10位 アストン マーティンDBX
この利益率の高い市場に参入すべく、アストン マーティンは初めてのSUVを発表した。
2015年ジュネーブ・モーターショーでお披露目されたDBXコンセプトをベースとし、市販型もDBXと名付けられた。
4WDシステムも初めて採用され、上位グレードに搭載されるアストン製5.2L V12は素晴らしいサウンドを発生する。
メルセデスAMG製のV8を搭載するグレードに加え、完全電動仕様も登場予定だ。
9位 メルセデスAMG GLS63
メルセデスは「SUVのSクラス」と表現しているが、インテリアはアウディQ7に負けている。
とはいえQ7でもこのメルセデスの濃いキャラクターにはかなわないだろう。
そしてこれよりドラマティックなエンジンを搭載するSUVも少ない。5.5LのV8ツインターボは585psを発生し、この巨大なSUVを100km/hまで4.6秒で加速させる。
このスケール感とパワーがお好みなら、レンジローバーSVオートバイオグラフィーを除けばこのGLS63よりぴったりのクルマはないだろう。しかもあちらより3万5000ポンド(500万円)も安いのだ。
8位 ツイステッドT40S
初代ディフェンダーの欠点は、お金をかければ解決するというほど簡単ではない。このクルマに乗り込んで見れば、たしかにディフェンダーだ。
T40のシートは良く出来ており、モモ製のステアリングによりニースペースは若干拡大している。しかしドライバーにとって快適ではなく、長距離走行では洗練されていないのも事実だ。
われわれがテストした車両は11万6000ポンド(1643万円)だが、その価値があるだろうか。客観的に言えばノーだ。しかし、このクルマを実際に買おうと思うひとと、われわれの金銭感覚には大きな隔たりがあるだろう。
この価格を支払うことさえできれば、特別なサービスとともに素晴らしいハンドリングと改善されたハンドリングを持つディフェンダーが手に入るのだ。
7位 BMW X7 M50i
この巨大なグリルの賛否については意見の分かれるところだろう。しかしこのカテゴリーにおいて、M50iを無視することはできない。
X7 M50iはこのランキングに登場する奇抜なモデル達の中でも、十分な存在意義を持つクルマだ。
英国仕様では、X7 M50iの4.4LのV8ツインターボは530ps、76.5kg-mを発生し、後輪重視の4WDシステムと電子制御のMスポーツ・デフによって駆動される。
エアサスペンションおよびスタンダードなX7と同じインテリアが与えられ、所有しても走らせても満足できるクルマだ。
6位 ロールス・ロイス・カリナン
ロールス・ロイスはファントム譲りの6.8L V12を搭載するカリナンでSUV市場への参入を果たし、現在市場で最もパワフルなオフローダーとして君臨している。
さらにラグジュアリーさでもベントレー・ベンテイガを上回っているが、オンロードでの運動性能では一歩譲っている。
しかし、ロールス・ロイスは無意味に車高を引き上げているわけではない。レンジローバーにはかなわないものの渡河水深は深く、足まわりの動きもしなやかだ。
もちろん、このクルマのルックスが気に入り、車両本体価格25万ポンド(3541万円)からという金額を支払えなければ関係のない話だ。
5位 メルセデスAMG G63
メルセデスによるGクラスの再定義は成功を収めたといえる。初代はリッチなキャラクターとオフロード性能が魅力であった。
新しいフロントサスペンションとステアリングの採用により、よりフレンドリーなハンドリングを実現している。
そしてもちろん、バカげたパフォーマンスのAMGモデルも健在だ。非常に高価ながら、このクルマには不要とも思える圧倒的なパワーを持っている。
さらにこの新型Gクラスではキャビンの洗練性も大きく高められ、G63ではAMG GTとも共通の4.0LのV8ツインターボを搭載する。
4位 ランボルギーニ・ウルス
ランボルギーニのSUV市場への参入は大きな一歩だが、その中でも特に究極的なモデルとなった。
4.0LのV8ツインターボを搭載し、4WDシステムにより0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は306km/hというスーパーカー顔負けのパフォーマンスを発揮する。
このハードコアなランボ製SUVのデザインは賛否両論わかれるところだろう。
それどころか、車高が高く2トンを超える車重のクルマがランボらしいハンドリングを実現できているかは疑問が残るところだ。
3位 バウラー・ブルドッグV8
ダービーシャーに本拠をおくバウラー・モータースポーツはランドローバーをベースとしたラリーに特化したマシンの製作を行なっている。
ブルドッグはそのうちの最新のモデルだが、見た目に騙されてはいけない。新開発のシャシーに専用のボディワークを与え、まさにナンバープレート付きのレースカーと言った仕上がりだ。
公道でも予想外なほどに出来が良く、5.0L V8を搭載するブルドッグはまさに圧巻だ。
さらに、これに高級な内装を与えた仕様も準備中だというから、素晴らしいことだ。
2位 レンジローバーSVオートバイオグラフィー
ランドローバーの最上級モデルは、通常のレンジローバーに用いられる技術をベースに、豪華さを2ショットほど付加したようなクルマだ。
つまり、オフロードでの走破性はそのままに、乗員はランドローバーの中でも最高のインテリアに包み込まれることになる。上質なレザーシートや、リモートコントロール式の4ゾーン・クライメートコントロールなどが備わっている。
SVオートバイオグラフィー・ダイナミックには565psのスーパーチャージャー付き5.0L V8が搭載され、長距離移動も速い。
その価格は家並みだが、大邸宅までの帰路を運転(もしくは運転してもらう)にはぴったりのクルマだ。
1位 ベントレー・ベンテイガ
ベンテイガはSUVとしてはじめて超高級リムジンに比肩する高級車として売り出されたモデルだ。
今までのベントレーの高級車たちに近い乗り味を残しながら、走破性と実用性を付加しているのが特徴だ。
ベンテイガはSUVの中で最速ではなく、アジリティも最高レベルではない。
しかし、公平に見ても世界で最も高級かつ完成されたSUVの1つであることに疑いの余地はない。
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みんなのコメント
まさかそこそこ良いゴルフ場やホテルのエントランスで、とか言わないよね。