現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【4気筒ディーゼル追加】レンジローバー・ヴェラール D180 試乗 より身近に

ここから本文です

【4気筒ディーゼル追加】レンジローバー・ヴェラール D180 試乗 より身近に

掲載 更新 5
【4気筒ディーゼル追加】レンジローバー・ヴェラール D180 試乗 より身近に

オンロード寄りモデルの間口を拡大

text:Tom Morgan(トム・モーガン)

【画像】レンジ・ヴェラールとライバル 全107枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


レンジローバー・ヴェラールが発表された時、ランドローバーは中型ラグジュアリーSUVとして位置づけ、価格を決めて売り出した。そんなランドローバーの中で最もオンロード寄りのモデルが、より手頃な価格帯へ足を広げることとなった。

ライバルモデルのエントリーグレードと同様に、D180のエンジンは4気筒となっている。BMW X4やメルセデス・ベンツGLEなどにも4気筒モデルは存在する。ポルシェ・マカンにも4気筒モデルが存在するものの、そちらはガソリンユニットだ。

JLRの4気筒ディーゼルの最高出力は179psしかないが、ヴェラールの車重は2tを超える。かなりの重荷に見えても0-100km/h加速は8.9秒だから、それほどでもなさそうだ。

トランスミッションは8速ATで、駆動力は4輪へと伝えられる。日常的な走行は1750rpmから得られる、43.7kg-mという太いトルクが助けてくれる。

今回試乗したのはヴェラールD180の「S」で、アルミホイールは19インチとなり、LEDヘッドライトやパワーテールゲートを装備。さらに英国の高級ステレオメーカー、メリディアン社のサウンドシステムと、ナビゲーション・プロ・インフォテイメント・システムも搭載され、交通標識認識機能なども付いている。

加えて試乗車のRダイナミックと呼ばれるトリムグレードでは、ハンサムなスタイリングが更に引き上げられている。インテリアではパドルシフトとペダルが金属製となり存在感を増し、スポーティな雰囲気を強めている。

2.0Lディーゼルでも充分快適に走れる

D180であってもインテリアの装備は上級志向で、ダッシュボードの中央には大きなタッチモニターが2面レイアウトされる。インフォテイメントのほか、エアコンやドライビングモードなどの操作が可能だ。

物理的なダイヤルもいくつか残され、タッチモニターだけでの操作より遥かに使いやすい。メーターパネルはアナログ式で、中央に小さなモニターが置かれたタイプが標準となる。

全体的に漂うハイテク感と、アナログメーターとは少し不釣り合いにも感じられた。オプションでモニターによるデジタルメーターも選べるから、気になるドライバーは選択をお忘れなく。

エンジンの能力は必要充分だが、もちろんラインナップの他のユニットほど強力というわけではない。洗練性はほどほどでも、多くのドライバーはパワー不足だと感じないだろう。

高速道路での追い越しも、必要以上に気張ることなくこなせるし、街中での出だしも良好。だたし8速ATは、先行車との車間を詰めたい時のちょっとした加速時など、キックダウンでやや素早さ欠く場面はあるようだ。

ディーゼルエンジンは、特にアイドリング時や低回転時で負荷がかかると、荒々しいノイズを放ってしまう。風切り音やロードノイズはよくチェックされているから、高速道路でクルージングさせている限り、車内はとても快適な空間となる。

排気量は小さくてもボディサイズは大きく、車重もさほど変わらない。身のこなしの俊敏性や正確性は、BMW X4には及ばないし、プラットフォームを共有しているジャガーFペースにも届いていないことは確かだ。

乗り心地とルックスはしっかりヴェラール

サスペンションは通常のダンパーとコイルで、ホイールサイズは19インチ。荒れた路面でも充分に車内を平穏にしてくれている。

エアサスペンションを採用したヴェラールのように、フワリと流がすような乗り心地ではないものの、長距離移動でもリラックスして過ごせるだろう。ちなみにD180ではエアサスペンションは選択できない。

今回は試すことはできなかったが、これまでの試乗経験からすれば、オフロード性能はヴェラールの方がライバルモデルより優れるはず。

突出したダイナミクス性能は不要でも、プレミアムなSUVに充分な快適性を求めるなら、エントリーグレードのヴェラールD180は、かなり目的に近いクルマとなるだろう。車内は広々としており、インテリアの質感はライバルモデルに劣らない。標準装備も充実している。

4気筒ディーゼルは日常的な走行で不満を感じることのないパワーとトルク、柔軟性を備え、同等のガソリンエンジンより燃費も良い。だたし、6気筒ディーゼルほどの洗練性は備わらないけれど。

ラグジュアリーSUVを欲する多くのドライバーにとって、ヴェラールD180に僅かな妥協は感じても、不満を抱く場面は殆どないはず。肝心の、ヴェラールらしい穏やかな乗り心地とコンセプトカーのようなスタイリッシュなボディは、しっかり備わっている。

ランドローバー・レンジローバー・ヴェラール Rダイナミック S D180のスペック

価格:5万3020ドル(742万円)
全長:4797mm
全幅:1950mm
全高:1685mm
最高速度:193km/h
0-100km/h加速:8.9秒
燃費:13.3-14.8km/L
CO2排出量:-
乾燥重量:2089kg
パワートレイン:直列4気筒1999ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:179ps/4000rpm
最大トルク:43.7kg-m/1750-2500rpm
ギアボックス:8速オートマティック

こんな記事も読まれています

ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ベストカーWeb
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
Auto Messe Web
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
月刊自家用車WEB
テスラ モデル3に爆速モデルが登場! 0→100km/加速タイムはなんと3.1秒だ!!
テスラ モデル3に爆速モデルが登場! 0→100km/加速タイムはなんと3.1秒だ!!
Webモーターマガジン
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
くるまのニュース
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
レスポンス
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
バイクブロス
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ベストカーWeb
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
バイクブロス
日産自動車、北京モーターショーで4車種の新エネルギー車のコンセプトカーを公開
日産自動車、北京モーターショーで4車種の新エネルギー車のコンセプトカーを公開
月刊自家用車WEB
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
AUTOSPORT web
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
くるまのニュース
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
WEB CARTOP
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
Merkmal
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
くるくら
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
Auto Prove
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
くるまのニュース

みんなのコメント

5件
  • 翻訳した記事とは言え、かなり大事な部分を間違えているのは致命的。使用燃料は『軽油』。記事全ての信頼性を疑われる。
  • 使用燃料 ガソリン??
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

946.01207.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

365.01168.2万円

中古車を検索
レンジローバーヴェラールの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

946.01207.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

365.01168.2万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村