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【2019年 最高の超高級車10選】サルーンからSUVまで

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【2019年 最高の超高級車10選】サルーンからSUVまで

10位 メルセデスAMG S65L

メルセデスSクラスの最上位モデルの基本構成は、ここ10年以上にわたって大きく変わっていない。このクルマが搭載するV12ツインターボの630ps/102kgmという実力を見れば、変える必要がなかったとも言えるだろう。

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このエンジンは全長5.3m、車重2.25トンの後輪駆動リムジンを静止状態から100km/hまで4.2秒で加速させ、その先も天井知らずの加速を見せる。

S65は真の意味でのラグジュアリーカーであり、非常に高いレベルの快適性や洗練性を持っている。このパフォーマンスと快適性の両立は他に類を見ないものであり、圧倒的なトルクにより長距離移動でも疲れ知らずだ。

ただし、S65はスーパーサルーンとは言えないかもしれない。このシャシーは広く平滑な路面に最適化されており、荒れた狭い道路ではエアサスペンションやスタビリティコントロールの動作に疑問が残る。とは言え、これほどまでにヤンチャな高級サルーンは他に無いだろう。

9位 ロールス・ロイス・ドーン

この超高級4座コンバーチブルは実に特殊なクルマだ。メルセデスも4座のオープンSクラスを持ち、ベントレーもかつてはアズールを、今ではコンチネンタルGTCを用意してきた。しかしロールス・ロイスは4座のスーパー・カブリオレを複数車種用意するのだ。現行ファントムのオープン仕様こそまだ登場していないため、ゴースト/レイスをベースとするドーンが重要な役割を担っている。

2016年の発表時には、いつになくレーシーな単語を用いた説明がなされ、「史上最もセクシーなロールス・ロイス」とも表現された。これに同意するかどうかはさておき、そのパフォーマンスは絶大だ。レイスと同じく6.6LのV12ツインターボはレイスの633psからややデチューンされ571ps、79.6kgmとなるが、以前のファントム・ドロップヘッド・クーペを上回っている。

このクルマはレイスのコンバーチブル版と言える走りではなく、それを目指してもいない。リラックスしてゆったりとオープンエア・クルーズを楽しむためのクルマであり、攻め込むとサイズや車重を感じさせる。レイスよりロール量も大きいことから、後席の乗員のことを思うのであれば、少しアクセルを緩めるべきだろう。

グッドウッドのいう「社会的」な速度で走る限りでは、ドーンの快適性は確かに目を見張るものがある。

8位 レンジローバーSVオートバイオグラフィー

最上位たるロングホイールベース版レンジローバーはベースとなったSUVモデルの人気の上に成り立っている。最新のSVオートバイオグラフィーはコヴェントリーに位置するランドローバーのスペシャル・オペレーションズによって手作業で製作されている。全長5.2m、車重2.6トンに達し、レンジローバーブランドの中でも最高額のモデルだ。

V8ガソリン、V8ディーゼル、それに4気筒のガソリンPHEVのパワートレインが用意されるが、このSVオートバイオグラフィーはリアに独立式のシートを備える4人乗りとなっている。

アルミ製の折りたたみ式テーブルやパノラミック・サンルーフなどを備える室内空間は豪華の一言だ。さらにインテリアに用いられる素材もスタンダードなレンジローバーより高級なものだ。

乗り心地や外界からの隔絶感もベースモデルより一段上を行くもので、走りの洗練度においてはこのニッチな市場においても最高レベルだ。

7位 ロールス・ロイス・ゴースト

ロールス・ロイスにとって2009年のゴースト発表は大きな変革であった。これを機に同社の生産規模は年産数百台から数千台へと拡大したのである。

BMW 7シリーズと基本設計を共有し、ロールス・ロイスをより身近なものとしたのだ。上層部のBMWグループのプラットフォーム使用に関する見方は変わってきており、次期型ゴーストではファントムやカリナンと同じくロールス・ロイス専用のプラットフォームが採用される可能性が高い。

ファントムはショーファー・ドリブンを想定したクルマである一方、ゴーストは自らハンドルを握るひとのためのクルマだ。より引き締まった乗り味と、ファントムより高い敏捷性により英国での日常使いにもより適した仕上がりとなっている。

室内空間や高級感、それに質感などにおいてもファントムには一歩譲るばかりか、他の大型リムジンにも大きな差をつけているとは言い難い。

6位 ベントレー・ベンテイガ

ベンテイガはAUTOCARのロードテストでも波乱を生んだクルマだ。2016年の登場時には10万ポンド(1432万円)を優に超えるスーパーSUVとして鳴り物入りの登場を果たし、われわれはW12モデルに高い評価を与えた。しかし435psを発生するアウディ製の4.0L V8ターボ・ディーゼルが2017年に登場した際には、さらに高評価を獲得している。

しかし2018年にはディーゼルエンジンを取り巻く情勢変化に伴い、ベントレーは欧州でのラインナップからディーゼルを廃止している。代わりにV8ガソリンが投入されたほか、2019年にはPHEVも登場し、18万2000ポンド(2600万円)で635psのスピードまでが設定されている。

ベンテイガの素晴らしいインテリアやトルクフルなエンジンがもたらすパフォーマンスはこのクラスでも突出したものだ。

ロールス・ロイス・カリナンほどの快適性や外界との隔絶感こそないものの、よりスポーティなドライビング・エクスペリエンスが得られるだろう。ただし、高速域での凹凸による突き上げ感の大きさだけは要改善と言える。

5位 ロールス・ロイス・カリナン

グッドウッドの名門が2018年にこのセグメントに投入した超高級SUV。ロールス・ロイスの顧客から寄せられた毎日乗れる実用性とあらゆる路面に対応できる走破性を持つクルマという要望に応えるものだ。

カリナンのデザインには賛否両論が寄せられ、一部のひとからは醜いといった酷評も上がっていた。しかし、ロールス・ロイスの市場調査が正しければその売り上げは順調であり、そもそも買えない層が批判をしていたにすぎなかったようだ。

このクルマは正真正銘のロールスロイスであり、運動性能や卓越した洗練性が魅力である。信頼性も高く、ドライバビリティも完璧な仕上がりだ。

車高調整式のエアサスペンションやBMW譲りの4WDシステムにより、多くのオーナーが求めるオフロード性能を実現している。現在は牽引能力が2.6トンまでに制限されているが、近々3.5トンに引き上げられる予定だ。これによりスピードボートの牽引にも使用できるだろう。

4位 ベントレー・ミュルザンヌ

今回登場するクルマの多くは過剰なまでに貴族的で、数百メートル離れたところからでも後席の乗員が第一であることがわかり、ドライバーは二の次といった印象だ。しかし、そんなこのカテゴリーにもそうではないクルマが存在する。それがベントレー・ミュルザンヌだ。

他の英国製のライバルたちと比べるとややオーソドックスな見た目だが、4ドアサルーンとして最高レベルの高級感を備えている。ロールス・ロイス・ファントムほどのフォーマルさはなく、あちらがシャンデリアで飾られたボールルームだとしたら、こちらは上流紳士向けの喫煙所といったところだろう。

ベントレーの特徴は、ドライバーにとっても魅力的であることだ。乗り味の落ちつきだけでいえば競合に劣る部分もあるが、トルキーなV8ターボのおかげもあり生き生きとしたハンドリングやレスポンスの鋭さが際立っている。

このクラスで有力なライバルとはやや性格が異なるが、それゆえ使える機会が多そうでもある。特別なシーンに限らず、あらゆる移動に対応できるクルマだ。

3位 メルセデス・マイバッハS650

世界で最も広く認知されるリムジンのスペシャル版たるS650は、現代のマイバッハの象徴的存在だ。

見た目だけで言えば、スタンダードなSクラスと大きな違いはない。ダイムラーの戦略により、マイバッハ車はメルセデスの最上位版として位置付けられることになっているのだ。これに伴い、サイモン・カウウェル時代の57と62は過去のクルマになってしまった。

このクルマが「単なる」Sクラスであるということは最大の強みでもあり、同時に弱点でもあるのだ。ロールス・ロイスやベントレーなどと比較したら、そのブランド力では敵わないだろう。しかしSクラスであることにより素晴らしいアクティブ式サスペンションや運転支援技術による洗練され安心感ある走りを実現できるのだ。

S650に搭載される630ps、102kgmのV12ツインターボのサウンドはキャビンにほとんど侵入せず、その快適性や振る舞いも驚異的だ。

2位 ベントレー・フライングスパー

最近のベントレーの4ドア版「コンチネンタル」シリーズは2006年のコンチネンタル・フラングスパーに端を発するが、2014年のモデルチェンジに伴い単に「フライングスパー」と呼ばれるようになった。

しかしこのフライングスパーはすでに3代目にあたり、コンチネンタルGTクーペと同様に今まで以上に筋肉質なデザインが与えられた。ベントレーの中では弟分的なこのサルーンはポルシェと共同開発された新しいプラットフォームが採用され、四輪操舵やアクティブ式のアンチロールバーなどが備えられている。これによりキャビンは路面から隔絶され、運動性能も高められた。

今までのW12気筒6.0Lツインターボは引き続き搭載され、635psのパワーと底無しのトルクによりこの巨体を停止状態から100km/hまで4秒以下で加速させ、最高速度は320km/h以上に達する。より軽量かつ高回転型のV8や、6気筒ハイブリッドのパワートレインも今後登場予定だ。

今回のフライングスパーは今までにない完成度の高さであり、超高速ドライバーズカーとしての役割も果たす。ベントレーのエントリーレベルでありながら、ソフトで美しいレザーや天然のウッド、それに明るい色調のメタルの使用により非常に高い次元の高級感を醸し出している。

1位 ロールス・ロイス・ファントム

自動車界の頂点とも言えるロールス・ロイス・ファントムが2017年にモデルチェンジを受け、われわれのロードテストでも栄えある5つ星を獲得した。

このクルマは富と地位の象徴だが、後席に乗って移動する際の乗り心地の素晴らしさも去ることながら、自分で運転しても素晴らしいのである。後席は完璧なまでに快適で、外界から隔絶されたような乗り心地はクルマとは思えないほどである。おっとりとして甘美でありながら、驚異的なまでに静かでスムーズなのだ。

それでいて大径ステアリングの重さや正確性も特筆に値するもので、これほどの巨体を操っているとは思えない。V12エンジンの洗練性やフレキシビリティも驚異的で、アクセル開度に対する応答性も優れている。

3トン近い巨体ながら、静止状態から161km/hまでの加速も48から113km/hまでの加速もフォード・フォーカスRSに勝っている。この完成度の高さはまさに賞賛に値する。

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みんなのコメント

2件
  • 自分で運転しちゃいけない車ですね
    買えないけど
  • 日本代表として“トヨタ センチュリー”も入れてほしいです…
    と思っても、
    入っていないと言う事は、何かが足りていないんでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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