620R、レースカーの公道バージョン
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】似すぎ? マクラーレン現行ラインナップまとめ【比べる】 全113枚
マクラーレンは、620Rと呼ばれるGT4レース用マシンのロードゴーイング仕様をスポーツ・シリーズにラインナップし、来年初めに生産を開始する。
「レースカーの公道バージョン」と言われている620Rは、シャシーや空力デバイスの大部分をレースカーである570S GT4と共有している。
マクラーレンは、「620RはレースカーのDNAを持っている一方で、モータースポーツの規定には縛られないモデルである」といっている。
570S GT4はレギュレーションにより、標準車である570Sの570psから425psに制限されている。
一方で620Rは、その車名の通り620ps、63.1kg-mを発生し、歴代スポーツシリーズの中で最速のモデルとなった。
570Sと比較して乾燥重量で約30kg軽量化され、0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/hは8.1秒、最高速度は時速200マイル(322km/h)に達する。
レーシングカーのDNAは保持
もちろん、レーシングカーのDNAは保持されている。
620Rには、570S GT4と同じく減衰力を32段階に調整できる2ウェイ・アジャスタブル・コイルオーバーシステムが搭載されており、ダンパーは標準のスポーツユニットより6kg以上軽い。
マクラーレンによると、標準仕様よりも硬いスプリングとアンチロールバー、およびステンレス製マウントと組み合わされることで、操縦性とレスポンスが大幅に向上しているという。
620Rは、スリックタイヤで走るように設計されており、ピレリ・トロフェオRのセミスリックタイヤが標準で装着される。
オプションでマクラーレン用に特別に開発されたスリックタイヤを選ぶこともできる。
ブレーキは、カーボンセラミック製となる。
エクステリア/インテリア 620Rの特徴
エアロダイナミクスは、標準のスポーツシリーズと比べて特に差別化されているところだ。
リアウィングは570S GT4と同じ角度調節可能なカーボンファイバー製で、最大185kgのダウンフォースを得ることできる。
車体のエアフローを最適化するため、フロントバンパー、スプリッター、ボンネットは改良が加えられた。
軽量化のため、フロアマット、グローブボックス、エアコン、カーナビゲーション、オーディオ・システムは省かれている。
これらはすべて追加費用なしで装着することもできる。
トラックテレメトリーシステムが標準で装備され、タッチスクリーン上に表示される。
オプションで3台のカメラを装着することもできる。
自分好みの色やトリムに MSOも助力
軽量のカーボンファイバー製レーシングシートには、標準で6点式ハーネスが付いている。
ドアストラップは、カーボンファイバー製のシフトパドル、ステアリングホイール、センターコンソールと共に、レーシーな雰囲気を高めている。
ボディカラーは、オレンジ(ホワイトのレーシングストライプ付)、ホワイト、ブラック(どちらもオレンジのレーシングストライプ付)の3色が用意される。
様々なレーシングデカールがオプションで用意されており、色やトリムの設定を細かく指定できる。
また、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ:ビスポークや限定車を手がける特装部門)によるカスタマイズも利用できる。
写真にある、セナGTRにインスパイアされたデカールを選ぶこともできる。
350台のみの生産 英価格、3570万円~
620Rは350台のみが生産され、ダッシュボードにシリアルナンバー付きのプレートがつく。
英価格は税込で25万ポンド(3570万円)からとなり、ヨーロッパおよび北米のオーナーについては、サーキットでの1日のドライビングレッスン料も含まれる。
デリバリーは2月から始まる。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?