新型アルトが登場。加飾に頼らないデザイン革命
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
12月22日、5年ぶりのフルモデルチェンジを受けた新型アルトが発売された。今回のモデルは、「アルト47万円」で打ち出した初代から数えて8世代目。発売前からネット上を騒がせていた“大胆に攻めたデザイン”が最大の特徴だ。
シンプルでクリーン、加飾に頼らず、プロポーションそのものの美しさを追求したというニューレトロな新型アルト。メガネをかけたような表情のフロントマスク、ハイライトや陰影にこだわったというバックドアが懐かしくも新しい。また力強く彫の深いショルダーラインはドア内部の設計まで見直し、プレス工程の製造ラインとの調整の末に実現したものだという。
軽自動車ではチープな印象になりがちなインテリアも、デザインのチカラでカバーしている。ヘッドランプと共通モチーフのメーターやメッキ加飾のエアコンルーバー、ライトブルー基調に白いパイピングをあしらったシート表皮など、デザイン性と機能性を巧みにバランスさせた。
このアルトから新開発の次世代プラットフォームの採用が始まり、クルマとしての基本性能が向上されている。まずは高張力鋼板や超高張力鋼板の使用範囲を拡大し、曲げ剛性&ねじり剛性をそれぞれ約30%アップ。同時に車両全体の軽量化を図り、現行アルトエコから60kgのダイエットに成功している。
スズキ軽最長にしてクラストップのロングホイールベース(2460mm)を活かした室内のゆとりも特徴だ。室内長は現行アルトエコから+145mmの2040mmを確保し、前後シートの距離も+85mmの900mmに。さらにフロントシートの左右間も+30mmの620mmとしている。また狭い場所での乗り降りに配慮し、2段ストッパー機能が付いたフロントドアをスズキの軽として初めて採用した。
660ccの直3エンジンは圧縮比を従来の11.2から11.5に高めたうえで、ノッキングを抑制するEGRシステムの採用などにより、フリクションを低減。またトランスミッションにはCVTと5MTのほか、スズキの軽乗用車として初めてMTをベースにしたオートマチックトランスミッション=「AGS」も採用した(商用のキャリーなどでは既に採用済み)。
それらの結果、発進&追い越し加速性能を向上させながら、燃費はガソリン車トップの37.0km/L(2WD・CVT車)を達成している。ちなみにアルトではモーターアシストまで行う「S-エネチャージ」ではなく、通常の「エネチャージ」を搭載している。これはコストアップを嫌ったためだ。また、スイフトなどと同様に可変ギアレシオ式のステアリングを採用し、ハンドリング特性を向上させている。
安全装備はESPやABS、ヒルホールドコントロールなどを全車に標準装備。衝突被害軽減ブレーキを含むレーダーブレーキサポートは、全車で選ぶことができる。注目の価格は、「F(FF・5MT)」の84万7800円から「X(4WD・CVT)」の122万9040円という設定。商用のアルトバンは「VP」のモノグレードで、FF・5MT車の69万6600円から4WD・5AGS車の88万5600円まで。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
フェラーリのカリスマ、ルカ・ディ・モンテゼーモロが成し遂げたこと 【第8回】フェラーリのブランディング戦略
話題沸騰! 旧車オーナー注目の「電動クーラー」は19万8000円から! 非力なコンパクトカーやマイナー車種にも装着できます
普通のポルシェじゃ物足りない? 「シンガー」がレストアした過激な911が最高すぎる!
「RYUTA・T」、「SEnR1」両氏によるイラスト展が【UNITEDcafe】にて。バイク乗りイラストレーターのこだわりを観る!
【写真蔵】ヒョンデのハイパフォーマンスEV「アイオニック5 N」が、いよいよ日本デビュー!
次世代ハイブリッド搭載の[新型フォレスター]は[燃費]も[乗り心地]も歴代最高間違いなし!! 騒音低減の新技術を採用!
メルセデス、ひとつしかない新型ウイングをラッセルに託したのはハミルトンの提案だったと明かす/F1第8戦
トヨタ新型「ハイラックス」発表! タフ顔に“顔面刷新”! アドベンチャー仕様もある「本格トラック」越に登場
選手の凄技を近くで見たら沼った!! トライアル世界選手権開幕戦を観戦レポート
【F1メカ解説】モナコで大苦戦したレッドブル。その原因は”空力パフォーマンス”を追い求めすぎたことだった?
高い位置から後方視認…データシステムが『NV200 / デリカD:3』用ハイマウントリアカメラキットを発売
新型スカイラインは電動四駆で!! 次期型熱望しつつうっかり妄想してみた
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?
BMW最小SUV「X1」に新グレード追加! 1.5Lの“sDrive18i”は最安の540万円
活気を取り戻すイタリア車。名門「ランチア」の“懐かし系”ニューモデルたちは日本に入ってくるか?