現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 全身一新!ホンダ新型N-WGNが目指した「ベーシックカーの新基準」とは?

ここから本文です

全身一新!ホンダ新型N-WGNが目指した「ベーシックカーの新基準」とは?

掲載 更新
全身一新!ホンダ新型N-WGNが目指した「ベーシックカーの新基準」とは?

■すべての面で軽自動車に乗っているとは思えないターボ車の高レベルな走り

ホンダのハイトワゴン軽自動車「N-WGN」がフルモデルチェンジ。発売開始は8月9日でしたが、お盆休みを挟んだこともあって、8月後半になってホンダがメディア向けの試乗会を開催しました。

新基準で覇権を握れ キュートで便利 ホンダ N-WGNの狙いと実力

さて、N-BOXは登録車を含めて日本一売れているクルマですからN-WGNの売れ行きもさぞかし! と思うかもしれませんが、これまでのN-WGNは販売面ではライバル(スズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴ、日産デイズなど)に遅れをとっていたのは事実です。そこで、今回のフルモデルチェンジでは「ベーシックカーの新基準をつくる」という強い意気込みで開発が進められたといいます。そのためシャシーからエンジンまで一新されました。といってもN-BOXが現行型へフルモデルチェンジする際にほとんどのメカニズムを新開発していますから、N-BOXの設計を最大限に活かしたハイトワゴンを作ったといえます。

さて、その「ベーシックカーの新基準」について、LPL代行を務めた本田技術研究所の西谷広滋さんにうかがいました。新基準とは具体的に、どのような内容なのでしょうか。

西谷さんは『従来の軽自動車からワンランク上、性能全体を上げることを目指しました。現在のハイトワゴンは軽自動車の基本といえるポジションですから、新型N-WGNによって軽自動車のスタンダード性能を上げることが狙いです』といいます。「新基準」というのは新しい価値観を創造するという意味ではなく、従来からの価値観において軽自動車のベンチマークとなるパフォーマンスを目指したというわけです。

たしかに、その性能は驚くべきレベルに引き上げられています。今回、NAエンジンの標準車とターボエンジンのカスタムに試乗しましたが、いずれも静粛性は軽自動車の常識を破るレベル。圧倒的な静けさは、誰が乗っても体感できるといえるものです。また、シートのクッション性向上や、チルト&テレスコピック調整が可能なステアリング、ペダル配置の最適化などによって、ドライビングポジションも軽自動車的な窮屈さは皆無。

トルクに余裕のあるターボエンジンは、高速道路巡行でも2000rpm(80km/h時)程度のエンジン回転数に収まっていますし、前方がつまって60km/h程度まで減速してからの再加速でもさほど変速比を落とさずに、そのままリニアに加速していきます。エンジンとCVTの協調も見事で、高速道路を運転していても軽自動車であることを忘れてしまうほど余裕があるのです。しかも、新型N-WGNには渋滞対応ACCを含むADAS「ホンダセンシング」が全車に標準装備となっています。そのへんのコンパクトカーを超える快適性を持った新基準の軽自動車なのです。高速道路を走っていて、唯一軽自動車だなあと感じるのは横風やわだちなどの外乱を受けたときの直進安定性くらい。それでもLKASと名付けられた車線維持ステアリングアシスト機能を使っていれば、クルマがステアリングを調整してくれるのでドライバーはステアリングに手を添えているだけでクルマはまっすぐに走っていきます。

また、カスタム系のターボ車に標準装着される15インチタイヤは、ロードノイズの周波数も低く、新型N-WGNの持つ静粛性をさらに高めているのが感じられます。ただし、サスペンションの仕様は全車共通のようで、ハンドリングとのマッチング自体は14インチとの組み合わせがおすすめ。14インチのグリップ力と操舵系のセッティングが絶妙のマッチングで、ステアリングとタイヤがつながっているかのように、手のひらでタイヤの様子を感じることができるのです。その意味では、今回は試乗できなかったのですが、14インチタイヤとターボエンジンを組み合わせた標準系のターボグレードが最良の一台といえるのかもしれません。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
写真1:ホンダ
写真2~5:山本晋也

こんな記事も読まれています

三菱ふそう、キャリアカー仕様のeキャンター新型など展示予定…ジャパントラックショー2024
三菱ふそう、キャリアカー仕様のeキャンター新型など展示予定…ジャパントラックショー2024
レスポンス
フェイスリフトされた新型「アウディ A3」をテスト&徹底チェック!第4世代A3の性能と評価は?
フェイスリフトされた新型「アウディ A3」をテスト&徹底チェック!第4世代A3の性能と評価は?
AutoBild Japan
いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
レスポンス
新型ヴェゼルがビッグマイナー! 新グレードも!
新型ヴェゼルがビッグマイナー! 新グレードも!
グーネット
やっぱりダイハツ不正の影響は大きい! 2023年度の新車販売台数ランキング「盤石のクルマ」と「急落したクルマ」
やっぱりダイハツ不正の影響は大きい! 2023年度の新車販売台数ランキング「盤石のクルマ」と「急落したクルマ」
WEB CARTOP
レッドブルF1、注目集まる2025年ドライバーラインアップ決定は”シーズン終盤”に「我々は今のペアで満足」
レッドブルF1、注目集まる2025年ドライバーラインアップ決定は”シーズン終盤”に「我々は今のペアで満足」
motorsport.com 日本版
ダイハツの「軽バン」は何に使える? 「車中泊好き」オジサンにピッタリ!? フラットフロアできる「アトレー」とは
ダイハツの「軽バン」は何に使える? 「車中泊好き」オジサンにピッタリ!? フラットフロアできる「アトレー」とは
くるまのニュース
最高に便利なアイデア! 大事なギアを保護して、スッキリ収納にも役立つ b/c 「CRUMM CR」【車に積みたいアウトドアアイテム】
最高に便利なアイデア! 大事なギアを保護して、スッキリ収納にも役立つ b/c 「CRUMM CR」【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
ロイヤルエンフィールド「INT650」 ブラックアウトされたエンジンを採用したDarkグレードを追加し発売
ロイヤルエンフィールド「INT650」 ブラックアウトされたエンジンを採用したDarkグレードを追加し発売
バイクのニュース
佐藤琢磨が日本人初のインディカーウイナーとして殿堂入り。初優勝の地ロングビーチに記念板が埋め込まれる
佐藤琢磨が日本人初のインディカーウイナーとして殿堂入り。初優勝の地ロングビーチに記念板が埋め込まれる
AUTOSPORT web
【お出かけ情報】GWは“もてぎ”が熱い!!「働くクルマ大集合‼」など家族で一日楽しめるイベントが盛り沢山!
【お出かけ情報】GWは“もてぎ”が熱い!!「働くクルマ大集合‼」など家族で一日楽しめるイベントが盛り沢山!
carview!
ボルボ EX30【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
ボルボ EX30【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ヤマハ「XSR900」もマルボロ(っぽい)カラーに! ブラックも新色でXSR900 GPと同時発売
ヤマハ「XSR900」もマルボロ(っぽい)カラーに! ブラックも新色でXSR900 GPと同時発売
WEBヤングマシン
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年4月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年4月20日時点
カー・アンド・ドライバー
ホンダが「新型SUV」発表!  トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」採用! 斬新デザインがカッコイイ「e:NS2」中国で予約受付開始へ
ホンダが「新型SUV」発表! トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」採用! 斬新デザインがカッコイイ「e:NS2」中国で予約受付開始へ
くるまのニュース
ホンダの“原付二種”スポーツネイキッド「CB125R」に2024年モデル登場! 新設計メーターは視認性抜群!! 新色のブルーがさわやかです
ホンダの“原付二種”スポーツネイキッド「CB125R」に2024年モデル登場! 新設計メーターは視認性抜群!! 新色のブルーがさわやかです
VAGUE
「マジでカッコいい!」トヨタの大型SUV「新型フォーランナー」に高評価の声! 超タフな「次期型ハイラックスサーフ」のデザインに寄せられた反響とは
「マジでカッコいい!」トヨタの大型SUV「新型フォーランナー」に高評価の声! 超タフな「次期型ハイラックスサーフ」のデザインに寄せられた反響とは
くるまのニュース
サーキットはもちろん、日常のアシとしても魅力的! 「ヒョンデ・IONIC 5 N」試乗インプレッション
サーキットはもちろん、日常のアシとしても魅力的! 「ヒョンデ・IONIC 5 N」試乗インプレッション
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

131.8170.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0189.0万円

中古車を検索
N-WGNの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

131.8170.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0189.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村