プジョー207にワゴン追加 SWの使い勝手・走りは?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
207ハッチバックから受け継いだ大胆な顔つきもさることながら、207SWのデザイン上の最大のトピックはリア周りの造形にある。真横から見ると、リアウィンドウとリアコンビランプが作り出す“くさび”が、後輪のほぼ中央まで大きく回り込んでいるのがわかるだろう。407SWも似たような手法を使っていたが、リアウィンドウとリアコンビランプの間にボディパネルが割り込んでいた。その点、207SWはリアウィンドウとリアコンビランプを直接並べることで、より大胆さを増しているのだ。加えて、ワゴンとしては短めのリアオーバーハング(ハッチバック比プラス120mm)とすることで、われわれがステーションワゴンというジャンルに対してもっているイメージを根底から覆すほどの軽快なリアビューを作り出しているのである。その他、リアコンビランプは内部のグラフィックも凝りに凝っているし、フローティングマウントしたようなアルミ製ルーフレールからもデザイナーのこだわりが伝わってくる。旧来のステーションワゴンとは一線を画すこうした新鮮なデザインこそが、207SWの1番目のキモだ。
2番目のキモは、デザインコンシャスでありながら、ユーティリティを一切犠牲にしていないこと。カーゴスペースはハッチバックの270リッターに対し337リッターを確保。後席を畳んだ状態の容量も923リッターから1258リッターまで拡大した。加えて、出っ張りの少ないスクエアで使いやすい形状や、低いフロア高、フロア下の小物収納スペース、ちょっとした荷物の出し入れに便利なガラスハッチ、室内側からも荷物を出し入れできるパーセルシェルフなど、ステーションワゴン作りに定評のあるプジョーらしい工夫が随所に見られる。後席の畳み方が、206SWのダブルフォールディング式から、シートバックと連動して座面が沈み込むダイブダウン式になったのも嬉しい点だ。
リアシートをハッチバックより15mm後方に設置することで後席レッグルームも拡がっているが、座った感じ、むしろハッチバックとの違いを感じるのは座面が20mm高くなったことによる開放感の向上だ。1.1平方メートルのガラスルーフ(日差しを遮るシェード付)とあいまって、207SWの後席はとても居心地のいい空間に仕上がっている…と言いたいところだが、大人が座るにはシートが平板でいまひとつ寛ぎ感に欠ける座り心地なのは残念な部分。ここが改善されれば、手頃なサイズのスタイリッシュワゴンとして、魅力度はさらに高くなるだろう。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
スバルが「BRZ」“現行モデル”を生産終了へ! 「新BRZ」がまもなく登場!? 公式サイトで発表
ビニャーレス、コーナーに自信も課題はアプリリアのパワー不足?「Moto3のバイクみたいに曲がるんだけど……」
ベントレーの顔が変わる!これが新ハイブリッド搭載のファーストモデル、4代目『コンチネンタルGT』だ
今週、話題になったクルマのニュース3選(2024.6.1)
4月のSUVセールスランキング、ホンダ・ヴェゼルが初の首位!(一部訂正・24年4月の軽自動車を含むSUV車販売登録ランキングTOP20)
ホンダが新型「赤いプレリュード」公開! 劇的復活の「真紅スタイル」に反響多数! 「うわー欲しい!」「これは興奮する」令和の”モテ車”爆誕なるか!? 米で登場
広いリビングルームのような居心地のいい車内! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
近づく梅雨!バイク乗りが気をつけたいことって?
ん、ホンダ車なのに日産認定中古車!? 33年落ち初代NSXが日産で買えんの!? しかも1年走行距離無制限保証付きで販売中のなぞ
GT500は37号車Deloitte TOMS、GT300は777号車Dstationがポール獲得!|スーパーGT第3戦鈴鹿:公式予選タイム速報
本格電動4WDコンパクトスポーツ爆誕! オーラNISMOがマイナーチェンジ
ベースよりも200万円も安い!?メルセデスEQEに、価格を抑えた限定車「EQE350+ エレクトリックアート」が登場
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?
BMW最小SUV「X1」に新グレード追加! 1.5Lの“sDrive18i”は最安の540万円
活気を取り戻すイタリア車。名門「ランチア」の“懐かし系”ニューモデルたちは日本に入ってくるか?
【さよならフィアット500】ついにエンジン車が終了宣言。まだ買える500のグレードまとめ