2019年8月1日、日産のセレナがマイナーチェンジを実施した。
これまでNISMOの発売やe-POWERの追加、仕様の一部向上などがあったためそんな印象はないが、2016年8月の5代目(現行型)発売開始から数えると、意外にも初のマイナーチェンジとなる。
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日産のファミリーフェイスとしておなじみの「Vモーショングリル」をガバッとバンパー下部まで切れ込ませ、開口部に向けて鋭角的なラインとなったバンパーラインと相まって“オラオラ”顔の雰囲気を醸し出した新型「セレナ」。
これまでの比較的おとなしい顔から一転、存在感を激しくアピールするフロントマスクに変身している。
●今回の日産セレナ マイナーチェンジのポイント
・「ハイウェイスター」のフロントマスクを一新して、大型グリルを採用。
・「ハイウェイスター」はリアコンビランプデザインも専用となり差別化。
・全方位運転支援システムを全グレード標準装備。
・プロパイロットの機能向上を図る
・サンライズオレンジなど新色追加
※本稿は2019年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年9月10日号
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■標準車は従来型の“おとなし顔”
冒頭で紹介した通り、今回のセレナマイチェンでの最大のポイントは大型グリルを採用したフロントマスクの大胆なフェイスリフトであることは間違いない。
実はこのフロントマスクを採用するのは「ハイウェイスター」のみ
ただし、このフロントマスクを採用するのは「ハイウェイスター」にかぎられ、標準モデルのフロントマスクは下の写真の、従来型の雰囲気を踏襲したおとなしめの顔となる。
標準車にもハイウェイスターにもe-POWERがあり、ユーザーの好みで選べる。「ちょっとこの顔は……、」という人には標準モデルがあるのでご安心を、ということだ。
標準モデルのフロントマスクはこの通り、従来型のイメージを踏襲する“おとなし顔”だ
ハイウェイスターはこのフロントマスクに併せてリアコンビランプも専用デザインとして差別化を徹底してきたのがポイント。新色「サンライズオレンジ」もよく似合っている。
今回のマイナーチェンジにあわせて新設定されたボディカラー『サンライズオレンジ』。ハイウェイスターではリアコンビランプもデザインが変更となっている
■価格アップは2.5万円~6万円
シリーズ全体のマイチェンポイントとしては、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、踏み間違い防止アシスト、車線逸脱防止支援システム、後側方衝突防止支援システム、標識検知機能などを含んだ「全方位運転支援システム」が全グレード標準装備化された点。
e-POWERモデルは7人乗り、ガソリンエンジン車はマイルドハイブリッドモデルも含めて8人乗りとなる
エマージェンシーブレーキなどを含めた「全方位運転支援システム」をすべてのグレードで標準装備化した。また、プロパイロットは最新の「2.0」にはならないが、機能の向上などを実現する
さらにプロパイロットは下り坂での設定速度保持やよりスムーズな減速を可能とするブレーキ操作を実現するといった機能向上を図るなど進化させている。
価格はマイルドハイブリッドなしモデルでは約6万円アップ、その他モデルでは2.5万~3万円程度のアップとなった。
セレナは2018年の通年でミニバン販売日本一、2019年上半期もミニバン部門1位で盤石の強さを見せているものの、トヨタシエンタの猛追を受けている。今回のマイナーチェンジでライバルを突き放すことができるだろうか(なんとなく、さらにすげえ売れそうな気もする)。
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