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ニューモデル 2019.6.25

1900ps 詳細解説 ピニンファリーナのEV「バッティスタ」 2020年発売

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もくじ

ー フロントエンドとサイドミラーの形状を変更
ー リマックとの関係は?
ー 既に30人以上が代金を支払い済み
ー 伝統的なミドシップ・スーパーカーのプロポーションを踏襲
ー 次に登場するのは3台のSUV
ー 創業者の夢を実現

    目の当たりにしたピニンファリーナとマヒンドラの蜜月 独占インタビュー

フロントエンドとサイドミラーの形状を変更

イタリアの自動車メーカー、アウトモビリ・ピニンファリーナはデザインをわずかに修正した「バッティスタ」を、その地元であるトリノで公開した。この1900psの電動ハイパーカーは今年後半から始まる開発テストプログラムで使われる。

空力テストの最終段階によって修正されたフロントエンドのデザインは、ボンネットから続くラインがより明確になった。サイドミラーの形状も、周囲を流れる空気を最適化するために変更されている。

バッティスタはこれから風洞実験を行った後、元フォーミュラ・ワンやフォーミュラEドライバーのニック・ハイドフェルドによる指導に基づき、厳しいサーキットでのテスト・プログラムが始まる。

リマックとの関係は?

メーカーによると、バッティスタはこれまでイタリアで製造された最もパワフルな公道走行仕様車であるという。各車輪に1基ずつ搭載された電気モーターは、合計で最高出力1900psと最大トルク234.5kg-mを発生。0-100km/hを2秒以下、0-300km/hを12秒以下で加速し、最高速度は350km/hに達するとピニンファリーナは発表している。

そのパワートレインの大部分は、リマックC_Twoと共有するが、アウトモビリ・ピニンファリーナのミハエル・ペルシュケCEOは2台の技術的な差違を強調する。

「アウディR8とランボルギーニ・ウラカンのようなものとは違います。これらの2台は工学的に見れば同一のクルマです。しかし、バッティスタとリマックC_Twoが共有する純粋な工学的コンポーネントは40~50%に留まります。共有するのはドライブトレインの骨格ですが、独自のチューニングが施されます。それによって、加速の仕方やドライブモードのキャラクターなどはまったく違ったものになります」

マテ・リマックが設立したクロアチアのEVメーカーで、ポルシェが株式の一部を保有するリマックと、アウトモビリ・ピニンファリーナの関係を、ペルシュケは「フレネミー(友人でありライバル)」と表現した。競い合いつつ協力し合うという意味だ。

「当社はマテにとって最大の顧客です。日々の経営的な観点から見れば、われわれは彼にとってポルシェ以上に関係性が深い存在であるはずです」

既に30人以上が代金を支払い済み

ピニンファリーナは150台のバッティスタを製造する計画を立てており、その半数が欧州と米国で、残りの半数がそれ以外の地域で販売される予定だ。ペルシュケによれば、米国の方がわずかに関心が高いという。

「30人以上のお客様が代金を支払いました。米国向けに販売を予定している車両台数の65%が既に受注または予約済みとなっています」

バッティスタは、マヒンドラ傘下のアウトモビリ・ピニンファリーナが送り出す最初のモデルだ。その後、3年間に3台のEVを発売する計画だという。そのうち2台は、ベントレー・ベンテイガやランボルギーニ・ウルスをライバルとするクロスオーバーになることを、ペルシュケはほのめかした。これらのモデルは、7桁(数億円)のバッティスタよりは低価格になるものの、「おそらく5桁(数百万円から1千数百万円)にはなるでしょう」とペルシュケは言う。ピニンファリーナは5年間で8000~1万台の販売を目指している。

ピニンファリーナは有能な人材を集めることにも熱心で、最近ではメルセデス-AMGプロジェクト・ワンの開発責任者を務めていたレネ・ヴォルマンを雇用した。ヴォルマンは昨年ポルシェから移籍してきたクリスティアン・ユングや、元ブガッティのエンジニアだったピーター・トゥッツァーと共に働くことになる。

伝統的なミドシップ・スーパーカーのプロポーションを踏襲

バッティスタのデザインは、アウトモビリ・ピニンファリーナのスタイリング部門を率いるルカ・ボルゴーニョが指揮を執っている。当初のコンセプトカーを現実的な市販車として生産化するため、ボルゴーニョのチームは奮闘しているという。完成した車両は、欧州と米国で販売するための型式認定を取得する予定だ。

当初のデザイン案にあったポップアップ式ヘッドライトカバーは、量産車では採用されなかった。ボルゴーニョは次のように語っている。「当初のコンセプトを市販化することはわたしたちの夢でしたが、残念ながら世界各地で販売するための認可を取得するには、採用が難しいものもありました」

まったく違うパワープラントと低い位置にバッテリーパックを搭載しているにも関わらず、バッティスタは伝統的なミドシップ・スーパーカーのプロポーションを踏襲している。

「ハイパーカーだと一目でわかるデザインにしたかったのです。つまり、前方寄りのキャビンと、リアのフェンダーが非常に力強く盛り上がったプロポーションですね」と、ボルゴーニョは語る。「技術的にも理に適っています。前後重量配分に関して言えば、われわれは重量の大部分をホイールベース内に収めたかった。バッテリーは一般的なクルマの内燃エンジンとほぼ同じ位置に搭載しています」

バッティスタの納車は、欧州では2020年に、米国とアジアでは2021年に始まる予定だ。

次に登場するのは3台のSUV

アウトモビリ・ピニンファリーナは、バッティスタに続き3台のSUVを5年以内に送り出す予定だ。

その中で最も大型のコードネーム「PF-ワン」は、ランボルギーニ・ウルスに対抗する高性能モデルになる。あとの2台は、それぞれポルシェ・カイエンとポルシェ・マカンをライバルとする。3台とも共通のモジュラー式プラットフォームをベースに、各モデルに合わせたものを使用する。

最も高性能なSUVは、140kWhのバッテリーパックを搭載し、最高出力950ps前後、0-100km/h加速は3.0秒以下になる見込みだ。より小さな他の2台のSUVは、同じパワートレインの低出力バージョンを使用するが、そのパフォーマンスはセグメントで最高レベルになる予定だ。

ある内部関係者はAUTOCARに次のように語った。「これまで常にピニンファリーナは非常に特別なクルマを製造してきましたが、その多くは他のメーカーのためでした。われわれ自身が販売した、例えばピニンフォリーナ・セルジオ(2015年に6台のみが製造され、1台3億円を超える価格で販売された)のようなクルマの場合も、われわれは常に上手くやってきました。次の段階に進むこともけっして難しくはないでしょう。それは高価でとても美しいクルマになるはずです」

創業者の夢を実現

情報提供者によると、ピニンファリーナ自身の自動車ブランドとして設立されたこの会社は、自社製のモデルレンジを作り出すため、マヒンドラから1億ドル(約110億円)の初期出資を受けているという。

マヒンドラはアウトモビリ・ピニンファリーナに対し、5年間で総額約500億円の投資を予定している。この新ブランドは欧州をベースに、親会社のEV部門であるマヒンドラ・エレクトリックから独立して業務を展開する予定だ。

アウトモビリ・ピニンファリーナが設立される前、2018年のジュネーブ・モーターショーで、パオロ・ピニンファリーナは彼の祖父でピニンファリーナの創業者であるバッティスタ・ファリーナのクルマを作るという夢が「それほど遠くない将来に実現するでしょう」と語った。

「持続可能な高級車ブランドしてのアウトモビリ・ピニンファリーナの設立は、われわれの戦略的ビジョンであると同時に夢の実現でした」と、ペルシュケは語った。「88年におよぶ名高いデザイン・ハウスの伝統と、マヒンドラ・グループやマヒンドラ・フォーミュラEの最先端電気自動車技術が結合するのです。それは強力な組み合わせです」

数十年経っても色褪せないデザイン

ペルシュケには25年以上の自動車業界における経験がある。さらにボルボ出身のペル・スヴァンテソンがCOOとして加わり、アウトモビリ・ピニンファリーナの指揮を執る。

同社はピニンファリーナ初の量産車を作るという挑戦に没頭していると彼はAUTOCARに語った。「われわれは時代を超えたデザインを作り上げてきたピニンファリーナのDNAを失うことなく、新しくて現代的な物を生み出そうとしています。チシタリアを見てください。71年も前に作られたクルマです」

「今からそのくらいの年月が過ぎた後、ひとびとがわれわれのクルマを見て『わあ、なんて美しいクルマなんだ!』と言ってもらいたい。30年経っても50年経っても色褪せない。それがわれわれの目指すデザインなのです」

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(AUTOCAR JAPAN 編集部)

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