ポルシェ カイエンがアウディRS Q8を凌ぐ640馬力の最強グレード・ターボGTを準備中。プロトタイプの走りは?
掲載 carview! 写真:Kimura Office 68
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GTSをベースにしたシャシーにそう大きな変更はなく、車高調節が可能な3チャンバーエアサスペンションの容量を減らして車高を7mm落とし、15%ハードなセッティングとしている程度だ。ルーフはカーボン、ブレーキはPCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)それぞれ標準装備となっている。
タイヤは21インチから22インチに大径化され、フロントが285、リアは315のミックスサイズが採用されている。このタイヤサイズの採用で2%のグリップ力が得られ、アンダーステアが解消されていると説明を受けた。こうした変更に対応するために電子制御式スタビライザー(PDCC)と前後輪ステアのソフトウェアは適正化されている。
当日、姿を見せた元WRCチャンピオンのワルター・レールから「このカイエンはこれまでのモデルとは全然違うので油断しないように!」との忠告を受けた。ピットレーンを抜けて大きな右コーナーに入るまでに、すでにレールの言葉が正しいことに気づいた。
カイエン ターボ Sには何度か乗っているが、まずパワーの盛り上がりがこれまでと異なりV8独自の強大なトルクに加えて「911 ターボ S」のフラットシックスように回転が素早く上昇する。シャシーはがっしりとロールを抑え、やや幅の広いスポーツシートに身体を押し付けられながら、自分が高い位置のドライビン・ポジションにいることを忘れるようにコーナーを抜けて行く。ハーフスロットルでも凄まじい加速力によって次のコーナーが迫ってくるのでブレーキペダルをやや強く踏み込むと、ほんの僅かなタイムラグでPCCBが2.2トンの巨体に強力なGフォースを与え、ターンインをコントロールしてくれる。サーキットでの挙動はまさに背の高いツーリングカーだ。
一方、ポルシェ エクスペリエンス センターの一般道路を模したハンドリングコースでは重さを忘れるほど敏捷(びんしょう)にコーナーをクリアして行く。ハードなセッティングのシャシーは路面の継ぎ目をはっきりと拾い、特に60km/hくらいまでの低速ではパッセンジャーはショックを感じる。けれどもこのスーパーターボは快適なシートのおかげで日常でも十分に使えるのだ。
間もなく正式発表されるカイエンの新しいバリエーション、ターボ GTには世紀末の火傷しそうな高出力内燃機関(=エンジン)の後ろ髪を引かれる魔力が満載だ。
レポート:Alex Ostern/Kimura Office
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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