新型VWゴルフGTIは大人しい外観からは想像できない、現行GTIを大きく上回るスポーツ性能をもっていた
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office、フォルクスワーゲンAG 160
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試乗に選んだのは日本で発売予定のDSG搭載モデルで、オプションの19インチタイヤを装着していた。通勤時間帯の混雑した市街地を抜け、カントリーロードからアウトバーンへと続くおよそ200kmの試乗ルートへ向かう。正直に言うと、そのダイレクトでクイック、しかも終始安定した挙動にまず驚いた。
ただし気になったのは19インチタイヤで、80km/hを超えるまでの速度域ではやはりゴツゴツして荒っぽい。後で乗った18インチ、あるいは標準の17インチの方が乗り心地は優っている。
一方ワインディングロードでは軽く、手首のわずかな動きに正確に反応するプログレシブステアリングのおかげでクイックなターンインが、路面からのインフォメーションが確かなおかげでスムースで素早いコーナリングが堪能できた。その際にスピードを上げてもスタビリティは驚くほどで、ESPは滅多なことでは介入しなかった。
さらにアウトバーン上の180km/h付近でのハイスピードクルージングでは、15mmローダウンしたシャシーと空力特性の改善、リアダウンフォースの増加もあって路面に吸い付くような安定感と直進性をみせるのだ。
8世代目となったゴルフGTIはエンジン出力に象徴されるように全体的な印象としては革命的とは言えず、革新的進化に止まっているように思われた。しかし、実際にテストしてみると走行フィーリング、加速、直進、コーナリング、ブレーキングと、旧GTIより明らかにワンランク上のダイレクトでスポーティな振る舞いで、いつの間にかドライブを楽しんでいる自分に気がつくこととなった。目立つ華やかさはないが、常に安定した、安心感に満ちたスポーツ性能を発揮してくれる。これこそが誕生以来230万台もの賛同者を得たGTIの本質だろう。
新型GTIはドイツですでに販売予約が始まっているが、価格未発表で、ベースモデルはおよそ3万5000ユーロ(約440万円)位からと予想されている。日本への到着もこの原稿を書いている8月中旬では未定だ。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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