新しいトゥアレグ「R」はPHEVを採用
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
フォルクスワーゲンは大型SUVのトゥアレグに高性能版の「R」を追加し、2020年に発表、2021年に発売予定だという。8代目フォルクスワーゲン・ゴルフの発表会に先立って取材に応じた、同社で販売とマーケティングを率いるユルゲン・スタックマンによれば、トゥアレグに「Rとして初めてPHEVを採用する」とのこと。
続けて、「トゥアレグRが新たなスタートです。Rを電動化するという、未来の旅が始まります。今後5年間の間に、来年発表予定のトゥアレグRを筆頭に、超ローエミッションとRとを強力に結びつけていきます」 と述べた。
既に中国市場ではトゥアレグのプラグイン・ハイブリッド・モデルが販売されており、今後数か月のうちに欧州市場へも導入される見込み。136psの電気モーターに2.0Lの4気筒ガソリン・ターボエンジンが組み合わされ、総合出力は368ps、最大トルクは71.2kg-mとなっている。
現在、英国で販売されている最速版トゥアレグは、339psのV6エンジンモデル。来年発表となるトゥアレグRがこのエンジンをベースにし、400psを超えるかどうかは明らかではない。4気筒ガソリンターボをさらにブーストアップし、「R」化することも可能だろう。
8代目ゴルフのRプラスは400ps以上?
AUTOCARが純EVの「R」の可能性について尋ねると、スタックマンはまだ着手するべきことがあるとした。「当面は、わたしたちが抱く従来のRのイメージで存在するでしょう。しかし2020年からは二酸化炭素の排出量を削減する必要があります。その点は懸案事項です」
8代目ゴルフのRも2020年に発売が始まる予定だが、こちらにはおなじみのEA888ユニットが採用されるようだ。2.0Lガソリン・ターボエンジンは高いチューニングを受け、324psを発生すると噂されている。
加えて、最高出力400ps以上のゴルフRプラスも、メルセデスAMG A45と対抗するために検討されている。
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