもたらすだけではなく、新型C3に唯一無二の個性を与えた。ガラス上部にはUV対策が施され、ルーフを覆うスライディング式のサンバイザーも備わる。
発表に合わせて来日したデザインディレクターのオレグ・ソン氏によると、「実は初代モデルから実現したかった」そうだが、当時は技術やコスト面から断念したとのこと。まさに8年越しで実現した待望のアイテムは、当然のように全車に標準採用された。またゼニス・ウィンドウの開発では、自動車メーカーとしては稀なヘリコプター開発の経験が活かされているという。
内外装にもシトロエンらしいこだわりが満載。全高はBセグで一番高く、それは室内の余裕につながっているが、丸みを帯びた個性的なフォルムはデザイン的な破綻が見られない。またドアハンドルやサイドウィンドウ、テールゲートなどに“デコレーション”されたクロームも、上品な雰囲気作りに欠かせない要素だ。
ボディサイズは全長3955mm×全幅1730mm×全高1530mmで、先代モデルよりも105mm長く、60mmワイドで、10mm低くなった。なお新型C3は、昨年2月にリニューアルした新しいダブルシェブロンが奢られる初のモデルになる。
ドアを開けると、女性的な外装とは一変してスポーティな空間が広がる。とくに革巻きのステアリングホイールや、アーチ状の“フローティングバイザー”で覆われた3連メーターは、WRCに象徴されるシトロエンのもうひとつの側面(=スポーツ性)を映し出しているようだ。
搭載するエンジンは、プジョー207と共通の1.6リッター直4(120ps/16.3kg-m)。サスペンション形式も同じく前:マクファーソンストラット式、後:トーションビーム式だが、乗り心地やステアフィールは、よりソフトかつしなやかなシトロエン味に躾けられている。ライバル車の多段化が進むなか(MINI=6AT、ポロ=7AT)、いまだに4ATというのは気になるポイントだが、シフトマップやショックの少なさなどは洗練の極みに達しているようだ。また4mを切るコンパクトボディに加え、ゼニス・ウィンドウによる視界のよさも手伝って、誰にとっても運転がしやすい点は強みと言ってもいいだろう。
安全装備は全席3点式シートベルトや6エアバッグ、ABS、ブレーキアシストが全車標準。上級グレードの「Exclusive」では、ESP(横滑り防止装置)やバックソナー、オートワイパーなども備わる。
Bセグシェアは、97%が国産車、残りの3%を輸入車で奪い合うという図式(2009年実績)。MINIやフィアット500などの強力なライバルの存在、エコカー減税対応車が有利な市場環境で、どこまでその“個性”が受け入れられるか…。今年度の販売目標台数は600台と公表された。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
『フェルスタッペン×アロンソ』“最強タッグ”の可能性はあったのか? レッドブル重鎮マルコ「チームを良い方向に進めるのは難しかっただろう」
[サウンド制御術・実践講座]「タイムアライメント」を使いこなせると、演奏を立体的に再現可能!
【途中経過】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝1時間半時点
そろそろ“フルモデルチェンジ”!? 17年モノ「ミニバン」に10年モノ「セダン」も!? ロングライフな「国産車」それぞれが愛される理由とは
【SUPER GT Round3 SUZUKA GT 3 Hours RACE】37号車Deloitte TOM’S 笹原&アレジ組がGT500初優勝!GT300は777号車D'station Vantage GT3が完勝
マツダ、マツダ2とロードスターの現行モデルで不正判明 アテンザやアクセラのエアバッグ試験でも
ブガッティで1000キロの旅!「タイプ35」の100周年記念イベントが開催! 世界中のオーナーがクラシックモデルでフランスを巡りました
約30万円分のアイテムをお値段据え置きで特別装備!「フィアット・ドブロ」の限定モデルが登場、記念フェアも開催!
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?