2020年9月16日、日本時間の午前9時30分。世界中の注目を集めて、日産フェアレディZプロトタイプがデジタルアンヴェールと銘打ち、YouTubeを利用してオンライン公開されました。
そのスタイリングはデジタル的でありながら、初代(S30)や4代目(Z32)といった過去のモデルをオマージュしたもので、フェアレディZの歴史を踏まえた上で、2020年代にふさわしいルックスとなっています。V6ツインターボエンジンや、カーボン製リアバンパーの採用による軽量化などスポーツカー的なハードウェアにも注目です。
内田社長はフェアレディZを「ドライバーが主役のピュアスポーツカー」であり、「世界のスポーツカーの常識をひっくり返す」存在であると定義。このご時世に6速MTを用意し、パーキングブレーキが手で引くサイド式など、速さ以外のコントロールすることに喜びを求めるピュアスポーツカーとしての提案といった見方もできます。タイムのような目に見える指標ではなく、機械との一体感であったり、肉体の拡張感であったりといった部分でスポーツ性を感じられるスポーツカーを目指したというわけです。
そうした生のスポーツ感覚のアピールとして「オンラインゲームで楽しんでいる人もリアルなZを楽しんでほしい」という趣旨の発言もありました。オンラインのカーゲームを楽しんでいる若い感性にも響きそうなスタイリングは、若い世代であってもターゲットにしたくなる価格を目指していることを示しているのです。
実際、このプレゼンテーションにおいて内田社長は、フェアレディZというのは手に届くスポーツカーであることも重要と主張。いまどきのスポーツカーは電子デバイスの塊となり、価格も上昇傾向で、誰もが手の届く存在ではなくなりつつあります。新型Zには価格面においても、スタイリングと同じく、フェアレディZの伝統に忠実であることを大いに期待したいところです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
そもそもせっかくのZ、少しでも安くしようとケチったが最後、上質なスポーツカーを期待する大人からはソッポを向かれますぜ。
日がなオンラインゲームにうつつを抜かしてる若者が、ある日突然500万円やそれ以上する新車を爽やかに購入するとでも思ってるのかね?
GT-Rの出た頃よりは安くするでしょ