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アウディQ3にトップグレードの「RS」をラインナップ。400hpを誇る2.5リッター直5を搭載したSUV

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アウディQ3にトップグレードの「RS」をラインナップ。400hpを誇る2.5リッター直5を搭載したSUV

Audi RS Q3 / RS Q3 Sportback

アウディ RS Q3/RS Q3 スポーツバック

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9年連続受賞の傑作2.5リッターエンジンを搭載

アウディは、コンパクトクロスオーバー「Q3」シリーズに、高性能モデルのRSを追加すると本国で発表した。

アウディが伝統的に最高峰のハイパフォーマンスモデルのみに冠する「RS」のバッジを装着したQ3、およびQ3スポーツバックがいよいよ登場。まずは2019年末よりドイツ本国をはじめ、欧州での販売を開始する。車両価格はRS Q3が6万3500ユーロ(約748万円)から、RS Q3スポーツバックが6万5000ユーロ(約766万円)からという設定。

パワートレインは、2480ccの排気量はそのままに先代RS Q3比で出力を17%アップした最新の2.5 TFSIユニットを搭載。最高出力400hp/最大トルク480Nmを発生する直噴2.5リッター直列5気筒ガソリンターボだ。最大トルクの400Nmは、1950~5850rpmという広い帯域で発生。0-100km/h加速は両車ともに4.5秒という。

ちなみにこの2.5 TFSIユニット、「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2~2.5リッターカテゴリーで9年連続でベストエンジン賞に選出されている。1-2-4-5-3という特徴的な点火順序が独特のリズム感と響きを生み、さらに2本出しのRSエキゾーストシステムがそのサウンドをさらに強調する。

全長50cmに満たないコンパクトなエンジンの改良版のハイライトは、アルミ合金製クランクケースの採用。従来の鋳鉄製に比べてクランクケース単体で重量を18kg抑え、エンジン全体では26kgの軽量化を果たした。

シリンダー内壁にはプラズマコーティングを施し、クランクシャフトのメインベアリング径は従来比でマイナス6mmまで縮小。クランクシャフトを中空化することでも1kg減量した。アルミ製のピストンにはオイル冷却用の経路を設置。切り替え式のウォーターポンプの採用により、冷間始動後は一定の時間シリンダーヘッド内のクーラントの循環を停止し暖気時間を短縮している。

21インチの大径ホイールも用意

トランスミッションはデュアルクラッチの7速Sトロニックを搭載。もちろん、電子油圧制御式マルチプレートクラッチを用いるフルタイム4WD“クワトロ”が四輪を駆動する。旋回中に内側のホイールにブレーキを軽く効かせて旋回性能を向上する、ホイールセレクティブトルクコントロールも採用している。

「アウディドライブセレクト」を使用すれば、クワトロをはじめ、ステアリングやサスペンション、トランスミッション、エンジンの制御をキャラクター別に切り替えられる。コンフォート、オート、ダイナミック、エフィシェンシーに加え、インディビジュアル、RS1、RS2で個別に好みのセッティングをすることができる。RSモードは、ステアリングホイールに設置したボタンで即座に切り替えが可能。

RSスポーツサスペンションの採用で、車高はノーマル比で10mmダウン。ギア比を連続可変制御するプログレッシブステアリングも標準で装備する。

フロントサスペンションはマクファーソンストラット、リヤは4リンク。トレッドは前が1590mm、後ろが1583mmで、21インチの大径ホイールもラインナップする(オプション。標準は20インチ)。6ピストンのスチール製ブレーキは、フロントに375mm径(ドリルドローター)、リヤに310mm径のディスクを装備。キャリパーは黒が標準で、オプションで赤に塗装することもできる。

油圧を用いて減衰力を電子制御するダイナミックシャシーコントロール(DCC)もオプションで用意。RS向けにチューニングされたダンパーは路面状況や運転環境に応じて1000分の1秒単位で減衰力を調整、荒れた路面では低め、高速コーナリングやブレーキング時には高めに変化する。

ひと目見て「RS」と判別できる外観

RS Q3およびRS Q3 スポーツバックには、シングルグリルフレームをはじめ、専用の外装デザインを採用する。光沢のあるグロスブラックで仕立てた立体的なハニカム構造グリルは、RS独自のバンパーと一体化。サイドには大型のエアインレットが口を開け、ブーメラン型のブレードとあいまって迫力のあるフロントマスクを作り出している。ラジエーターグリル上部に設けられた水平のスリットもRSの遺伝子を主張するディテールだ。

クーペスタイルのRS Q3 スポーツバックの車高ははRS Q3よりも45mm低められた1557mm。後方にむけて跳ね上がるショルダーラインが、獲物を狙い低く構える獣のようなシルエットを作り上げる。両車ともに、ホイールアーチの膨らみをノーマルモデルより10mm拡大することで筋肉質な足元を演出した。

リヤには、左右に大径の楕円テールパイプを備えるRSエキゾーストシステムを初装備。ディフューザーとグロスブラックの水平ブレードを備えた専用のリヤバンパーも採用する。ブレードはオプションでマットアルミニウム仕様に変更することも可能。

ヘッドライトおよびリヤランプはLEDを標準装備。周辺状況に合わせて配光を自動的に変えるマトリクスLEDヘッドライトもオプションで用意する。

機動性のみならず機能性も

インフォテインメント系を集約するMMIタッチディスプレイを、10度運転席側に傾けたドライバーオリエンテッドなコクピットには、オプションでメーター内に地図をはじめとした諸情報を投影できるアウディ・バーチャル・コクピットを選ぶことも可能。タイヤ空気圧やトルクや出力の状態、ラップタイム、Gフォース、加速度などを表示することもできる。

スポーティなパフォーマンスの一方で、実用性の高さを確保しているのはQシリーズならではの特徴。リヤシートは前方へ150mmスライドすることが可能で(RS Q3 スポーツバックは130mm)、荷室容量は530リットルを確保している。後席を畳めば1525リットル(同1400リットル)の空間が現れる。

ボディ外板色はRS専用のキャラミグリーンやナルドグレーをはじめとした8色を設定。テーラーメイドプログラムのアウディ エクスクルーシブで色をカスタマイズすることもできる。

「初代のRS Q3は独自の立ち位置を築きました」と、アウディ スポーツGmbHのマネージング・ダイレクター、オリバー・ホフマンは語る。「新世代のコンパクト・ハイパフォーマンスSUVを投入することで、その成功譚を咲かせ続けたいと考えています。また、まったく新しいRS Q3 スポーツバックという先進的なSUVクーペが、トレンドセッターとしてアウディ・スポーツのさらなる成長を約束してくれるでしょう」

アウディは現在SUVファミリーとして、サブコンパクトクラス「Q2」、コンパクトクラス「Q3」、ミドルクラス「Q5」、大型「Q7」、クーペスタイルのフルサイズ「Q8」をラインナップしている。

Q3はQ7、Q5に続くSUVファミリーとして2011年にデビュー。2018年には7代目ゴルフなどと共有するMQBプラットフォームをベースに2代目へとアップデート、2019年7月にはクーペスタイルの「Q3 スポーツバック」を派生車種として追加している(いずれも日本未導入)。

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