戦略的な価格設定をめざす
text:Hilton Holloway(ヒルトン・ホロウェイ)
【画像】ジープ・レネゲードとコンパス 現行車とハイブリッドモデル 【比べる】 全25枚
ジープは、AUTOCARの本拠地、英国にて2020年6月に発売予定のSUV、レネゲードのパワフルなプラグインハイブリッドバージョンの詳細を明らかにした。
ジープのプロダクト・マーケティングの責任者マルコ・ピゴッツィは、レネゲードPHEV(plug-in hybrid electric vehicle)の断面図を公開しながら、「多くの台数を販売する」ために「積極的な」価格付けがされるだろうと述べた。
レネゲード・プラグインハイブリッドの詳細
新しいモデルは、現行のレネゲードをベースとしていて、リアサブフレームに136psのリアマウント電動モーターが追加される。
バッテリーは、フロアパンのセンタートンネルからリアシートの下にわたる部分に取り付けられている。
EVモードでの航続可能距離は50km、最高速度は130km/h。燃料タンクもリアシートの下部分にあり、容量は39Lと小さめ。
ボンネットの下には、179psの4気筒ガソリンターボエンジンが搭載されていて、6速自動ボックス(標準の9速ユニットの代わり)を介して前輪を駆動する。
エンジンには、ベルトアクティブジェネレーターも備えられていて、ブレーキ時やコースティング走行中にバッテリーを充電することができる。
モーターが後輪を駆動する純粋なEVモード、前輪を駆動する純粋なガソリンエンジンモード、およびジェネレーターがエンジンを補助するAWDハイブリッドモードがある。
ハイブリッドモードでは、最高出力240ps、0-100km/h加速は約7秒となっている。
バッテリーを「保留」にしておくと、市街地などで使用するために電力をとっておくことができる。
リアモーターが正確に制御された26kg-mのトルクを提供し、後輪間で分割できるためオフロード走行能力が大幅に向上するとシープは述べている。
「TRAIL RATED」バージョンは、最大水深60cmの川や冠水したアンダーパスの走行が可能だ。
インテリアの広さはそのまま
ピゴッツィは、プラグインバージョンを設計する際、インテリアやリアキャビンを狭くしたり、トランクの床を上げたりせずにすむよう心掛けたという。
電子制御システムの一部がトランク壁に取り付けられているため、燃料タンクを15L小さくしたことが唯一の変更だ。
レネゲードPHEVは、ディーゼルレネゲードより重いものの、その差はたった120kgだけとなっている。
レネゲードPHEVは、夏にメキシコからイタリアへの生産工場切り替えに合わせて発売されるコンパスのハイブリッドモデルと共に2020年初頭に発売される。
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