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【試乗】ディーゼル車と気づかないほどの加速フィールや静粛性! メルセデス・ベンツGLE400dに非の打ち所ナシ

掲載 更新 14
【試乗】ディーゼル車と気づかないほどの加速フィールや静粛性! メルセデス・ベンツGLE400dに非の打ち所ナシ

 その外観は数値以上に大きくなった印象を受ける

 メルセデス・ベンツのプレミアムSUVとして北米を中心に人気の高いモデルとなったMクラス。先代はW166型と呼ばれ北米の工場で生産され国内にも導入されていた。2015年に「GLE」とネーミング変更され、モダンなメルセデス車としてアップデートされていたが、今回7年振りとなるフルモデルチェンジを受けた。W167型となるこのモデル、2018年のパリ・モーターショーで発表され、その姿を明らかにした。

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 車体デザインはキープコンセプトを保ちながらホイールベースを80mm拡大。全長は4940mm、全幅も2020mmとなるなど一回り大きくなっている。

 実車を目の前にすると、数値以上に大きくなった印象を受ける。とくに車幅の大きさは国内の一般的な駐車場枠では、はみ出してしまうギリギリで、隣に車両があったらドアを開けにくいほど。迫力を増したフロントグリル/バンパーデザインと相まって存在感を圧倒的に高めている。

 一方、パワーユニットは他のメルセデス車同様バラエティに富んでいて、2リッター直4ターボディーゼルエンジン、3リッター直6ターボディーゼル、3リッター直6ガソリンターボ+ISGと揃う。トランスミッションは全モデル9速! のオートマチックを装備し、4マチックの4輪駆動というパワートレインを有している。

 今回は中間グレードとなる直6ターボディーゼルのGLE400dをチョイスして試乗してみた。

 新開発の直6ターボディーゼルはアルミニウム製クランクケースを採用し、大幅な軽量化を実現。パワースペックは最高出力330馬力、最大トルクは700N・mをわずか1200回転から発している。ガソリンモデルが高価なハイオクガソリンを使用しなければならないのに対し、ディーゼルに使用する軽油は国内では比較的安価なため、輸入車にもディーゼルエンジン搭載モデルの設定が増えている。そのなかで4気筒と6気筒という2種類のターボディーゼルエンジンを用意したことに、メルセデス・ベンツの奥深さが現れているといえるだろう。

 ロールが抑えられながらもサスペンションに硬さを感じない

 エンジンを始動すると、ディーゼルエンジンとは思えぬほどにスムースで低振動な回転を始める。6気筒を採用し、この滑らかなエンジンフィールをディーゼルにも与えることで、プレミアムセグメントとしての威厳を保たせることができている。

 走り出すと、もはやディーゼルかガソリンかの区別が付かない。アクセルレスポンスがよく低回転域から強大なトルクを発揮するエンジン特性で、2トン以上に及ぶ重量級の車体を軽快に加速させる。エンジン振動も騒音もガソリン車並みの低レベルに押さえ込まれていて、黙って乗せられたらディーゼルかどうか判別がつかないだろう。

 新型の車体は剛性感が高まり、ロードノイズなど遮音性の向上も認められ、質感が圧倒的に高い。モダンなインパネなど装備は最新のメルセデスのトレンドに則ったもので、インフォテイメンツも充実。先進の安全運転支援機能とともに安心感に包み込まれたような走行フィールが魅力だ。

 今回、3列シートを装備して7人の乗車人数を確保している点も見逃せない。これまで3列シートが必要な場合はより全長の大きなGLSしか選択肢がなかったが、GLSはまだアップグレードが最新になっていないのだ。さすがにGLEの3列目シート足元スペースは窮屈だが、安っぽさはなくシートアレンジの多彩性で実用性は格段に高まっている。

 サスペンションの動きもまた素晴らしい。近年のメルセデス車は往年の質感の高いダンピングの効いたサスペンションを取り戻してきているが、このGLEもまたロードホールディングと車両安定性が高く、重心の高さを微塵も感じさせない優れたハンドリングが与えられていた。ロールが抑えられながらもタイヤとのマッチングがよく硬さを感じさせないしなやかなサスペンションで、運動性能と快適性を見事に両立している。

 今回、悪路を試すことはできなかったが、プレミアムSUVとして相応な走破性を備えているであろうことは想像に難くない。Gクラスほど本格的ではないとしても、雪道や悪路などでは頼もしい存在となってくれるはずだ。

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みんなのコメント

14件
  • 全幅2020mmか…
    駐車場の隣に停められたら迷惑この上ないな。
  • 車の出来はいいんだろうけど、このエクステリアデザインには全く魅力を感じない。これってかっこいいの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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