ジャーナリストの心得 今回は特別
ジャーナリストとして守るべき最初のルールは、読者を意識して記事を執筆するということであり、われわれはつねにこのルールに基づいて各モデルを評価してきた。
例え個人的にはまったく魅力を感じないクルマだったとしても、それが出来の悪さや、ひとにお勧めできないモデルだということを意味しているわけではない。
そうしたモデルもあるひとびとにとっては魅力的な存在であり、われわれにはさまざまな読者がいることを考えれば、ときにはまさにお勧めすべきモデルともなる。
だが今回は別だ。過去数年にわたり年に1度、われわれの独断と偏見に基づいて新車で購入することのできるお気に入りの50台を発表してきたのであり、前回は5万ポンドという価格上限を設けたが、今回はすべての新車に門戸が開かれている。
さらに、少なくともわれわれにとって喜ばしいのは、ルールどころかどんなモデルがリストアップされるべきかの指針すらないということであり、つまり、他にお気に入りのモデルが49台以下しか存在しなければ、そのモデルはリストに入り、そうでなければ入らないとうことだ。
今回のリストはロードテスターたちとエディターの直観で決められたものでしかない。なお、来週からはいつもどおりの記事に戻るのでご安心を。
50位:ボルボXC90
このクルマが登場して以降の輝かしい実績を考えると、ボルボの復活劇は遠い過去の話のように思えるが、復活というよりも革新と呼ぶにふさわしい物語はこの大型SUVとともに始まっている。
スタイリッシュで余裕を感じさせるXC90は、その素晴らしく洗練された広々としたキャビンによって、依然として長距離移動で素晴らしい魅力を発揮する。
49位:アウディA6アバント
今回登場するなかで、最速のエステートでもなければ、もっとも広いわけでも、最高のハンドリングを持つわけでもなく、もっとも快適なモデルですらない。
だが、全方位に渡る高い性能を備えたオールラウンドなモデルとして、A6アバントは見事な能力を発揮しており、そうしたオールラウンド性能こそ、まさにこうしたモデルに求めるものではないだろうか?
48位:スコダ・オクタヴィアvRS
オクタヴィアvRSをやや安価なプライスタグを掲げ、より広々としたキャビンスペースを確保したフォルクスワーゲン・ゴルフGTIだと呼ぶことが正しくはないとしても、決して的外れな表現ではないだろう。
さらにこのクルマは良いデザインというのは決して古びないということを証明する存在でもある。デビュー後6年でフェイスリフトを一度経験しているが、このクルマはその実力でトップ50入りを果たしたのだ。
47位:ベントレー・ベンテイガ
トップ50にランクインしているすべてのモデルがそれに相応しい出来栄えを誇るが、もしまだディーゼルエンジンがそのラインナップに残っていたなら、このベントレー製SUVははるかに上位にランクインしていただろう。
その決して魅力的とは言えないルックスや奇妙なモデル名にもかかわらず、ベンテイガは依然として最高のエンジニアリングから産み出されたSUVだと感じさせる、まさに誇るべきモデルだ。
46位:BMW i3
デビュー後6年が経過しても、他にi3のようなモデルは存在しないのであり、おそらくその理由はこのクルマが期待されたほどセールス面での成功を収めていないからかも知れない。
だが、例えそうだとしても、あるひとびとにとってはi3以上に相応しいモデルなど存在しない。さらに、多くのEVと違いこのクルマは運転しても楽しい。
45位:ミニ・クーパーS
2001年の復活以来、ミニはさまざまなサイズで奇妙なルックスをしたあらゆるモデルを創り出してきたが、結局のところ、ミニ最高のモデルはハッチバックのクーパーSということになるだろう。
オリジナルミニのファン・トゥ・ドライブをもっとも上手く再現することに成功したのが、ハイパフォーマンスな小型モデルであるというのは単なる偶然ではない。
44位:ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ
つねにフェラーリとマクラーレンの陰に隠れた存在だろうか?
そうかも知れないが、このクルマは、カウンタックがテスタロッサを完膚なきまでに叩きのめして以来、フェラーリとマクラーレンにもっとも迫ることに成功したモデルであり、さらに、少量生産の魅力的なミッドエンジンスーパーカーに自然吸気エンジンを求めるのなら、ウラカン・ペルフォルマンテが唯一の選択肢となる。
43位:レンジローバー・スポーツ
デビュー当時、レンジローバーを名乗るクルマとしてもっとも広範な能力を備えたモデルだったのであり、変わらぬ魅力的なデザインと7人乗りのシートレイアウト、さらには高いオフロード性能とオンロードで見せる洗練によって、6年が経過したいまも依然として高く評価されている。
すべての面でお勧めのレンジローバーだ。
42位:トヨタ・カローラ
驚くほど平凡なオーリスに替えて、英国製として戻ってきた世界のベストセラーカーははるかに魅力的なモデルでもある。
見事なルックスに広々として快適なキャビンを備えるだけでなく、手ごろな価格で手に入れることができるこのクルマは、維持費も安いがなによりも驚かされたのは運転しても楽しいということだ。
好きにならずにはいられない。
41位:ジープ・ラングラー
そのオフロード性能は折り紙つきだが、このクルマのオフロード性能に疑問符がついたことなどこれまでもなかったのであり、今回トップ50に選ばれたのは、むしろ強烈な乗り心地を捨て去った一方で、見事なパフォーマンスとルックスとともに、より広々とした素晴らしい品質のキャビンを手に入れたからだ。
その結果、もはやジープは単なるオフロード専用モデルなどではなく、全方位に渡って本物の魅力を備えたSUVへと進化している。
40位:フォルクスワーゲンUp
このクルマと姉妹モデルであるスコダ・シティゴーとセアト・ミイをまとめて、もっとも長い歴史を誇る素晴らしいシティカーだと評価している。
その魅力は価格なりの安物だと感じさせることなく、典型的なフォルクスワーゲン製モデルのクオリティーを、非常に小さなボディで実現したことにある。
(39~27位へつづく)
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