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長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(5) 最高のハッチバック ナビに不満も

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長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(5) 最高のハッチバック ナビに不満も

もくじ

ー 積算1万720km 刺激的なデザイン
ー 積算1万1257km ナビをカスタム
ー 積算1万5545km ヒュンダイとは違うのか
ー ナビは不満 扱いやすく思わずスピードが上がる
ー 扱いやすく思わずスピードが上がる
ー テスト車について
ー テストの記録

長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(4) 空力性能/足回り

積算1万720km 刺激的なデザイン

クルマの中に乗り込むと、このクルマがいかに刺激的な外見をしているかを容易に忘れてしまう。

写真撮影ではよくクルマを乗り換えるのだが、賛否両論分かれるデザインだと感じるのは、他のクルマに乗ってシビック・タイプRを追いかけるときだけだ。全員が楽しめる訳ではないが、わたしにとっては好みのデザインだ。ステアリングを握っているので、外観を楽しめないのが残念だ。

積算1万1257km ナビをカスタム

われわれのシビックに搭載されているインフォテインメントシステムには、いくつかカスタマイズできる部分がある。

ひとつは画像ファイルをアップロードすることで壁紙として使用できる点。現在はスラクストンで勝利したマット・ニールのBTCCマシンに設定している。

もうひとつはナビ画面で自車を表すアイコンを選ぶことができる点。今は飛行機のアイコンを選択しているのだが、悲しいかな、渋滞を飛び越えていくことはできそうもない。

積算1万5545km 先代にはない洗練性

わたしはシビック・タイプRを、周りほど賛美しているわけではない。ただ、とても良くできたクルマという評価だった。同僚はホットハッチの復活、まるでプジョー306 GTi-6の再来か何かだと考えているようだが、個人的にはむしろヒュンダイの新モデル、といった感じだった。

それでも、シビックで2日間、965kmほどを走ると、その考えは変わった。A66を走ってみると、現行は先代よりも明らかにこういったドライブが得意らしい。

先代はモデル末期に急ごしらえで設定されたモデルで、スポーツハッチ市場は成り立たないと考えていたホンダにとっては、開発当時はまったく計画されていないモデルだった。結果としてこのモデルは、ニュルの最速タイムだけを狙ったモデルとして投入された。

しかし、現行シビックはもっと成熟したモデルだ。高速道路での静寂性はやや気になるものの、満足した乗り心地を持ち、快適で低く構えたドライビングポジションを取ることができる(ホワイトボディのフロアは大部分がフラットなのも役立っている)。

平均燃費は14.2km/ℓだが、高速道路の定速巡航ではもう少し良い数値が期待できる。燃料タンクは46ℓなので、航続距離は563km程度と十分なものだ。

ナビは不満 快適かつ引き締まった足回り

ひとつ言っておきたいのが、ナビはクルマに搭載されているものではなく、スマートフォンのものを使った方が良いということだ。

シビックはクルマが動いている間はインフォテインメント システムの機能を制限するのだが、これは助手席に人が乗っているときにも同様なのだ。助手席の人がシートベルトを装着しなければ警告音が鳴るということは、助手席に人が乗っているかどうかを感知するシステムを持っているはずなのに。

高速道路やA66のような二車線や直線の一車線道路は、シビックの得意分野というわけではない。ペナイン山脈を横切るA66の途中で少しばかり回り道をしたのだが、シビックはそこで初めて本領を見せ始めた。

ステアリングは大きく重たいが正確で、機械式LSDを搭載する310psのマシンとしてはキックバックや危うい挙動はかなり少ない。

普段は比較的しなやかな乗り心地だが、攻めたときにはボディコントロールは並外れてタイト。これがシビック最大の武器かもしれない。

個人的にはヒュンダイi30 Nの乗り心地にも問題を感じなかったが、気になる人もいるようで、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIはもっと快適だが、シビックほど引き締まってはいない。シビックは2つの要素を両立した存在と言えるだろう。

扱いやすく思わずスピードが上がる

決して速いスピードでなければ楽しめないクルマではないが、楽しんでいるうちにかなりのスピードに達しているだろう。これはシビックがかなり扱いやすいということで、注目に値する点だ。

フォード・フィエスタSTや旧型スズキ・スイフトスポーツ、トヨタGT86でも同じような体験はできるが、質は下がる。 現行モデルの中では最も能力の高いモデルだと認めざるを得ないだろう。

とは言え、ナビだけはどうにかして欲しい。

好きなトコロ

金属の装飾

上部が金属製のシフトレバーは、現代のクルマでも随一の感触だ。

嫌いなトコロ

熱い金属部品

感触は良くとも、30度を超える屋外に駐車していると、熱すぎて触れなくなってしまう。

テスト車について

モデル名:ホンダ・シビック・タイプR 2.0 VTEC ターボGT マニュアル
新車価格:3万3000ポンド(481万円)
テスト車の価格:3万3500ポンド(488万円)

テストの記録

燃費:14.2km/ℓ
故障:なし
出費:なし

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