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2019年後半 英国版これから登場予定のニューモデル 一挙ご紹介 12月分 後編

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2019年後半 英国版これから登場予定のニューモデル 一挙ご紹介 12月分 後編

ミニ・エレクトリック

もしいまアレック・イシゴニスがミニを創り出したなら、それは間違いなくEVになっただろう。

【画像】12月登場予定のニューモデル 後編 全4枚

1959年のオリジナルミニがそうだったように、EVこそがいまの時代が直面する課題に対する答えになるというのが、ミニブランドのトップを務めるセバスチャン・マッケンゼンの見解であり、「イシゴニスならきっとそうしたに違いない」という一方で、この手ごろな小型EVこそ、近年次々と登場しているボディサイズを肥大化させたSUVの派生モデルよりも、ちっぽけな初代ミニの精神をはるかに忠実に再現していると言えるだろう。

最近公開されたばかりのミニ初の量産EVは、現行ハッチバックモデルのUKLプラットフォームをベースに3ドアボディだけで発売されることになる。

200kmから232kmとされる航続距離(ホンダeとほぼ同じだ)だけで、このクルマを評価してはいけない。

ミニでは、これは平均的なドライバーの1週間における走行距離を十分カバーできるだけの航続可能距離だとしており、通常のバッテリーサイズを選べば、スタンダードなミニと同じインテリアスペースを確保するとともに、価格も2万4400ポンド(318万円)と、ガソリンモデルのトップグレードと同レベルの手ごろなものに納まっている。

大容量バッテリーを選ばないもうひとつのメリットはそのパフォーマンスにあり、通常バッテリーであれば、クーパーS同等の機敏さを確保するという目標を達成することができる。

さらに、マッケンゼンによればEVミニのレイアウトは、はるかに初代ミニに近いハンドリングを実現しているともいう。

ミニが初めて本物のEVホットハッチを創り出すことができれば、それはミニブランドとEVにとって新時代の幕開けを告げるとともに、いま、BMWグループ経営トップの間で議論されているミニの将来にも影響を与えることになるだろう。

ミニブランドの60周年を記念する年に、EVミニが登場するのはまさに相応しいタイミングであり、このクルマが次の60年を決めることになる。

テスラ・モデルY

ニューモデルが登場するたびに、テスラはその魅力を引き上げるとともに、価格を引き下げることに成功しており、いまやコンパクトSUVという人気のセグメントにもテスラは進出を果たしている。

モデルYはモデル3よりもはるかに高額なプライスタグを掲げているものの、姉妹モデルとしてプラットフォームとメカニカルコンポーネントを共有している。

今年3月に公開されたものの、2019年中に発売される見通しはなく、テストで実際にステアリングを握るのも年末ぎりぎりになりそうだ。

テスラから登場する予定のモデルとしてはお馴染みの光景だが、モデルYを単に車高をあげたモデル3に過ぎないと批判する向きもあり、確かにエクステリアとインテリアのデザインはほとんど変わらないものの、少なくともこのクルマには、ミッドサイズクロスオーバーとしては希少な7シーターを選択出来るという独自の魅力が備わっている。

トップモデルであれば、その航続可能距離は最大483kmに達するとされている。

ヴォクゾール・グランドランドX PHEV

ヴォクゾール・グランドランドX PHEVとは、PSAグループの電動化に向けた取り組みの一環として、この英国ブランドが誇る日産キャシュカイのライバルに、プラグインハイブリッドのパワートレインを与えたモデルとなる。

現行のエンジンラインナップが、ガソリンの1.2Lとディーゼルの1.5Lだけにもかかわらず、グランドランドはヴォクゾールではコルサに次ぐベストセラーとなっている。

新たに登場するPHEVユニットでは、フロントに横置きされたPSA製1.6Lピュアテックガソリンエンジンと、フロントとリアアクスルそれぞれに設置された2基の電気モーターを組み合わせて四輪を駆動するとともに、その合計出力は304psほどに達するだろうと予想されている。

シングルモーターで183psを発揮するFFモデルも登場予定だ。

フォルクスワーゲン・ゴルフ

登場間近のフォルクスワーゲン製EVモデルに関する注目が集まるなか、デビュー以来かなりの時間が経過したにもかかわらず、依然として主役の座を失わない1台がゴルフだ。

年末に公開予定の8代目モデルは、ファミリーハッチバックの世界に新しくニッチな市場を創り出すべく、上級移行が予想されている。革新的なデザインの一方で、競争の激しい主要セグメントのなかでライバルたちを突き放すべく、燃費性能やコネクテッド技術、自動運転性能、さらには洗練性を高いレベルで備えたモデルとなるだろう。

EVは登場しないようだが、48Vマイルドハイブリッドと新たにマイクロハイブリッドのパワートレインがラインナップされる予定だ。

当初の予想に反して、シンプルさを優先した結果、GTIには非ハイブリッドのガソリンターボエンジンが採用されるが、Rはハイブリッドパワートレインを積んで、手ごろなパフォーマンスモデルのレベルをさらに引き上げることになりそうだ。

さらに、トレッドとホイールベースがそれぞれ拡大する予定であり、その結果、キャビンとトランクにもより広いスペースが確保されることになるが、最大の変化はハイテクを満載したインテリアとそれにともなうコネクティビティーにある。

フォルクスワーゲンでデザイントップを務めるクラウス・ビショフは、8代目ゴルフのインテリアに関して「徹底的にデジタル化された環境」だと語っており、これまでと変わらないのはステアリングホイールだけになるという。

伝統的なインストゥルメントパネルとエアコン操作パネルに替えてタッチスクリーンが採用されるとともに、つねにインターネット接続された8代目ゴルフには、先進の自動運転技術が搭載されることになる。

セットアップに関して、フォルクスワーゲンでは、「つねにオンライン接続されており、そのデジタルコクピットとドライバー支援システムは、コネクティビティーと安全性に関するベンチマークとなります」と話している。

こうしたすべては、長年のゴルフファンを繋ぎとめるだけでなく、大型車両からのダウンサイジングを考えているひとびとを魅了するためのものだ。

フォルクスワーゲンにとって、ベストセラーであるゴルフの成功は中期的な成長に欠かせないものであり、その幅広いモデルレンジを支えるべく、莫大な利益を上げる必要があるということを彼らは認識している。

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