日本導入も? ホンダが印で発表したタフ系SUV「エレベイト」が想像以上にイイ感じ
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 65
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 65
ホンダのインド現地法人であるホンダ・カーズ・インディアは2023年6月6日、新型SUVの「エレベイト」を世界初公開しました。
ホンダは、「シティ」と「アメイズ」という2つのセダンに加えて、「フィット」をベースとしたSUVである「WR-V」をメインにインド市場を戦ってきましたが、エレベイトはWR-Vの実質的な後継車として、急成長しているSUVカテゴリーを攻略するつもりのようです。
また、エレベイトはグローバルモデルとして、今後多くの国や地域で販売されることが明らかにされています。現時点ではホンダからの正式なアナウンスはないものの、そのなかには日本も含まれていると見られていることから、日本のユーザーにとっても気になる1台と言えそうです。
>>フィットってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>フィットのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
インド仕様のエレベイトを見ると、全長4312mm×全幅1790mm×全高1650mmとなっており、日本の道路事情にもマッチした扱いやすいサイズ感であることがわかります。
日本国内で販売されている都会派SUVの「ヴェゼル」に近いボディサイズではあるものの、ヴェゼルより全長がわずかに短く、その一方で全高が70mm高いという違いがあります。
エレベイトとヴェゼルのシルエットを比較すると、エレベイトの方がよりスクエアであり、クーペライクなヴェゼルとは印象が大きく異なります。
また、直線基調のボディラインや切り立ったフロントエンドとリアエンド、そしてルーフレールなども合わせて、全体的にタフなイメージのデザインに仕上げられています。
このように、エレベイトはサイズ感こそヴェゼルと近いものの、都会的な印象の強いヴェゼルとは異なり、タフ系SUVというキャラクターが強調されたモデルであると言えそうです。
>>ヴェゼルってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ヴェゼルのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
エレベイトのスクエアなボディは後部座席の居住性向上にも大きく貢献しているほか、クラストップレベルとなる458Lのラゲッジルームも実現しています。
一方、「プログレッシブ&プロテクティブ」をコンセプトにしたというエレベイトのインテリアは、ブラウンとブラックのコントラストが美しい高級感のある仕上がりとなっています。
センターコンソール上部には、10.25インチの大型タッチスクリーンディスプレイが採用され、運転席に備わる7インチのメーターディスプレイとともに、インテリアに先進的な印象を与えています。
またエレベイトには、先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」をはじめとする安全装備が備わっていることも大きな特徴です。
インド仕様のパワートレインは、1.5LのガソリンエンジンにCVTおよび6速MTを組み合わせた、現地のニーズに合わせたものとなっています。一方、今後はそれぞれの市場に合わせた多彩なパワートレインが追加されると見られるほか、インドでは今後3年以内にエレベイトをベースとした電気自動車(BEV)が登場することが明らかにされています。
>>いくらで買える? ヴェゼルの中古車相場はこちら
>>ヴェゼルの気になる点は? みんなの質問はこちら
パワートレインについては、市場のニーズに合わせてハイブリッド仕様を用意する必要はありそうですが、コンパクトかつ機能的なSUVであるエレベイトは、日本のユーザーにも受け入れられる可能性は高そうです。
現在、日本におけるホンダのSUVラインナップは、「ZR-V」とヴェゼルのみとなっています。フィットやフリードにSUVテイストの「クロスター」という仕様が設定されていますが、ほかのメーカーに比べてSUVの選択肢が少ないことは否めません。
>>ZR-Vってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ZR-Vのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>フィットってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>フリードってどんな車? 価格やスペックはこちら
もし、エレベイトが日本へと導入された場合、同門のヴェゼルに加えて、トヨタ「ヤリスクロス」や日産「キックス」、マツダ「CX-30」、そして、スバル「クロストレック」といったコンパクトSUVと比較検討されることが予想されます。
ただ、より詳しく見ていくと、エレベイトはヤリスクロスよりもボディサイズが大きく直接のライバルにならないと考えられます。一方、キックスやCX-30、ヴェゼルと比べると、エレベイトはタフな印象が明確に強調されている点で差別化されています。
>>ヤリスクロスってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>キックスってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>CX-30ってどんな車? 価格やスペックはこちら
このように考えると、最も近い存在となるのはクロストレックかもしれません。スバルのグローバルモデルであるクロストレックは、2022年12月に発売されたばかりの新モデルであり、水平対向エンジンを活かした気持ちの良い走りと高い安全性能、そしてタフなルックスが好評の1台です。
スバルのグローバルモデルとして高い実力を誇るモデルだけに、エレベイトの良い好敵手となりそうです。
>>クロストレックってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>クロストレックのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
一方、エレベイトが日本で販売されるかどうかについては、乗り越えなければならないいくつかの壁もあります。
ひとつは、近年のホンダにはタフ系のモデルはほとんどなく、むしろ都会的ですっきりとしたイメージのモデルが多いことです。たとえば、圧倒的な販売台数を誇る「N-BOX」には、ライバルのダイハツ「タントファンクロス」やスズキ「スペーシアギア」のようなSUVルックの派生モデルはありません。
>>N-BOXってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>タントファンクロスってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>スペーシアギアってどんな車? 価格やスペックはこちら
ホンダのSUVの代表格である「CR-V」は2022年8月末をもって国内生産を終了しており、現在では新車で購入することができません。
たしかに、コンパクトなタフ系SUVというユーザーニーズ自体はあるものの、これまでのホンダのイメージとはやや異なるモデルを投入することで、ブランドイメージ全体にどのような影響を与えるのかは不透明な部分も少なくありません。
また、グローバルモデルのなかでも、おもに新興国をメインターゲットにしたモデルの場合、さまざまな部分で日本のユーザーの感性にマッチしていないケースも見られます。
とはいえ、ホンダにとって日本におけるラインナップ拡充は急務であることを考えると、エレベイトの国内導入の可能性は十分にあり、早ければ来年にも日本導入されるかもしれません。
写真:本田技研工業、SUBARU、トヨタ、日産、マツダ、ダイハツ、スズキログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
デジタルミラー・ドラレコ・車載カメラの熱対策に、新発想の折りたたみ傘式サンシェード「CarUB V3」が登場
WECハイパーカークラス、来季から各メーカー2台体制での参戦が義務に。既存メーカーに加え、新規参戦アストンも用意に動く
GR86/BRZ等のオーナー必見! HKSからカーボンファイバー巻きシフトノブと3車種用のフロアマットが登場
ノートオーラに『AUTECH』を新設定。湘南・茅ヶ崎の海にインスパイアされたデザインを採用
2024年ル・マン24時間、波乱の予感。23台参加のハイパーカークラスは「誰が速いのか全く読めない」とトヨタ小林可夢偉代表
損保ジャパン、社外調査報告書で経営陣の証拠破棄や隠蔽工作が判明 営業情報を損保業界で共有も
ニッサン、『ノート オーラ』のマイナーチェンジでフロントデザインを一新。90周年記念車も発表
軽井沢プリンスホテルに新アトラクション、ネクストクルーザーEV導入
「黒いクルマ」が欲しいのですが、夏はボディが熱くなりそうで心配です…「ボディカラー」によって車内温度に違いは出るのでしょうか?
宅配業の皆さんスタンバイOK? アウトドア派は貯金できてる!? 10月10日発売の「ホンダN-VANe:」がガチで使えるクルマだった
所有車なしの自動車評論家が買うクルマ【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
ピレリ、ムジェロでF1タイヤテストを実施。初日はルクレールがフェラーリの今季マシン走らせる
コスパ王「ホンダ WR-V」の想像以上のスッピン感とその理由。最安Xグレードは誰におススメ?
【408万円から】新型「ミニ クーパー 5ドア」発売 新デザイン&最新装備でまた人気となるか?
【どうした日産!?】ノートオーラがデザイン一新。ギラギラ顔にモノグラム柄シートで大胆イメチェン
【お値段据え置き】日産の軽「デイズ」と「ルークス」が一部改良。目立ち度抜群の新色も
BMW 「1シリーズ」が第4世代に進化。スイッチ減らした未来感あふれるコックピットが斬新
12チリンドリ日本初公開。伝統オマージュのレトロデザインにハイテク融合でV12 NAモデルの集大成に
【決勝直前】トヨタ雪辱なるか!? ル・マン24時間レース、これだけは押さえておきたい見どころまとめ
GT-Rも真っ青のスペック&高コスパ。アイオニック5 Nが日本にもたらすインパクトと皮肉な結果
【267万円】売れてるミドルサイズミニバン「ノア」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか?