ノーマルエンジンで発揮した、信じられない速さ
最高速度テスト、0-1000m加速、サーキットタイムアタック、そして後輪出力測定。国内仕様が正式発表される前に、出来るだけのことをやり尽くす。それがヤングマシンなのだ。締め切りまで一週間を切ったある日、CBR1000RR-Rレースベース車が我々の前に姿を現した――。
第1ロットは35台限定! 新型CBR1000RR-R SPが先行発売〈欧州仕様/レースベース車〉
●写真:長谷川徹 ●車両協力:TOHO Racing ●取材協力:EGUKEN Garage
その記録はニンジャH2Rに次ぐ……H2ではない、H2Rだ!
かつて“サンマル”や“ハチハチ”が漂わせていた、あの“やりすぎ”感……。最新のファイアーブレード「RR-R(アールアールアール)」が纏うのは、過激すぎるキレっぷりでライバルを圧倒した、1980年代の伝説的ホンダに通じる、あの空気だ。
見るほど、乗るほどにその本気っぷりに震え、感動する。待ちわびた“ガチなホンダ”が最高のカタチで戻ってきたと言っていい。RR-Rは、これから始まるホンダ快進撃の夜明けとなる!
――我々取材班がテストのために集合したのは、まさしく夜明け前のJARIこと日本自動車研究所の高速周回路だった。気温は氷点下。タイヤはグリップするのか……? これでは公平な記録が出ないのでは……?
そんな憂いを吹き飛ばすかのように、217.6psが炸裂した。確かにスタート直後のタイヤの食いつきは悪い。しかしそれでも、0-1000m加速ではカワサキの310psを誇るスーパーチャージドモンスターのニンジャH2Rの記録に、あと0.148秒まで迫るという、とてつもないタイムを記録した。
本誌発売前なので具体的な数値は公表を控えるが、0-1000mだけではない、記録づくめのテスト結果となった。その強烈さを表現するなら……あと2回の変速を残している、この意味がわかるな? ……といったところだ。
テスターを務めた丸山浩さんによるファーストコンタクト映像も公開されているので御覧いただきたい。
ちなみに、レースベース車は欧州仕様に準拠したもので、300km/hリミッターも灯火類も付いたまったくのスタンダード状態。別梱のレーシングECUなども取り付けていない。間もなく発表が見込まれる日本仕様も、マフラーなども含めほぼ同仕様となるはずだ。
夜明け前からテストの準備は行われた
―― 編集部を出発したのは午前2時、現場に到着したのは4時前だ。
―― テスト車両のCBR1000RR-R FIREBLADE SP[レースベース車]をお貸出しいただいたのはTOHO Racing。パワー測定とエンジン慣らしを担当してくれたのはEGUKEN Garageだ。この場を借りて感謝を申し上げたい。
―― 当初は日本に35台限定でしかリリースされていないレースベース車。高揚するなというほうが無理である。
―― ライバル車として持ち込んだのは、直4勢で最強のエンジンと呼び声も高いBMW・S1000RRだ。マフラーからの水蒸気で氷点下の気温が想像できるかと思う。
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