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ニューモデル 2019.8.25

フェラーリ/ポルシェ、落札額に異変 オークション・バブル前の価格に

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ボナムス・クエイルロッジ・オークションを解説

text: Kazuhide Ueno(上野和秀)photo:BONHAMS今年のモントレーカーウィークは、ペブルビーチ・コンクールが例年通り8月第3日曜日の開催に戻ったことから、12日から始まる第3週目に様々なイベントが開かれた。

    【画像】ボナムス・クエイルロッジ・オークション 出品車両と競売結果 全32枚

オークションについては、15日のボナムス・クエイルロッジ・オークションが幕開けとなった。このオークションはモントレーのカーメルにあるクエイルロッジ・ゴルフクラブを舞台に開かれるモータースポーツ・ギャザリングの1プログラムとして行われるものだ。

モントレーでは、リーダー格といえるオークションハウスが、威信をかけた究極のモデルを取り揃えることで知られている。今年もRMサザビースとグッディング&カンパニーは例年通り極め付けといえる希少で高価なクルマを取り揃えたが、ボナムスは方向性を変えてきた。

一般のクルマ愛好家が手を出せる手ごろな価格帯のクルマを重点的に用意してきたのである。出品された222台の中で10万ドル(約1070万円)以下の車両は45%を占め、5万ドル(約540万円)以下は16%もあるという、フレンドリーな内容で行われたのだ。

値ごろなクルマが多かったことから落札率は約73%と好調だった。ここでのお値ごろ車は低走行車や超極上車ではなく、アベレージ・コンディションを中心に用意したもの。そのためモントレーのオークションとしては、バブル前に近い額で落札されたことに注目したい。

この傾向はフェラーリ、ポルシェといった人気車種にも顕著に現れた。

値下がり傾向 フェラーリにも

落札額をフェラーリで見ると、ワンオフのヴィニャーレ・ボディを纏う1952年340アメリカ・クーペ・スペチアーレは相応といえる3億8713万円で落札されている。

しかし、330GTCは5000万円を切り、365GTC/4は約2000万円で終え、フロントエンジン2+2モデルは(最近の相場だったが)最低落札が高かったようで全滅し、308GTBは537~716万円で終えている。

ポルシェも同様で、一時期1000万円近かった912は466~597万円と昔の値段に戻り、レアなソフトウインドウ・タルガの912でも824万円に留まった。

2リッター911のベース・グレードも656万円~1014万円と手が届くところまで落ち、911SC 3.0タルガの525万円をはじめターボを含む930系も以前の額に戻りつつある。またピーク時は3000万円を記録していた1989年911スピードスターも約半分まで落ちてきた。

しかし、人気のポルシェRS系は、以前ほどでもないが高値を保っているのが現在の状況だ。また、RS系に限らず“アイテム”といえるモデルの値落ちは緩やかである。

最高落札額 フェラーリ340アメリカ

お値ごろ車が中心となったオークションではあったが、極めつけのモデルもいつもより少数ではあったが用意されていた。ここで最高落札額を記録したのは前述の1951年フェラーリ340アメリカ・クーペ・スペチアーレである。3億8713万円まで値を上げた。

以下、1953年フィアット8Vスーパーソニック・ギア(1億8798万円)、1965年シェルビー427コブラ(1億4697万円)、1955年メルセデス・ベンツ300SLガルウイング・クーペ(1億4405万円)、2017年フォードGT 66ヘリテージ・シリーズ(1億1183万円)というマニアックな車種がトップ5となり、1億円超えはこの5台だけだった。

2日間で222台が用意されたオークションだけに、その中には超希少なコンペティション・モデルが並んでいた。極め付けといえるのはピート・ブロックが手掛けた1965年シェルビー/デ・トマソP70 Can-Amレーサーだったが、その価値を理解できるコレクターがいなかったのか流れている。ちなみに予想落札額は2億1300万円~3億1950万円だった。

このほか打倒フェラーリで製作された1965年イソ・グリフォA3コンペティツィオーネも並んだものの、こちらも予想落札額の1億650万円~1億3845万円に達せず流札に終わっている。

このほか1968年のCan-Amシリーズでマーク・ドナフューが駆ったマクラーレンM6Bは美しくレストアされ、地元の人気マシンだけに4740万円で落札された。またクーパーのフォーミュラカーやスポーツ・レーシングが6台も用意され、アメリカのドメスティックなレーシングカーが出品されたことも特筆に値する。

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