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トヨタ・グランエース 12/16発売 3列6人・4列8人乗りの価格/サイズ/内装/スペックを解説

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トヨタ・グランエース 12/16発売 3列6人・4列8人乗りの価格/サイズ/内装/スペックを解説

はじめに グランエースとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】トヨタ・グランエース 全59枚

11月25日、トヨタは新型グランエースを正式発表した。12月16日より販売する。

グランエースはビッグサイズの高級ワゴンだ。先日まで開催されていた東京モーターショーに参考出品され、人気を博していたモデルである。

グランエース(GRAN ACE)という車名は、スペイン語で「大きな/偉大な」を意味する「GRAN」と、英語で「第一人者・優れた者」を意味する「ACE」からの造語。

トヨタは1956年に発売した小型トラックのトヨエースから、商用車やワンボックスのワゴンなどに「○○エース」という車名を使っており、今回のグランエースも、一連のファミリー名といえるだろう。

グランエースは、2019年2月に発表された海外仕様のハイエースをベースとしている。日本には未導入だったが、導入を望む声は多く、そこでトヨタはグランエースと車名とスタイルも変えたニューモデルとして発売したとわけだ。

グランエース 外観

グランエースはセミボンネットのパッケージを採用している。3サイズは全長5300×全幅1970×全高1990mm、ホイールベースは3210mmという堂々たるサイズだ。

もちろん、トヨタのアルファード/ベルファイアや日産のエルグランドといったLLサイズ・ミニバンよりもずっと大きい。サイズ的にライバルと思われるメルセデス・ベンツVクラスでも、全長4895~5370×全幅1928×全高1901~1909mm、ホイールベースは3200~3430mmだから、その大きさがわかろうというもの。

フロントマスクは金属調加飾の大型ラジエーターグリル、LEDデイタイム・ランニングランプとプロジェクター式2眼LEDヘッドランプなどにより、華やかかつ強い押出し感を演出した存在感のあるものだ。

サイドビューは、クラッディング・パネルとリアバンパー下端まで連続した金属調加飾モールが、低重心を印象づけてどうどうとした佇まいを演出している。

フロントデザインと呼応したリアデザインは、LEDのリア・コンビネーションランプとバックドア・ガーニッシュを組み合わせ、高い位置にレイアウトすることで堂々とした風格を表現している。

グランエース 内装

インテリアでは、ブラックを基調とした低くワイドなインストゥルメントパネルに、空調吹き出し部に金属調加飾を、助手席正面に木目調加飾を配して華やかさを演出している。

メーターフードには表皮巻きと本ステッチを実施し、ステアリングホイールには本革を使用し、木目調加飾と組み合わせるなど上質なインテリアを追求している。

室内長3290×室内幅1735mm(ともにプレミアム/トヨタ測定値)ものゆとりある空間に、3列シート6人乗りと4列シート8人乗りを設定。

3列シート6人乗りでは、2列目と3列目の4席にゆったりと寛げる専用のエグゼクティブ・パワーシートを採用。座り心地の良さに加え、ロングスライド機構やパワーリクライニング機構、パワーオットマン、快適温熱シート、格納式テーブルなどを備えて利便性や快適性の良さを追求している。

4列シート8人乗りは、2列目にエグゼクティブ・パワーシート、3列目にレバー操作でシート調整可能なリラックス・キャプテンシート、4列目にはワンタッチで座面が跳ね上がる6:4分割チップアップシートを採用して、上車人数や手荷物の量にフレキシブルに対応する。

グランエース シャシー

グランエースは、FR(フロントエンジン・リアドライブ)の駆動方式を採用している。これは、メルセデス・ベンツVクラスと同じ方式だ。

アンダーボディは、原理原則に基づき、サイドメンバーをストレートに通すストレートラダー構造とし、フロア面のねじれ剛性を確保している。さらには、各ピラーをアンダーボディと結合した環状骨格構造を用いることで、高剛性ボディを実現している。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式独立懸架、リアはトレーリングリンク車軸式を採用。高いボディ剛性に対して、サスペンション・ジオメトリーの最適化やストロークの確保によって、接地感のある上質な乗り心地と高い走行安定性を両立している。

またFR方式の採用で最適なステアリング切れ角とギア比の設定により、最小回転半径は17インチ・タイヤ装着車で5.6mを達成。市街地での取り回しの良さも得られている。

グランエース パワートレイン

フロントに縦置きされるパワーユニットは、1GD-FTV型と呼ばれる2754ccの直4直噴ディーゼル・ターボエンジン。インタークーラーも装着し、最高出力は177ps/3400rpm、最大トルクは46.1kg-m/1600~2400rpmを発生するクリーンディーゼルだ。

高級車に求められる滑らかさと静粛性に加え、低回転からトルクフルな走行を実現する。また、ディーゼルエンジンながら、アルファード/ベルファイアのガソリンエンジン並みの静粛性を追求している。

車重は2700kgを超える大柄なボディながら、アイドリングストップ機構も備え、WLTCモードで10.0km/Lという、なかなかの好燃費を達成している。燃料タンク容量は70Lだから、東京~名古屋間往復くらいの距離なら無給油で走れそうだ。

DPR触媒や尿素SCRシステムの採用により、窒素酸化物(NOx)を大幅に低減。これにより排出ガス規制の基準「ポスト新長期規制」に適応している。

組み合わされるミッションは、6速オートマティック。インパネシフトを採用している。

グランエース 装備

ディスプレイオーディオ(DA)とデータ・コミュニケーション・モジュール(DCM)を標準装備し、安心・便利なコネクティッドサービスを選択可能。

スマートデバイスリングに対応するTCスマホナビや、音楽・ラジオアプリなどをDA上に表示して操作可能とし、LINEカーナビでは音声認識で目的地設定やLINEメッセージの送受信、音楽再生などが可能。アップルカープレイ、アンドロイドオートもオプションでDA上に表示して操作が可能だ。

安全装備では、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を装備。

インテリジェントクリアランスソナー[パーイングサポートブレーキ(静止物)]、リアクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]、デジタルインナーミラーなど、安全・安心をサポートする機能も充実している。

グランエース 価格/スペック

グレードは、3列6人乗りの「Premium(プレミアム)」と、4列8人乗りの「G」の2グレードを用意。

いずれもパワートレインは同じで、駆動方式も2WD(FR)のみ。消費税込みの価格は、プレミアムが650万円、Gが620万円。

トヨタ・グランエース・プレミアム 主要諸元(カッコ内はG)

価格:650万円(620万円)
全長×全幅×全高:5300×1970×1990mm
ホイールベース:3210mm
重量:2740(2770)kg
エンジン形式:直4ディーゼル・ターボ
排気量:2754cc
最高出力:177ps/3400rpm
最大トルク:46.1kg-m/1600-2400rpm
トランスミッション:6速オートマティック
タイヤサイズ:235/60R17

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