バリエーションは最大で45%整理
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)アウディはコスト削減だけでなく、顧客がクルマを選択する際の複雑さを軽減する目的で、昨年までに1/4のモデルやグレードなどの選択肢を削減したことをご存知だろうか。アウディのCEOブラム・ショットによれば、特定市場向けのトランスミッションやエンジンとの組み合わせなどを簡素化することで、27%の製品ラインナップを削減したという。
さらにまだスリム化は続くようで、2018年夏と比較して最大で45%程までに整理したいと考えている。「27%はゴールではなく、40~45%を最終的には目指しています。新しい、シンプルなプレミアムです。簡単なことではありません。世界的規模で見た場合の1~2%削減は小さく見えますが、特定の国では販売の70%を占めていることもあります。非常に難しい決定ですが、すでに27%という巨大な決断をくだしました」
モデルラインナップに対しても削減は及ぶと話す。「モデル単体に加えて、バリエーションも含みます。通常のサルーンの他にスポーツバックも必要でしょうか。特定のモデルについて、議論を重ねています」 ショットは、モデルラインナップを30%減らしたいと考えている。しかしA6やA7、Q7、Q8などのハイエンドモデルは成長させつつ、より手頃でコンパクトなクルマを求める若者への訴求力も高めたいとしている。
「ハイエンド・セグメントでの存在感を強めつつ、そのセグメントのターゲットではない、若者のユーザーも増やしたいと考えています。平均的な50歳を見た場合、コネクティビティやデジタル化に対して、25歳のドライバーとはまったく異なる思考を持っています」
「どんなクルマの開発へ投資すれば、若いひとたちを惹きつけることができるのでしょう? 一方で、大型の高級モデルのドライバーは、若いひとほどデジタル化やコネクティビティに対しての要求は低いのです。これはアウディの将来に向けて取り組むべき、面白いゲームとなりそうです」
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