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試乗 三菱ASX 基本設計古いがコスパは良好

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試乗 三菱ASX 基本設計古いがコスパは良好

もくじ

どんなクルマ?
ー 10年目のフェイスリフト

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どんな感じ?
ー 普通に走る分には問題なし
ー シンプルな操作系 内装の質感良

「買い」か?
ー コスパ良し、信頼性も魅力

スペック
ー 三菱ASXダイナミックのスペック

どんなクルマ?

10年目のフェイスリフト

三菱ASXを語る上で、無視できない問題がある。それは日産キャッシュカイやセアト・アテカなどの強力なライバルの存在だ。ASXは2010年の登場以来複数回のフェイスリフトを経験している。そろそろ完全なモデルチェンジをしても良い頃だろう。

なぜ新型ASXがまだ登場しないのだろうか。三菱は2017年にルノー日産アライアンスに加盟したばかりでそのプラットフォームを使った新型車を開発しきれていないのだろう。

しかし、最近三菱はエクリプス・クロスを発売した。紛らわしいことにこのモデルもキャッシュカイのライバルだが、次期型ASXは現行よりやや小さくなり、日産ジュークに対抗するモデルになるようだ。しかし現時点では、ASXとエクリプス・クロスは同じカテゴリーに属していることになる。

最新のフェイスリフトにより、L200にも似た新しいフロント周りが与えられている。さらに低速での自動ブレーキや新しいインフォテインメントシステム、そして交通情報を取得することもできる新しいナビゲーションが与えられている。

エンジンのラインナップは簡略化され、150psの2.0ℓガソリンエンジンに5速MTまたはCVTが組み合わされる。駆動方式も二駆と四駆が用意されている。

どんな感じ?

普通に走る分には問題なし

今回試乗したのは、4WDにCVTの組み合わせという、ラインナップ中最も人気になると思われるグレードだ。快適性やエルゴノミクスが追求され、各機能も使いやすい。

しかし走らせてみると、10年前に発売されたという基本設計の古さは否めない。平坦な路面で普通に走らせる分には遅くはなく、CVTもスムーズだ。しかし、アクセル開度を増すにつれエンジンの荒さが目立ち、CVTも必死に仕事をしようとしているのが伝わってくる。

ステアリングの重さは適切だが、レスポンスやフィードバックに欠ける印象だ。ボディコントロールが優れているだけに、コーナリングをもう少し楽しめると良かった。

乗り心地について言えば、ペースを上げるに従って悪化する。スプリングは柔らかめだが、スムーズに見える路面でもその凹凸を拾いやすい。

シンプルな操作系 内装の質感良

ASXのドライビング・ダイナミクスは主要なライバルには及ばない。しかし、ASXの主な購買層である熟年夫婦や若いファミリーはそれほどハードな走りをしないであろうということを考えれば、大きな問題ではないだろう。

今回われわれはASXの4WD性能を試す機会はなかった。しかし、より大型のエクリプス・クロスよりも高い190mmの最低地上高が確保されているということからも期待は持てるだろう。

車内をみると、この最上級の「ダイナミック」にはカーナビが装備されているが、それに加えアップル・カープレイ、DABそしてBluetoothも搭載されている。このタッチスクリーンはフォルクスワーゲングループのアテカやスコダ・カロックなどに比べると古臭い印象は否めない。しかし、最近のモデルにありがちな操作の煩雑さとは無縁である。

後席のスペースもこのセグメントとしては悪くない。しかし、ヘッドルームは身長180cm級のひとにとっては物足りないかもしれない。内装の素材はアテカには及ばないが、プラスティックはソフトで質感も高い。

「買い」か?

コスパ良し、信頼性も魅力

ASXは走りやインテリアの質感ではライバルに及ばない。しかし、その装備や購入後の安心感が魅力だ。

エントリーレベルである「デザイン」でも前席シートヒーターやリアビューカメラが装着され、「ダイナミック」ではレザーシート、GPSナビ、それにいくつかの運転支援装備が搭載される。これらはこの価格帯では珍しいものだ。ASXの価格は2万6500ポンド(360万円)程度になると見られ、最も近いライバルであるセアト・アテカよりも4000ポンド(55万円)ほど安い。

そして三菱は5年保証および12年間の耐腐食保証をつけている。それだけでなくASXはその信頼性に定評がある。

これらを踏まえたうえで、ASXの販売年数を感じさせない魅力的なスタイリングや、コンパクトSUV市場における三菱というネームバリューがASXの販売を支えていると言えるだろう。

三菱ASXダイナミックのスペック

■価格 2万6500ポンド(360万円)(推定)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 190km/h
■0-100km/h加速 12.2秒
■燃費 ー
■CO2排出量 ー
■乾燥重量 1470kg
■パワートレイン 直列4気筒1998cc
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 150ps/6000rpm
■最大トルク 26.5kg-m/4200rpm
■ギアボックス CVT

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