安くてウマい、新タイヤ インターステート試乗
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:小林 俊樹
次に試したのはミドルおよびラージクラス、またはスポーティカー向けのスポーツIXT-1。アグレッシブなデザインのトレッドパターンからも判るように、スポーティな性格のクルマにもマッチするよう設計されたタイヤだ。
レガシィツーリングワゴンに履かせて試した第一印象は、「想像よりも悪くない」というもの。さすがにレガシィ・サイズのクルマとなると、タイヤの性能に左右される領域は大きく、標準タイヤ等に比べると印象は悪くなるだろう…と予測していたが、思ったよりいい。
もちろんこれもエコツアープラスと同様に、クローズドコースでフルテストを行えば違いは大きいだろう。しかし公道で走る領域においては、例えば欧州ブランドのタイヤに比べて若干コンフォート性能に差が出るというか、乗り心地性に雑なフィールが残る程度だった。また、高い速度域でのレーンチェンジ等では腰のなさも感じるが、これも試乗車にESPが付いていることを考えるとさほど不安な要素にはならない。
タイヤは絶対値としてのグリップ性能や快適性能の他に、それぞれのブランドが得意とする指向性(例えばスポーツ性など)がある。IXT-1はあくまでバランス派で、その辺りが国産タイヤとは違う、欧州に本拠を置くブランドゆえの特性なのかもしれない。
もちろん欧州一流ブランドのタイヤはみな、一様に総合性能が高いだけでなく、個性や味が盛り込まれる。コストパフォーマンスの高さが武器のIXT-1はそこまでのレベルには達してないのも事実だが、総合力は悪くない。個性、味わい、ゆとり、質感などを求めていくと価格が高くなるのは、何もクルマに限った話ではなく、タイヤも同じこと。インターステートは、いわゆる“ブレッド&バターカー”に近い存在で、多くの人々の日常ドライブでこそ光る、手軽な使い勝手の良さがあるのだ。
毎日使う、頻繁に使う、生活の中で使う…そんなことを考えた時、性能バランスの良さと、いかに“安価に”提供されるか? が重要になる。それに、グリップの絶対値がそれほど高くないのは事実だが、インターステートのように素直な特性で設計されたタイヤなら、日ごろから運転操作の滑らかさや慎重さを意識できるというメリットも見逃せない。運転技術向上という意味では、これはプラス評価である。
その価格ゆえ、気軽に試せるのはリアルに魅力的だ。愛車に装着すれば、多くのユーザーがポジティブな意味の「あれ?」を感じるのではないだろうか。
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