1月17日から日本郵便が導入した電動二輪車。都内4つの郵便局(新宿、日本橋、渋谷、上野)を皮切りに、首都圏の近距離配達エリア、一部主要都市に配備予定だ。2019年度中に200台、2020年度は2000台(ただし業務上の実用性を考慮して検討)の導入が予定されているが、ベース車とはどこが違うのだろうか?
郵政ベンリィとベンリィe:プロ、車両外観からの比較
日本郵便がこの度導入したのはホンダのビジネス向け電動バイクのベンリィe:。ベンリィe:I(定格出力0.58kw、第一種原動機付自転車に相当)とベンリィe:II(定格出力0.98kw、第二種原動機付自転車に相当)の2車種に加え、それぞれの積載力をアップさせたベンリィe:I/IIプロの4モデルがラインナップされている。
ただしいずれも一般販売していない法人向けモデルで、日本郵便はベンリィe:を導入した最初の企業とでもある。
フットブレーキが付いていることから、ベース車両はただのベンリィe:ではなく、積載力をアップさせたベンリィe:プロである。ただし、外装の色は白から赤へ、シート表皮も黒→茶色になっており、サイドカバーに貼られたデカールも変更されている。
郵政仕様ベンリィeとベンリィe:プロのフロントまわりを比べてみると、ベースとなったベンリィでは地面と水平なカゴが付いているのに対して、郵政仕様車は前端部が持ち上がったキャリヤを採用している。集配用カバンの形状にあわせて形が整えられたのだろう。
もちろん真っ赤なリヤボックスは郵政車の大きな特徴で、郵政カブ同様のものが装着される。
これを載せるためリ、ヤキャリヤはベンリィe:プロに標準装備される大型キャリヤではなく別形状のものに換装されている(荷掛けフックの本数などから察するにノーマルのベンリィe:用と思われる)。
郵政ベンリィとベンリィe:プロ、ハンドルまわりの比較
右側のスタータースイッチ、左手前のリバーススイッチ(赤矢印)を同時に押すと行われる後進アシストシステムも継承されており、ナックルガードがない以外は装備に大きな変更はない。
一部メディアでは「郵政仕様車ではウインカースイッチが右になっている!」という記述もあったが、それはベンリィe:とベンリィe:プロの違いで郵政仕様ならではの特徴ではない。
以上が車両外観から見て取れる郵政車とベース車両の違いだ。モーターやバッテリーはベース車まったく同じとのこと。
運用がある程度進んだら郵政カブとの使い勝手の比較や、ベンリィeならではのメリットや使用感などを聞き、引き続きレポートしたい。
まとめ●モーサイ編集部・高垣
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