I-PACEはジャガーの思想が反映されたクルマ屋らしい完成度を持つEV
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
これまでテスラの独壇場だったプレミアムEV市場。ドイツメーカーを中心とした参入計画が相次ぐなか、一番乗りの刺客は意外なことにドイツではなくイギリスからやってきた。ツイードのジャケットを着た英国紳士の乗るクルマから、よりモダンでスポーティーでダイナミックなブランドへとイメージの刷新を図っているジャガーにとって、EVは新生ジャガーをアピールする絶好のチャンスと映ったのだろう。
ジャガー初のEVであるI-PACE(アイペイス)が積む前後2つのモーターは合計400ps/696Nmを発生し、2.2トンの重量級ボディを停止状態からわずか4.8秒で100km/hまで加速させる。容量90kWhのバッテリーが生みだす航続距離はカタログ値(WLTC)で438km。外気温や走り方にもよるが、試乗時(3月末)の平均電費は4.4km/kWだったから、ヒーターやエアコンを多用する季節でも300kmは余裕で走れそうだ。逆に条件が整えば500kmも十分に狙える。テスラやリーフe+もそうだが、大容量バッテリーの登場によって、EVの泣き所である航続距離問題はここにきてほぼ解決されつつあると言っていい。
とはいえ、1000万円クラスのプレミアムEVにとって十分な航続距離や優れた動力性能は必要最低条件であって、雌雄を決するのはトータルの魅力だ。単に電気で走るだけではダメで、舌の肥えたユーザーに「これはいいね」と感じてもらえなければ成功は見込めない。その点、テスラは初モノであること、大型タッチスクリーンを配した独特のインテリア、通信を使った主要機能のアップデートなど、自動車メーカーが考えもしなかった新鮮なアイディアで成功を収めた。ならばジャガーがつくるEVは何をアピールポイントにしているのか。端的に言えば「クルマ屋がつくるクルマである」こと、さらに言うなら「EVである前にジャガーである」となるだろう。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ホンダ新型「すごいヴェゼル」登場! “3年ぶり刷新”の「内容」が多すぎ? 超静音モデル化&走破性強化も実施! 見かけだけじゃない“クーペSUV”の進化とは
BRIDEレーシングフルバケットに待望の「VERIA」仕様が登場! 小柄な人や女性にもフィット
梅雨のバイクライフを楽しくしてくれる!? BMW Motorradがおすすめ防水ギア&ガーメントを発売
カローラはまだ迷っている。私はそれが嬉しい トヨタ カローラスポーツ試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
フェラーリ「812 GTS」をドイツへ送って全身フルカーボンへ! 世界限定1台のNOVITEC製スーパーカーの完成を祝うレセプション開催
走りの質感を高めた特別仕様車「アウディ Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミック エディション」を発売
謎の「青いイカ」に「ビックリ車」!? 多すぎるメーターの「警告灯」何を示す? 色ごとの “意味合い”とは
チーム・ペンスキーが表彰台独占。僚友対決を制したウィル・パワーが2年ぶりの勝利/インディカー
KYT ヘルメットが日本上陸!「KX-1 RACE GP/NZ RACE/SKYHAWK」主要3モデルのデリバリーを開始
ペレスが次戦3グリッド降格。損傷したマシンで走行、指示したチームには罰金。RBは角田への連絡ミスでペナルティ
日産が新型「“超オシャレ”軽スーパーハイトワゴン」初公開! 大胆「ピンク色」新設定の「ルークス」約164万円から
世界に100台の激レア車に試乗できる! 「TOYOTA GAZOO Racing」と「富士スピードウェイホテル」のコラボ企画
GT-Rも真っ青のスペック&高コスパ。アイオニック5 Nが日本にもたらすインパクトと皮肉な結果
【267万円】売れてるミドルサイズミニバン「ノア」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか?
【FFゴルフ最強】ニュルモード搭載「GTI クラブスポーツ」。価格も、日本に入るのかも気になる!
コンパクトSUV「ヴェゼル」の改良モデルは乗り心地も走りも「WR-V」と別モノ。納期も改善
【写真でチェック】ミニ「エースマン」発売 絶妙サイズで都会のおしゃれ層に刺さるか?
【77台限定】ドラレコまで標準装備して5万円安い!? フィアット「500X」に特別仕様車登場
モデル末期のスバル「フォレスター STIスポーツ」 買うなら新型を待つべき?
【世界で首位も】イタリアのサソリこと「アバルト」が日本で人気の不思議。理由は独自の“ホビー感”
今秋導入のジープ「アベンジャー」公開 ヤリスクロスと同サイズでガソリン仕様も欲しいぞ!