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次期型メルセデス・ベンツCクラス 最新情報まとめ

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次期型メルセデス・ベンツCクラス 最新情報まとめ

デザインは現行の進化型

次期型メルセデス・ベンツCクラスは全面的に刷新され、燃費効率に優れた新しいハイブリッド・ドライブトレインと、先進的な自動運転テクノロジーが搭載される見込みだ。

【画像】次期型メルセデス・ベンツCクラス 全11枚

近年、Cクラスの販売は大きく落ち込んでいる。世界的に消費者の人気がSUVに集まっているためだ。メルセデスはこれを挽回するため、5代目となる次期型Cクラスには、新型Sクラスのために開発された数多くの新技術を投入しようとしている。W206というコードネームで呼ばれる次期型Cクラスは、今年発売されたBMWの新型3シリーズや、最近フェイスリフトを受けたアウディA4の対抗として、2021年に発売される見込みだ。

路上で目撃された最新のテスト車両を見ると、新型Cクラスのデザインは明らかに現行モデルのスタイリングを進化させたものであることがわかる。刷新されたフロントエンドと、より鋭角なヘッドライトが特徴的ではあるものの、プロポーションやディメンションは現行型と非常に近く、全体的なシルエットはあまり変わらないようだ。

改良型MRAプラットフォームを使用

新型Cクラスのプラットフォームは、現行モデルに使われているスティールとアルミを組み合わせたMRA(モジュラー・リア・アーキテクチャー)に多くの改良を加えたものだ。内部関係者の話によると、48Vの電装システムに対応し、これを核とする新開発のプラグインハイブリッド・ドライブトレインが搭載されるという。

前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク式のサスペンションは、アダプティブ・ダンパーが多くの市場で標準装備となる見込みだ。上級グレードではこれまでどおり、エアサスペンション付きも選べる。

この改良型MRAプラットフォームは、次期型Cクラスのセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレに加えて、GLCとGLCクーペの後継モデルにも使われることになっている。これらのモデルでは、後輪駆動と四輪駆動から選択できる。

Cクラスにもオールテレインが登場

さらに既存のラインナップのほかに、メルセデスは新型アウディA4オールロードの対抗として、次期Cクラスにオールテレイン・モデルを設定する予定だ。標準のステーションワゴンをベースとするこのモデルは、ラフロード走行向けの無骨なスタイリングが与えられ、車高も引き上げられる。前後バンパーは下部のクリアランスを拡大した専用デザインとなり、アンダーガードやホイールアーチのプロテクターなどを装着。つまり現行のEクラス・オールテレインを小さくしたような仕様だ。

5代目Cクラスに用意されるエンジンは、ガソリンおよびディーゼルの直列4気筒が中心となる。これにスターター/ジェネレーターを加えた「EQブースト」マイルドハイブリッドや、ギアボックスにモーターを搭載した「EQパワー」プラグインハイブリッドが組み合わされる。

最強AMGモデルは550ps前後に

バッテリーやモーターの技術進歩はさらなる燃費改善を可能にするはずだが、おそらく新型Cクラス発売当初に用意されるプラグインハイブリッドは、現行のC300deと同じシステムが引き継がれるだろう。2.0L直列4気筒ディーゼルにモーターとリチウムイオンの二次電池を組み合わせたこのシステムは、現行のC300deでは最大57kmの距離を電気のみで走行できる。

環境性能向上に力を入れる一方で、メルセデスは次期型CクラスにもAMGモデルの設定を計画している。現行のC43の後継モデルは、3.0L直列6気筒ガソリン・エンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたものになるだろう。C63の後継には、現行の4.0L V8ガソリン・エンジンに改良を施したものが搭載され、最強バージョンのC63 S 4マティック+では最高出力が550ps前後にまで引き上げられる見込みだ。現行モデルのような後輪駆動ではなく、可変式の四輪駆動が採用されることになる。

レベル3の自動運転が可能に

新型Cクラスが、同クラスで最も先進的なクルマになることは間違いないだろう。メルセデスは最新の自動運転技術を投入するつもりであり、それは内部関係者がAUTOCARに語った言葉を借りると「自動運転領域におけるヒューマン・マシン・インターフェイスの新たな基準」になるとのことだ。

メルセデスが開発中の新しい「ドライブパイロット」は、レベル3の自動運転が可能だ。2020年に発売される7代目Sクラスで初めて採用されるこのシステムは、最大80km/hまでの速度で手を離したまま、現行システムよりも長い距離を走行することが可能になる。

このシステムにはまったく新しい数多くのセンサー類が含まれる。長距離用ライダーや、マルチモード・レーダー、最新の超音波センサーに加え、韓国のLGが供給するステレオカメラなどを搭載する。

駐車場では車外から操作

さらには、ドライバーが運転席に座る必要のない、完全自動運転による駐車機能も実現される見込みだ。メルセデスとボッシュが共同開発しているこのシステムは、車外からスマートフォンのアプリを使って、新型Cクラスをガレージから出し入れしたり、駐車スペースに収めることができるようになる。

また、最新のアダプティブ・クルーズ・コントロールは、最大200km/hの速度まで、自動的に加速/減速しながら先行車に追従することができる。自動車線変更機能や、車線逸脱防止機能、渋滞時の自動発進/停止機能も備える。

これらの最新機能を操作するため、新型CクラスのインテリアはコンセプトEQから着想を得たものになる。インストゥルメントとインフォテインメントを表示する大型のデジタル・ディスプレイを装備し、薄型のダッシュボードには新しいタッチ式の操作系が採用される。車内の空間も広くなると、内部関係者は語っている。

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