デリカミニの大ヒットで勢力図に変化アリ!? 全面刷新で迎え撃つN-BOXの現状は?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 83
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日本の新車販売のおよそ4割を占める軽自動車のなかで、2022年に最も多く販売されたのがホンダ「N-BOX」です。N-BOXは2015年以降8年連続で軽自動車販売台数1位を獲得しており、まさに現代の「国民車」と言える存在です。
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N-BOXの属する軽スーパーハイトワゴンは、いまの日本で最もホットなカテゴリーのひとつです。実際、首位のN-BOXのみならず、N-BOXのライバルであるダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」、日産「ルークス」も、それぞれ2022年の軽自動車販売台数ランキングにおいて、それぞれ2位、4位、6位と上位にランクインしています。
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そんな軽スーパーハイトワゴンにおいて、台風の目となるべく期待されているのが三菱「デリカミニ」です。2023年1月に開催された東京オートサロンで世界初公開されたデリカミニは、5月25日の正式発売開始を前にすでに1万6000台あまりの予約受注を獲得しているなど、注目度の高いモデルです。
また、デリカミニと多くの構造を共有するルークスも、4月17日にマイナーチェンジを果たしています。
軽スーパーハイトワゴンというカテゴリーに投入されたこの2台の新モデルによって、N-BOXが中心となっていたその勢力図は変わるのでしょうか?
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まずはデリカミニについて見てみましょう。
デリカミニは、その名のとおり、三菱のオールランダーミニバンである「デリカD:5」譲りのタフでワイルドなエクステリアが大きな特徴です。実際にはデリカほどの本格的な悪路走破性能はありませんが、「グリップコントロール」や「ヒルディセントコントロール」などを標準装備としているほか、4WD仕様では大径タイヤと専用チューニングされたサスペンションによって、未舗装路や砂利道でも安心して走行することが可能です。
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販売店関係者によれば、予約受注されたデリカミニの半数以上が4WD仕様を選んでいるなど、アウトドアユースも想定しているユーザーも少なくないことが伺えます。
「タフ系」の軽スーパーハイトワゴンとしては、ダイハツ「タントファンクロス」やスズキ「スペーシアギア」がすでに存在しています。ただ、いずれもベースモデルのスペーシアとタントの派生モデルという印象が強く、目に見える部分以上の違いはほとんどありません。
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一方、デリカミニは「eKクロススペース」の事実上の後継モデルであるため、構造部の多くを「eKスペース」と共有してはいるものの、前述のような専用の装備やチューニングもあることから、eKスペースの派生モデルというイメージはありません。
もちろん、内外装のデザインもeKスペースとは大きく異なり、現状の軽スーパーハイトワゴンのなかでは最も「タフ系」に寄せた1台と言うことができます。
アウトドアがブームとなっている昨今、軽スーパーハイトワゴンにもタフでワイルドなイメージを求めるユーザーが増えていることは決して不思議なことではありません。圧倒的な販売台数を誇るN-BOXには「タフ系」なモデルが用意されていないということを考えても、デリカミニは期待の新星として勢力図を変えるモデルとなることは間違いなさそうです。
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では、ルークスはどうでしょうか。
4月13日に初公開されたマイナーチェンジ後のルークスは、新時代の「Vモーショングリル」によって躍動感と高級感を増したデザインや、質感が高められたインテリアの素材やカラー、そして強化された安全装備などが特徴です。
加えて、「ハイウェイスター」シリーズには、プラズマクラスター技術搭載リヤシーリングファン、パーソナルテーブル、カップホルダー、USBソケット、ロールサンシェード、撥水加工シートがセットになった「快適パック」が標準装備となるなど、快適性も向上しています。
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着実な進化を果たしているルークスですが、良くも悪くもデリカミニのような「トガった」部分はありません。まさにそれこそがルークス最大の特徴ということもできますが、強力なライバルが多い軽スーパーハイトワゴンというカテゴリーでは、ユーザーを惹きつけるポイントは必要です。
日産には「e-POWER」に代表される電動化技術がありますが、軽自動車ではさまざまな制約からそうした特徴を活かしにくく、この点でライバルに差を付けることは難しそうです。
総合力の高さで勝負するとなるとやはりN-BOXの牙城は高く、勢力図を変えるほどの爆発的な販売を記録することにはならないかもしれません。
ただ、内外装の上質さや機能面で言えば、軽スーパーハイトワゴンのなかでもトップクラスにあるのは事実です。そうした意味においては、ルークスを購入しても大きな不満が出ることはなさそうです。
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いずれにせよ、デリカミニとルークスの登場によって、軽スーパーハイトワゴンというカテゴリーがますますホットになることは間違いありません。
一方、このカテゴリーの王者であるN-BOXも、まもなくフルモデルチェンジが行われるようです。
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すでに死角のないN-BOXですが、新型では新たな電動化技術や安全運転支援システムの採用がウワサされています。また、これまでのN-BOXでは見られなかった「タフ系」の派生モデルが登場するのかどうかにも注目が集まっています。
新型N-BOXの登場時期は明らかにされていませんが、実際にフルモデルチェンジが行われれば、軽スーパーハイトワゴンというカテゴリーは、やはりN-BOXを中心に回っていくことになるのは間違いないでしょう。
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