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ニューモデル 2019.6.28

SVO版に試乗 レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィ 生涯の友

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もくじ

どんなクルマ?
ー ライバルはステルヴィオ・クアドリフォリオやマカン・ターボ
ー 550psの4輪駆動に大径ブレーキディスク
ー ミニマルなインテリアデザインに贅沢さをプラス
どんな感じ?
ー まるでアストン マーティン製SUVのよう
ー 感服するほど優れたオン・オフロード性能
「買い」か?
ー 生涯愛することができるクルマ
スペック
ー ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィ・ダイナミックのスペック

    BMW X7日本発売 新型3列シート高級SUV サイズ/内装/スペック/価格

どんなクルマ?

ライバルはステルヴィオ・クアドリフォリオやマカン・ターボ

ハンサムで運動神経も優れているレンジローバー・ヴェラール・SVオートバイオグラフィ・ダイナミック(SVAD)が登場した。性能もさることながら、この18文字にもなるグレード名の長さにも驚かされる。

昨年登場した通常のヴェラールはジャガー・ランドローバー(JLR)社にとっては成功したモデルとなった。これまでに6万6000台以上が売れているという。またメカニカルな部分で共通性も多いジャガーFペースSVRも人気で、JLRのカスタマイズ部門、スペシャルビークル・オペレーション(SVO)にとっても嬉しい結果を生んでいるようだ。その流れで、ヴェラールにもさらにハイパフォーマンス・グレードが登場することも不思議ではない。

同じJLRのSVOが生み出すクルマながら、ジャガーとランドローバーとではその中身は明確に区別されている。SVRはパフォーマンスを協調したもので、SVオートバイオグラフィはラグジュアリーを協調したもの。しかし新しいヴェラールのSAVDは、このふたつの特徴を組合せたものといえ、価格は8万6685ポンド(1256万円)から。

単に想像以上に速いレンジローバーというだけでなく、洗練され、ラグジュアリーなロングツアーという性格付けがなされている。ライバルはアルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオやポルシェ・マカン・ターボの2台が筆頭。クルマの立ち位置がはっきりしてくる。

生産期間は1年とアナウンスされているが、バルセロナ近郊で試乗している途中で、少し理由も見えてきた。英国ブリジェンドにある、通常のJLRのV型8気筒エンジンを生産している工場の閉鎖が発表されたのだ。恐らく当面は、ウルヴァーハンプトンにある工場からV8エンジンは供給されることになるのだろう。

550psの4輪駆動に大径ブレーキディスク

ヴェラールSVADに搭載されるエンジンは、JLR自慢の5.0ℓスーパーチャージドV8エンジン。最高出力は550psで最大トルクは69.2kg-mと、肉食系としては不足ない。8速ATとパーマネント4輪駆動システムが組み合わされる。

例によって各ドライビングモードに加えてトラクション・コントロールやヒルディセント・コントロールなどが走りを支えてくれる。まだ標準のヴェラールに搭載されるエアサスペンションは体積が小さくなり、スプリングレートを高めることで、車高調整式ながらスポーティさを高めている。

SVADには21インチという大きなホイールが標準装備。SV仕様の大径ブレーキディスクが取り付けられており、これより小さなホイールは履くことができない。だが、22インチのホイールは選べる。ランドローバー側としては、比較的条件の悪いオフロードでのホイールへのダメージを考えて、21インチを推奨している。21インチも22インチも鍛造となり、鋳造と比較して強度が高いうえにホイール単体で2.5kgの軽量化につながるという。バネ下重量の軽量化は効果的で、乗り心地の改善にもつながる。

そのほか、クルマを構成する主要な部分も、AVオートバイオグラフィ仕様に改めてある。先出のレートが高められたエアサスペンションの他に、ステアリングや4輪駆動システム、アクティブ・リアロックデフ、8速ATなど。可変ダンパーやアンチロールバーも見直された。実際に走らせてみると、その違いは明確になるはず。

インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)と呼ばれる先進的な駆動配分システムも搭載。運転状況に応じて、リアタイヤへすべてのトルクを分配することも可能となる。SVADに採用されたセッティングは、より多くのトルクを長時間後輪へと伝達するようになっており、FペースSVRのものよりもバランスが取れていると思う。

ミニマルなインテリアデザインに贅沢さをプラス

ランドローバーが公表するパフォーマンスに関する数字は、当てにならないことも少なくないが、0-96km/h加速に要する時間は4.3秒となっている。これは同じ最高出力を持つジャガーFペースSVRと完全に同値。同じプラットホームで構成され、ボディサイズも大きな違いはないから、車重は2t弱となることも疑いようがない。最高速度は283km/hといったところだろう。

標準のヴェラールはスタイリングの美しさで既に定評がある。それを崩さなないように、SVADにもかなり慎重に手が加えられている。フロントバンパーはスプリッターが大型化され、下側のエアインテークが大型化。ヘッドライトの間のフロントグリルも空気の流量が改善された。リアバンパーの下には4本出しの四角いマフラーカッターがレイアウトされ、特別仕様のエグゾーストシステムであることをアピール。しかし、ジャガーFペースSVRのものほど図太い、アグレッシブなサウンドではない。

サイドビューも、よりワイドで低く、地面とのスタンスを強調するようにサイドパネルのデザインが改められている。デザイナーによれば、高級感を損なうことなく、クルマをよりスペシャルビークルのように見せることがテーマだったそうだ。

インテリアデザインにも手が加えられた。ランドローバーのデザイナーたちは、インテリアのミニマルな哲学を持ったデザインに誇りを持っている。SVADもそれに変わりはない。高級なウインザーレザー張りの20ウェイ・パワーシートには美しいキルティングが施され、握り心地の良いステアリングホイールは、リムが若干太くなっている。アルミニウム製のシフトパドルが付き、細かな彫りが施されたコントロールスイッチ類がアクセントになっている。

またスチール製の繊維を織り込んだ、美しいカーボンファイバー・パッケージも選択が可能。シンプルな雰囲気を損なうことなく、上品に贅沢さを高めることができていると思う。

走りのダイナミックさをスペインで確かめてみた。

どんな感じ?

まるでアストン マーティン製SUVのよう

サスペンションは一通りスポーティなセッティングに改められたヴェラールSVADだが、その仕上がりはサーキット仕様というより、洗練されラグジュアリーさを増した印象を与えてくれる。エンジンからも決して耳障りではない程度に、心地良い響きが聞こえてくるだけだ。このV8ユニットは、いつまでも残ってほしいと思える。

静止状態からの走り出しは極めて力強い。低回転域からの豊かなトルクと、ほとんど知覚できないほど滑らかな8速ATの組合せの結果といえる。静かで逞しく、安楽な加速感は、多くのエンスージャストにとって、追加料金を支払っても納得できるものだと思う。

シートに座ってみる。SUVの中では比較的車高が低めのヴェラールだけあって、レンジローバー流のコマンドポジションと呼べるドライビングポジションではない。しかし、非常に快適。混み入った街なかでも、ステアリングホイールは適度に小さく、ステアリングレシオも充分にクイック。狭いコーナーでも運転はしやすい。

一方で郊外の開けた道では、グランドツアラーとしての性格が存分に引き出せる。走行ペースが速いうえに、高速道路での追い越し加速などでも力不足を感じることはまったくない。スタビリティもグリップ力も素晴らしく、ハンドリングは常にニュートラル。カーブが続く区間でも滑らかにすり抜ける。

アストン マーティンからSUV発表の話が聞こえているタイミングでこんな事をいうのもおかしいが、ヴェラールSVADはまるでアストン マーティンから生まれたSUVのようだ。高速なグランドツアラーであり、質感も極めて印象深いレベルだと思う。

感服するほど優れたオン・オフロード性能

だが、生まれはランドローバーだけあって、優れたオフロード性能がこのクルマの評価を正してくれる。一気に増えてしまったSUVを製造する自動車メーカーの中でも、常に優れた悪路での走破性を備えていると、ランドローバーは常に主張している。われわれも実際に試さない訳にはいかない。

今回のオフロードは、スペイン・バルセロナから1時間ほど走った山の中。ラス・カムズと呼ばれるランドローバー・エクスペリエンス・センターで、大きな岩が露出した埃っぽいルートを45分ほど走行した。好天で、路面は乾燥し砂っぽい。勾配がきつい起伏を超える時は思わず息を呑むが、ランドローバーの有能な技術者がはるか昔に開発したヒルディセント・コントロールが付いているから大丈夫。

ヴェラールのオーナーがここまで厳しいオフロードを走行する機械は、ほとんどないと思う。しかし、引き締められたSVADのサスペンションながら、ストロークの長さや柔軟性を備えていることの裏付けでもある。過度に荒れた道であっても対応でき、優れた堅牢性を備えている証でもある。

仮に数週間に渡ってラス・カムズのオフロードを走行してもまったく問題なく、シャシーからは異音ひとつ立てないだろうと、ランドローバーのエンジニアは自信を持って話していた。流石にタイヤがすり減ることはあるだろうけれど。感服するほど素晴らしいシャシー性能だ。

「買い」か?

生涯愛することができるクルマ

われわれプレス向けの資料には、ランドローバーのデザイン・ディレクター、ジェリー・マクガバンの声が載っていた。「顧客が生涯愛することができるクルマを生み出す」 というデザインチームの方針だ。

そんな彼らが実際に作り出したのが、ランドローバー・ヴェラールSVAD。実際に高速道路を素早く駆け抜け、スペイン山中の山岳地帯を平然と突破した。取り立てて、ひたいに汗をかくこともなく。まさにマクガバンの考えを具現化したモデルだといえるだろう。

ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィ・ダイナミックのスペック

■価格 8万6685ポンド(1256万円)
■全長×全幅×全高 4803✕1950✕1665mm(標準グレード)
■最高速度 283km/h
0-100km/h加速 4.3秒
■燃費 8.0km/ℓ
■CO2排出量 -
■乾燥重量 1995kg
■パワートレイン V型8気筒5000ccスーパーチャージャー
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 550ps/6000-6500rpm
■最大トルク 69.2kg-m/2500-5500rpm
■ギアボックス 8速オートマティック

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(AUTOCAR JAPAN スティーブ・クロップリー)

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みんなのコメント

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  • dbj*****|2019/06/28 11:32

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    まずタイトルのキメの「生涯の友」。ちょっとくすぐったくなるな(鼻笑)。何を大袈裟に大上段に構えてよって。

    んでミニマルなインテリア。意味分かってる? 雰囲気だけで近年のワードの”ミニマル”を使いたかっただけではないかと。

    ライバルはタイムリーなところでパーソナルSUVのニューモデル、カイエンクーペが挙げられるだろ。
  • fuk*****|2019/06/28 14:18

    違反報告

    でも、SUVって本来そんなに速く走るための車なのかなあ・・・
    レンジはもっとおおらかでゆったり走るオフローダーであって欲しいと思うのは俺だけだろうか。
    高速で安定することは大歓迎だけど。 ストロークの大きなサスペンションでおおらかに走るのがレンジの本来の味のように思えるが。
  • ada*****|2019/06/28 10:55

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    レンジのSVR系は納期1年以上確実。スタンダードでもオーダーでそれ位かかる。まず、そこを改善しないと売れないとおもいます。

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