もくじ
ー メルセデスGLCクーペ/BMW X4狙う
ー なぜQ4ではなくQ3スポーツバック?
ー Q3スポーツバックのパワートレイン展開
メルセデスGLCクーペ/BMW X4狙う
アウディがついに新型Q3スポーツバックを発表した。メルセデス・ベンツGLCクーペやBMW X4のライバルとして、同社のラインナップの隙間を埋めるモデルだ。
英国では秋に発売され、価格は3万5000ポンド(約470万円)ほどになると予想される。機械部分やインテリアは標準モデルのQ3と共有するが、クーペ風SUVとなったエクステリアが目を引く。
スポーツバックには独自のデザイン要素が多く与えられている。ルーフ高は29mm低く、全長も16mmほど長い。
実際には全幅がQ3よりわずか狭くなっているのだが、新たに採用された立体的なグリルや、個性的なスタイリングのラインによって、よりワイドになったような錯覚を感じさせる。
最低地上高はQ3と変わらないが、ボディパネルが異なるため、車体のヒップポイントが下がっている。さらに大型ルーフスポイラーや、専用デザインの前後バンパー、グロスブラックのトリム・パッケージなど、ディテールでもQ3との差別化が図られている。LEDヘッドライトは標準装備で、オプションとしてマトリックスLEDヘッドライトも用意される。
なぜQ4ではなくQ3スポーツバック?
デザイナーのサラ・パクは、このクルマにそれまで検討されていたQ4という車名ではなく、スポーツバックという名称を使うと決まったことが、デザインに反映されていると主張する。
「わたしたちはこのクルマを、さらにアグレッシブでスポーティにしたいと考えました。しかし同時に、他の兄弟車のようにファミリーの一員であると思われるようにしたかったのです」と彼女は述べた。
インテリアの大部分は標準のQ3から変わっていない。ドライバーが着座する高さも同じだ。ただし、いくつかの新しいテクノロジーが導入された。「Car-to-X」システムは前方の信号機が青信号に変わるとドライバーに教えてくれる。アマゾン・アレクサによる音声コントロールにも対応した。
ルーフラインが傾斜したため、後部座席のヘッドルームは狭くなったが、背もたれはリクライニングすることができる。後部座席は前後にスライドすることも可能なので、荷室容量は標準のQ3と同じ530ℓを確保できたという。
機械面はQ3と大きな違いはない。しかし、ステアリングには新しいハードウェアによる可変ギアレシオが採用された。これは大きくステアリングを切った際の取り回しの良さと、小さな舵角を与えた際の正確なフィールを両立するためのものだ。
標準のサスペンションはQ3と共通だが、無償オプションでスポーツ・サスペンションも選べる。さらに有償オプションではアダプティブ・ダンパーも装備できる。
Q3スポーツバックのパワートレイン展開
Q3スポーツバックの発売時には、3種類のエンジンが用意される。ガソリンは最高出力230psを発生する2.0ℓ直列4気筒TFSIエンジンのみ。
一方、ディーゼルは150psと190psの2種類の2.0ℓ直列4気筒TDIエンジンが設定される。ガソリンとディーゼルの高出力エンジンには、7速オートマティック・ギアボックスと、四輪駆動のクワトロ・システムが組み合わされる。
150psのディーゼル・エンジンは、英国ではマニュアル・ギアボックスの前輪駆動となる(市場によってはオートマティックやクワトロの設定も追加予定)。
2020年はじめには、ガソリンのマイルドハイブリッドが追加される予定だ。この「35 TFSI」は気筒休止機構付きの1.4ℓ直列4気筒エンジンにオートマティック・ギアボックスと48Vマイルドハイブリッド・システムを組み合わせたもので、アウディの発表によればガソリン消費量が100kmあたり0.38ℓ削減されたという。
インテグレーテッド・スターター/ジェネレーターは小型のリチウムイオン・バッテリーとつながれ、減速時にはエネルギーを回生する。この電力を使うことで、エンジンを駆動系から切り離して惰性走行させたり、アイドリング停止も頻繁に行うことができる。
ドイツ本国における価格は150psディーゼルのオートマティック/前輪駆動「35 TDI Sトロニック」が4万200ユーロ(約485万円)から。230psガソリンの「45 TFSI クワトロ Sトロニック」が4万6200ユーロ(約558万円)から。各モデルのパフォーマンスや燃費などに関する詳しい数値は、近々明らかになるだろう。
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