新型スズキ ジムニーがプロはもちろん見た目買いの人も満足させてしまう理由
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
ジムニーの4AT仕様に乗る。5MT仕様で感じたのと同様、やはりジムニーシエラよりこちらの乗り心地のほうがバタバタしないで好ましい。荒れた路面ではラダーフレーム構造であるがゆえの揺さぶられる感覚もあるものの、その感覚もジムニーシエラに比べると小さい。
そして、4ATが思いのほかしっかり走って驚いた。かったるさは感じさせず、ダイレクト感もある。今回、4AT仕様でオフロードを走る機会はなかったけれど、林業などでジムニーを使うプロも、最近はATを選ぶ人が増えているとのこと。だれが乗っても、安定して悪路を走れることがその理由だという。
試乗を終えて感じたのは、軸がブレていないということ。基本設計からデザインにいたるまで、まずはプロがいままで通りタフに使えることを第一に考えている。そして、機能を確保した上で、快適性もしっかりと上げてきた。乗り心地とともに静粛性も向上しており、ロードノイズが減ったせいでトランスファーからのメカニカルな音が聞こえるようになってしまったというおまけがついた。
総じて、プロもマニアも、見た目で買ってしまったような人も、全員が満足できるモデルチェンジになっているというのがこの日に得た結論だ。ACCを除く、運転支援系の装備が選べるようになったことも、幅広い層にアピールすることにつながるはずだ。しかも、値付けも良心的。間口はより広く、奥行きはさらに深く。理想的な自動車のモデルチェンジではないか、というのが第一印象だ。
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