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ニューモデル 2019.7.27

英国版 短命に終わったモデルたち(1) 販売期間5年~4年

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長寿モデルは希少 短命モデルも希少?

10年以上の長寿を誇るモデルもあるが、決してその数は多くはない。そして、時には早々に見切りをつけられたモデルというものが存在している。

    自動車メーカーを救えたかもしれない、輝いて消えたコンセプトカー 前編

今年初め、日産は2020年初頭をもって、自身の高級ブランド、インフィニティの英国を含めた欧州市場からの撤退を発表している。

アジアと北米ではそれなりに成功しているものの、2008年の英国上陸依頼、このブランドが十分な勢いを得ることはなかった。金融危機に見舞われた2008年は、誰にとっても新たなチャレンジを始めるには難しい年だったが、低い燃費性能と欧州では馴染みのないブランドも日産を苦しめることとなった。

それでも日産は何とか勝利の方程式を見つけ出すべく、新型モデルの投入と刷新を繰り返したのであり、つまり、インフィニティには、短命に終わったモデルが数多く存在しているということだ。

今回ご紹介するのは、英国自動車史において、2代目ジェームズ・ボンドを1作品だけ務めたジョージ・レーゼンビーのような存在であり、「何台残ってる?」では、いま何台が実際に英国の路上に生存しているかを示すとともに、万一ご紹介するモデルに魅了された場合に備え、各モデルの実勢中古価格も記載している。

このなかでは比較的長寿を誇ったモデルから、最短7カ月というものまで存在する短命モデルへと順番にご紹介しよう。

アルファ・ロメオ159(2006年~2011年)


決して悪いクルマではない。だが、低い信頼性に加え、ディーラーによる対応も不十分だった先代156が、この見事なルックスをした159の運命を最初から困難なものにしていた。
――何台残ってる?:約7700台
――いくらで手に入る?:それなりのコンディションの車両を1500ポンド(20万円)から手に入れることができる。

アウディA2(2000年~2005年)


アウディとしては珍しくセールス面では成功したとは言えないモデルだが、あくまで他のアウディとの比較であり、いまも残る車両数がそのことを物語っている。

空気抵抗の小さな機能美溢れるスタイリングで、洗練された雰囲気を醸し出しており、その先進的すぎるルックスを気に入らないひとびとがいた一方で、軽量アルミニウム構造と、高く座らせるシートポジションを熱狂的に支持するファンも存在した。

硬い乗り心地と、オプションでしか選ぶことのできなかった5人乗りも、時代を先取りしていたこのクルマにとっては、ささいな欠点でしかなかった。

高い製造コストと低調なセールスが、このモデルに早すぎる死をもたらしている。
――何台残ってる?:約1万1000台
――いくらで手に入る?:過走行ではなく、それなりのコンディションを維持した車両を約1500ポンド(20万円)から手に入れることが可能であり、将来的にはクラシックモデルになる可能性もある。

プジョーRCZ(2010年~2015年)


発売以降、この美しいクーペに積極的なセールスプロモーションが行われることはなく、その結果、不幸な結末を迎えている。

さらに、本来スポーツカーと呼ばれるべきこのモデルが、商用モデルのプジョー・パートナーとシトロエン・ベルリンゴ・パネルバンと同じプラットフォームを共有しているというのも興醒めだった。

なぜ、こんな過ちを犯してしまったのだろう? それでも、ハイパフォーマンスバージョンのRには、英国版Autocar編集部内にもファンがいる。
――何台残ってる?:約1万1500台
――いくらで手に入る?:それなりのコンディションの個体が5000ポンド(67万円)から、Rの場合は1万ポンド(134万円)以上が必要だ。

ヴォクゾール・シグナム(2003年~2008年)


2009年に破綻の瀬戸際に立たされるまで続いていた、ともかく作ってしまえばなんとかなるだろうというGMの傲慢な考えを体現するモデルだ。

いま思えば、このまったく的外れな、ロングホイールベースの奇妙なモデルが、5年間も販売されていたことのほうが不思議ですらある。

シグナムの姉妹モデルであるフィアット・クロマも、今回ご紹介する1台であることに衝撃を受けるかも知れない。
――何台残ってる?:約8000台
――少し変わった趣味だけど、いくらで手に入る?:5桁の走行距離を刻んだ車両を1700ポンド(23万円)から手に入れることができる。

キャデラックBLS(2006年~2010年)


なんとこのクルマの販売期間は4年にも達しているが、在庫を処分するには、それなりの期間が必要だったに違いない。

サーブ9-3のキャデラック版であるBLSは、キャデラックとしては珍しく米国市場で購入することができないモデルであり、生産はスウェーデンで行われ、イタリア製のディーゼルエンジンを選択することも可能だった。
こうしたインターナショナルな生い立ちに問題はなかったが、BLSの足りない魅力が、このクルマを単なるサーブの安売りモデルにしており、口の悪い業界関係者は、BLSを生み出したGM副会長の名にちなんで、このクルマをボブ・ラッツ・スペシャルと呼んでいた。
ワゴンバージョンがこのクルマの魅力を引き上げることに成功しただろうか? 残念ながら答えはノーだ。
――何台残ってる?約330台
――いくらで手に入る?:現在市場にある中古車両はたった2台であり、その価格は1400ポンド(19万円)からだ。

シボレー・アベオ(2011年~2015年)


シボレーの英国撤退に伴い、この小さく安価なモデルは、まるでチャットアプリのメッセージのごとく、急速に市場から姿を消しているが、その短い販売期間にもかかわらず、それなりの台数がオーナーのもとへと嫁いでいる。
――何台残ってる?:約1万3000台
――いくらで手に入る?:コンディションを気にしなければ800ポンド(11万円)から、それなりの状態の個体でも1300ポンド(17万円)から手に入れることができる。

シボレー・オーランド(2011年~2015年)


シボレー英国撤退にともない、早すぎる死を迎えたもう1台であり、韓国で生産されていたこの7シーターは、真っ当で実用的なモデルだった。
何台残ってる?:およそ3500台
いくらで手に入る?:走行距離11万6000kmで2012年登録の車両を4500ポンド(万円)で手に入れることができる。

クライスラー・イプシロン(2011年~2015年)


クライスラーを名乗りながら、小さなランチアとして独自の魅力をアピールしていたものの、成功を掴み取ることはできなかった。

クライスラーの撤退に伴い、英国市場からは姿を消しており、イタリアでのみランチアとして販売されているが、ランチアブランド唯一のモデルであり、おそらくは最後のモデルになるだろう。
――何台残ってる?:およそ4500台
――いくらで手に入る?:3000ポンド(40万円)から手に入れることができる。

ジープ・パトリオット(2007年~2011年)


オフロード性能に疑問符が付くとともに、キャビンにはまるで100円ショップで買ってきたようなプラスチック素材が使われ、エンジンルームには騒がしいフォルクスワーゲン製ディーゼルを積んでいた。
――何台残ってる?:約3800台
――いくらで手に入る?:それなりのコンディションの個体を3000ポンド(40万円)から手に入れることができる。

MG 6マグネット(2011年~2015年)


ハッチバックモデルのMG 6のサルーンバージョンであり、切羽詰まって伝説的なMGの名を名乗ることとなった。

世界最低の出来というわけではなかったが、ガソリンモデルしか選ぶことができず、高いランニングコストも悩みの種だった。
――何台残ってる?:約1050台
――いくらで手に入る?:それなりのコンディションの個体を4000ポンド(54万円)から手に入れることができる。

プジョー1007(2005年~2009年)


プジョーからの回答だが、一体なんの質問に対するものだったのだろう?

重々しく開閉する電動スライドドアが車重をヘビー級にしており、走らせてもスローなモデルだった。

英国でのキャリア同様、まるで途中で切断されたようなルックスをしている。
――何台残ってる?:約5000台
――いくらで手に入る?:1000ポンド(13万円)から手に入れることができる。

プジョー407クーペ(2006年~2010年)


見事な作りにもかかわらず、短命に終わったモデルだ。その他のボディバリエーションのなかで、残存する個体数は確認できていない。
――何台残ってる?:不明
――いくらで手に入る?:コンディション良好な個体を2000ポンド(27万円)から手に入れることができる。

ルノー・ラグナ・クーペ(2008年~2012年)


ハッチバックとワゴンのなかに埋もれて、残存する個体数は不明だが、信じて欲しい。このクルマは非常に希少なモデルだ。

ほかのラグナに比べ、はるかに見事なルックスをしたこのモデルを、アストン マーティンのミニチュアだというひとびともいる。少なくとも、リアからはそう見える。
――何台残ってる?:不明
――いくらで手に入る?:5桁の走行距離を刻んだ個体を2700ポンド(36万円)から手に入れることができる。

スマート・ロードスター(2003年~2007年)


よく考えられたコンセプトカーのロードゴーイングモデルだったが、イライラさせられるギアボックスが販売の足枷となった。
――何台残ってる?:約3800台
――いくらで手に入る?:それなりのコンディションの個体を1600ポンド(22万円)から手に入れることが可能であり、3000ポンド(40万円)から購入可能な102psを発揮するブラバスバージョンは、将来のクラシックモデル候補だ。

サンヨン・カイロン(2006年~2010年)


優れたオフローダーだったが、オンロードでもその乗り心地はまるでオフロードにいるかのようだった。

後には5年間、40万km保証を打ち出したものの、それでも自らの運命を変えるには不十分だった。
――何台残ってる?:840台程度
――いくらで手に入る?:約2000ポンド(27万円)から手に入れることができる。

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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みんなのコメント

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  • mik*****|2019/07/27 06:32

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    わたくしのR34スカイラインは初めての車検を待たずに旧モデルになり、なんだかなぁな気持ちになりました。
    あと販売台数が少ないと部品の供給がロット数生産の待ちが起きやすい感じです。
  • nag*****|2019/07/27 10:30

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    全然5年に収まってないんですが
  • fxh*****|2019/07/27 16:01

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    アヴェオ(ソニック)ってイギリスではそこそこ売れてたんだね。一見ギョッとする見た目だけど、極々まっとうな実用車だからな。GM大宇ブランドの頃からそれなりに支持者がいたんだろう。ミニバンのオーランドとといい、もったいないね。

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