ヴィッツ ハイブリッド試乗。導入理由やアクアとの違いはどこに?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:望月 浩彦
ヴィッツ ハイブリッドのカタログ燃費は34.4km/L。トヨタを象徴するエコカーであるアクアの主要グレードの場合は37.0km/Lだから、表向きの数値だけを見ると「さすがにアクアにはおよばない」といいたくなる。
ただ、37.0km/Lのアクアでは燃費計測時の重量区分がヴィッツより1クラス下の“971~1080kg”におさまるように車重がギリギリで調整されている。アクアでもヴィッツ ハイブリッドと同じ重量区分の「X-URBAN」となると、カタログ燃費も33.8km/Lまで落ちる。よって、厳密な意味でのJC08モード燃費はヴィッツ ハイブリッドのほうが優秀…という見方も、まあ、できなくはない。
重量でも前面投影面積でもアクアより不利なヴィッツがこの燃費を達成した理由は、アクアより世代の新しいハイブリッドシステムにある。日本ではアクアの後発として登場するヴィッツ ハイブリッドだから、「実質燃費でアクアに負けるべからず」を至上命題として開発されたのだろう。ヴィッツのハイブリッドシステムには充電制御の改良などの細かな手が加わっているが、最大の改良点はエンジンという。トヨタは昨年末に新世代TNGAパワートレーン群を公表した。今回はそのTNGAパワートレーン技術から、吸気渦をより強めた新設計ヘッドを先行投入したそうである。
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